コロナの影響で開催が延期された「第55回京の冬の旅」。今回特別公開される12か所を次々に巡っています。
公開される寺院は、それぞれ微妙に開催期間に違いがあるので、事前の確認が必要です。また密を避けるために事前予約を…と言われていますが、今のところ、どこも拝観者はそれほど多くないので、当日現地に行けば、すぐ入場できます(ミモロの場合はそうでした)
さて、本日訪れたのは、東山七条にある真言宗智山派総本山の「智積院」です。
ミモロは、実は、何度もこちらには伺っています。「朝のお勤めにも参加してことあるんだ~」と。
今回の楽しみは、公開される「宸殿」です…。
「なんか空いてるね~」ミモロの向こうには、ご本尊の大日如来様をお祀りする金堂の姿。「後で参拝するんだ~」とまずは「宸殿」のある「講堂」へ
講堂の東側に広がる庭園を眺めつつ、奥へと進みます。
まずは、収蔵庫で展示されている、長谷川等伯の国宝障壁画のレプリカがある「大書院」へ。
広い座敷の床の間と襖絵は、見事な障壁画が桃山時代の華やかさを再現しています。
これらの障壁画は、もともと豊臣秀吉が、3歳で亡くなった愛児鶴松の菩提を弔うために建立した禅寺、祥雲寺の客殿に飾られていたもの。天正19年(1591)に火災で全焼した際、なんとか持ち出したものだそう。
「前に、この場所で、お茶とお菓子頂いたことあったよね~」とミモロ。そう、コロナ前は、緋毛氈が敷かれ、参拝者はお茶を頂くことができたのです。「お寺でお茶、コロナになってから、頂けなくなっちゃったね~」と残念そうなミモロです。
そもそも豊臣家滅亡の後、豊国神社など、豊臣家ゆかりの土地(現在の智積院エリア)は徳川家の管轄となり、家康が、かつて秀吉に焼き討ちにされた根来寺の塔頭だった智積院の住職、玄有を招き、再興させたお寺が智積院の前身です。
「かつて自分たちを苦しめた豊臣家ゆかりの場所に、お寺を再興させるって、なんとも皮肉な歴史の巡り合わせだね~」とミモロ。
歴史とは、さまざまなものの所有者が変わることで刻まれてゆくのです。
その座敷の前には、中国の廬山をかたどって造られたもの。深山にいるような静かさと勇壮さを備えています。
しばし静寂の中で、庭を眺めたミモロは、特別公開の「宸殿」へと向かいます。
ここは、撮影禁止なので、お話だけ…。賓客を迎えるための「宸殿」の襖絵は、京都画壇の堂本印象による「婦女喫茶図」「松桜柳の図」など明るい色調のモダンな雰囲気の作品です。
「京の冬の旅」の開催期間の変更により、残念ながら境内最古の建物「密厳堂」などの公開は実施されません。う~残念…
特別公開を拝見したミモロは、講堂の廊下を経て、「智積院」を後にしました。
「わ~スタンプ3個集まったよ!お菓子頂きに行こうよ~」というミモロ。
「京の冬の旅」では、1月9日から3月18日の当初の開催期間に、京都各所の菓子店や喫茶場所でひと休みできるおもてなしサービスが実施されていました。スタンプラリー形式で、訪れた場所ごとにスタンプをもらい3個集めるとお茶やお菓子がいただけるもの。ミモロが、毎回楽しみにしているもの。でも、今回は、コロナの影響で開催時期の変更があったものの、このスタンプラリーだけは、当初の期間で実施されることに。
「わ~ん、あんまり時間ないから、今回は1か所しか行けないね~」と悔しそう。
今回、ミモロが選んだのは、「智積院」から七条通を西に向かい、京都駅を通りこし「JR梅小路西駅」そばにある「ホテルエミリオン京都」にある「笹屋伊織別邸」です。「ここ、スタンプラリーに参加するの初めてだよね~」ということで。
さっそく3個スタンプが押された台紙をお店の方に渡します。「あの~これお願いします~」「はい、ちょっとお待ちくださいね~」
ミモロの前には、「千客万来」という焼き菓子が…ミルク風味の焼き菓子で、中には栗を刻んだものが入っています。
「美味しいね~ここまで来てよかった~」と、七条通をバスで来た甲斐がありました。
コロナの影響で、予定していた「京の冬の旅」には、残念ながら多くの拝観者は期待できない状況に…。
「まぁ、どこもゆっくり静かに見られてよかったけど…」
スタンプラリーは終了してしまいましたが、4月11日まで公開されている寺院もあるので、ぜひ「京の冬の旅」のホームページで確認してください。
「まだ、見れるとこ、行かなくちゃ~」と最後まで行くつもりのミモロでした。
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