祇園祭の山鉾巡行で、見物人に特に人気があるスポットは、「辻回し」が見られる場所。
ミモロは、新町通から、四条通に出てくる長刀鉾に追いつきました。
「辻回し」というのは、山鉾の方向転換を指します。通りの角で、どちらかに曲がるときに、行われるもの。小ぶりの山は、比較的簡単に方向転換できますが、人が40人ほど乗っている、大きくて重い鉾の方向転換は、ひと苦労。でも、それが見どころでもあるのです。、
鉾の4つの車輪は、鉾の側面についていて、自動車のように、前輪が、自由に動くことができません。そのため、鉾全体をずらして方向を変えるんです。
「あ、終わったみたい…」
長刀鉾は、スムーズに「辻回し」を終えると、会所のある四条通を、一目散に進んで行きました。
「あ、別の鉾が来た~」。次々に鉾が、それぞれの会所を目指してやってきます。
次にミモロの前に姿を現したのは、函谷鉾です。狭い新町通を南下してきた鉾は、四条通で、最後の「辻回し」に挑みます。
鉾が、四条通に入る前に、地面には、細く切った竹がいっぱいおかれます。
この竹の上に鉾の車輪の載せて、竹のなめらかな表面を使い、摩擦を少なくして、鉾の方向を変えるのです。鉾は、その竹を目指して進みます。
そして鉾が竹の上に載るように調節。
大きな車輪の下に、竹を並べます。
竹以外の丸い枝も…
車輪の下の準備が終わったら、今度は、車輪に縄をかけ、鉾が動きやすいようにします。
「いろいろ手間かかるね~」
やっと準備が整ったよう…
鉾の先頭に乗る「音頭取」の人が扇をかざし、声をかけ、作業する人の息を整えます。
そして一気に…力を合わせて鉾を動かします。グイっと押された鉾は、約30度くらい方向が変わりました。
この作業を何度か繰り返します。
ミモロは、そばで作業をじっと見つめていました。「すごいね~人の力って…」
何トンもある鉾が、人の力だけで動くのです。
「鉾って、エコだね~」確かにガソリンも電気も使わず、環境汚染もありません。みんなで協力し合わないと、動かすことができない鉾。だから人のつながりが深まるのでしょう。
四条通には、巡行を無事に終えた山鉾が次々に…みんな家路へと急ぎます。
「あ、縁結びの保昌山だ~」
烏丸通を足早に、横断しています。「保昌さんも揺れてる…」
「もう先祭の山鉾巡行終わっちゃた~」とミモロ。でも、今年は、24日にも、後祭の山鉾巡行があります。
「もう1回、山鉾見られるんだよね~」と。そう、後祭の山鉾巡行には、南観音山、北観音山をはじめ、150年ぶりに姿を現す「大船鉾」など10基の山鉾が巡行します。
さぁ、来週は、ミモロも「大船鉾」で、粽授与のボランティアをします。
21日と23日の昼間がミモロの担当(ときどき姿を現す予定)。「今年もがんばるぞ~」と、張り切るミモロです。
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体が小さいから?う~んよくわかんないけど、
いつもベストポジション・・・これって、
ミモロパワーだって思うの…。
人間の知恵ってすごいよね~