書道家 川瀬みゆきさんが主宰する書と篆刻(てんこく)の教室「かわせみスクール」の第2回グループ展示会。「ミモロちゃん、ぜひ見に来てください~」と、川瀬さんからご連絡をいただき、ミモロは、会場である趣ある町家「ちおん舎」へ向かいました。
「ちおん舎」は、明治初年に建てられた、法衣業を営む「千切商店」の千吉西村右衛門家の旧宅。立派な構えと趣ある設えの町家は、京都に残る貴重な建物のひとつです。現在、そこではさまざまな文化イベントや展示会、また茶道、香道などのお教室が開催される京都の文化を発信する場所になっています。
「おじゃまします~」と玄関で靴を脱いで中へ。中庭にも京都らしい風情が漂います。
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階段を上がり、2階へ進みます。広い座敷には、かわせみスクール」のメンバーさんたちの作品が展示されています。
作品展は、4月30日まで11:00~18:00(最終日~16:30)です。
「はじめまして、ミモロちゃん、よくいらっしゃいました~」と笑顔で迎えてくださった川瀬みゆきさん。
「お招きありがとうございます。楽しみにしてました」とミモロ。
7歳から書道を始められた川瀬みゆきさん。古典書道をベースに、斬新な感覚を盛り込んだ作品は、さまざまな方面から注目されています。書の作品展では、数多く輝かしい賞を受賞され、今やテレビのタイトルや商品ロゴなどでも活躍する書道家です。
また篆刻にも興味を抱かれ、その作品のすばらしさも多くの人の知るところです。
「すご~い。素敵~」と川瀬さんの作品を、ミモロはじっと見つめます。
さて、この日は、「篆刻のワークショップ」が開かれました。「ミモロちゃん、篆刻知ってますか?」と川瀬さん。「あの~書や日本画なんかの最後に作者が押すハンコでしょ?」とミモロ。「う~それだけじゃないんですよ~」と川瀬さん。
まずは、一緒に参加する方と一緒に篆刻について学びます。
篆刻の発展は、元、明時代以降の中国から。やわらかい石材が発見され、印を刻むことが手軽になり、中国の趣味人が、詩、書、画と共に嗜むようになったことに始まるそう。時代を経るごとに、書と彫刻をミックスした工芸美術として確立された篆刻。その印面の小さな世界に、彫る人の個性が大きく表現されるのが、篆刻の魅力であり、不思議さなのです。
篆刻には、古典文字の篆書が使われるのが基本ですが、今は、自由にいろいろな書体やデザインなどが使われています。
「わ~篆刻だけで、素晴らしい作品になるんだ~」と興味津々。
川瀬さんのお話に聞き入るミモロです。
「では、さっそく始めましょう」。まずは印材を選びます。篆刻の印材は、中国産の石を使います。今回は、初心者でも彫りやすい「青田石」という浙江省青田県産のきめ細やかで粘りがある柔らかい石を使います。
「ミモロちゃん、どんな大きさがいいかな?選んでください」と川瀬さん。「う~どれにしよう~。あんまり大きいと押す場所選ぶし…名刺やカードに押せるサイズにしよう~」とミモロは、12ミリサイズを選びました。
彫る前に、印の表面をサンドペーパーで平らに整えます。そして反対側の角を削り、押しやすくします。
「押すとき手にやさしいんだ~」
次に彫る文字を描きます。印に合うサイズを描くために、下書きの紙に鉛筆で印の大きさを映します。
「4つくらい書いとこ~」
その紙に彫る文字の下書きをします。「う~こんな感じかな~」と文字の形をデザインするミモロ。
彫るのは、ミモロの「み」の字に決めたよう。たった1文字でも、なかなか思うような感じになりません。「う~こうかな~」と真剣に取り組みます。一度やりだすと、納得が行くまで凝るミモロ。しかもデザインには、けっこううるさいのです。
参加者の方々も思い思いの文字をデザインしています。一緒に机を並べ、作業に励みます。
「どれにしようかな~」書いた文字を見て、彫るものを選びます。結局、一番初めに書いたものが気にいったよう。
「ミモロちゃんできましたか?」「はい、これにします~」「あら、とてもいい感じですね~。丸い文字に、ミモロちゃんの個性が出ていますね」と川瀬さんに言われ、思わずニッコリ。
その文字を印面に映すために、薄い和紙をのせて、上から再度、鉛筆で文字をなぞります。いよいよ石材に彫る作業の準備のスタートです。
この続きは、また明日~
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