知恩院の黒門へと続く道を入ると、華頂大学や高校などの校舎の間に、お寺の門があります。
「へーこんなところにお寺があったなんて、知らなかったー」と。ご近所で、ミモロは、何度もその前を通っているのに…。
普段は、本堂などは非公開、本堂の前のお庭にだけ入れるお寺ですが、現在、特別公開中(5月13日まで)。
ここは、信州善光寺大本願の別院として、明治27年(1894)に建立された伏見宮家ゆかりの尼寺です。
ミモロは、お友達に誘われて、初めて訪れることになりました。
境内に入ると、そこには、色とりどりのアヤメが、そこかしこに咲いています。
「わーキレイ…ミモロの住むすぐ近くに、こんなにアヤメが美しい場所があったなんて、今まで知らなかったー。もっと早く来ればよかったなぁー」と。
さて、このお寺では、珍しいイチハツという、やはりアヤメ科の花を、約200株見ることができます。
イチハツの名は、アヤメ科の花で、開花が4月下旬から5月上旬という一番早く咲く花なので、一初と呼ばれることから…。アヤメやハナショウブと異なり、乾いた土壌で生育し、花びらに白いトサカのような部分があるのが特徴です。
「あ、ホントだー。トサカがある」と覗きこみます。
「いろんな色の花があるね^」と、咲いている花をひとつひとつ見て廻るミモロです。
「これ、水を汲みあげる井戸でしょ?」
昔懐かしい手こぎの井戸です。どうもミモロの力では、水を汲みあげるのは、むずかしそう。
しばらく境内で花を楽しんだ後、ミモロは、本堂に上ることに。
普段は、非公開の本堂には、長野の善光寺の分身となる「一光三尊阿弥陀如来」が安置されています。ミモロは、さっそくお参りを…。
するとお寺のさまざまなお手伝いをなさっている方が、
「もう戒壇廻りしましたか?」とミモロに声を。
「なに?階段めぐり?たくさん階段を上るの?」と。ここでいうカイダンとは、阿弥陀様などがいらっしゃる台座の部分をさします。戒壇廻りは、阿弥陀如来の功徳を得るもの、信州の善光寺のそれを同じ。
本堂の向かって右側に、下へと続く階段が。
ここが、戒壇廻りの入口です。
ミモロは、興味津々で階段を下りて、本堂の下の部分へ。「わー真っ暗で何も見えない。どう歩けばいいの?」と、どんなに目を凝らしても、なにも見えない暗闇が、続いています。ミモロは、ネコだから闇に強いはずなのに、ちょっと後ずさり。
「壁に手を置いて、それを頼りに進んでください…手を壁から放しちゃダメですよ」と。
ミモロは、右手を壁に置いて、板壁の感触を頼りに、闇の中へと進みます。
時々、角を手に感じ、そこで方向を変えて、さらに奥へ。
おそらく戒壇の後ろでしょう、そこには、錠前が下がっています。「あ、これだーカギに触れると、いいことがあるんだってー」と、ミモロは、闇の中で、錠前に触れることができました。
(写真は、お寺の許可を頂いて撮影したもの)
手に伝わる木の感触。ミモロは、壁から手を離さないように、しっかり触りながら、さらに奥へ。
なんどか角を廻り、「あ、光が見える・・・」どうやら、先ほどの入口に戻ったようです。
真っ暗な世界を手探りで歩くのは、今や貴重な体験に。
「なんか楽しかったー」とミモロ。
特別公開の時に体験できます。
「ねぇ、このお寺は、尼寺なんでしょ?どんな方がご住職なの?」。そこで、ミモロは、お友達に連れられて、ご住職にお目に掛りに出かけました。
*「得浄明院」京都市東山区新橋通大和大路東入ル3丁目林下町459 「春の当別公開」は、5月13日まで。拝観時間9:00~16:00 拝観料500円。11日土曜日には、コンサートも開催されます。知恩院から徒歩5分
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この尼寺・・・地下鉄上がり口に看板が出ている『いちはつの寺』ですね! いつも、この看板を素通りしてたんですが、ミモロちゃんのブログを見て、ガゼン、行く気になった!!! あなたのブログは何て、血が通っているのでしょう! 行く気にさせます。
で、私もブログに書く。 ミモロちゃんのマネッコマネリンだね、私は。
長野の善光寺や京都の清水寺で経験しました。
一初は可憐な花ですね。ステキ。
ホントに真っ暗で、なんにも見えません。
ちょっと怖かったけど、ただ先を信じて進みました。
でも、楽しかったよー