ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

イチハツの花が咲き乱れる「得浄明院(とくじょうみょういん)」。特別公開で参拝できる阿弥陀様

2013-05-08 | 寺社仏閣

知恩院の黒門へと続く道を入ると、華頂大学や高校などの校舎の間に、お寺の門があります。

「へーこんなところにお寺があったなんて、知らなかったー」と。ご近所で、ミモロは、何度もその前を通っているのに…。

普段は、本堂などは非公開、本堂の前のお庭にだけ入れるお寺ですが、現在、特別公開中(5月13日まで)。


ここは、信州善光寺大本願の別院として、明治27年(1894)に建立された伏見宮家ゆかりの尼寺です。
ミモロは、お友達に誘われて、初めて訪れることになりました。


境内に入ると、そこには、色とりどりのアヤメが、そこかしこに咲いています。

「わーキレイ…ミモロの住むすぐ近くに、こんなにアヤメが美しい場所があったなんて、今まで知らなかったー。もっと早く来ればよかったなぁー」と。



さて、このお寺では、珍しいイチハツという、やはりアヤメ科の花を、約200株見ることができます。
イチハツの名は、アヤメ科の花で、開花が4月下旬から5月上旬という一番早く咲く花なので、一初と呼ばれることから…。アヤメやハナショウブと異なり、乾いた土壌で生育し、花びらに白いトサカのような部分があるのが特徴です。


「あ、ホントだー。トサカがある」と覗きこみます。


「いろんな色の花があるね^」と、咲いている花をひとつひとつ見て廻るミモロです。

「これ、水を汲みあげる井戸でしょ?」

昔懐かしい手こぎの井戸です。どうもミモロの力では、水を汲みあげるのは、むずかしそう。

しばらく境内で花を楽しんだ後、ミモロは、本堂に上ることに。
普段は、非公開の本堂には、長野の善光寺の分身となる「一光三尊阿弥陀如来」が安置されています。ミモロは、さっそくお参りを…。
するとお寺のさまざまなお手伝いをなさっている方が、
「もう戒壇廻りしましたか?」とミモロに声を。
「なに?階段めぐり?たくさん階段を上るの?」と。ここでいうカイダンとは、阿弥陀様などがいらっしゃる台座の部分をさします。戒壇廻りは、阿弥陀如来の功徳を得るもの、信州の善光寺のそれを同じ。
本堂の向かって右側に、下へと続く階段が。
ここが、戒壇廻りの入口です。


ミモロは、興味津々で階段を下りて、本堂の下の部分へ。「わー真っ暗で何も見えない。どう歩けばいいの?」と、どんなに目を凝らしても、なにも見えない暗闇が、続いています。ミモロは、ネコだから闇に強いはずなのに、ちょっと後ずさり。

「壁に手を置いて、それを頼りに進んでください…手を壁から放しちゃダメですよ」と。
ミモロは、右手を壁に置いて、板壁の感触を頼りに、闇の中へと進みます。

時々、角を手に感じ、そこで方向を変えて、さらに奥へ。
おそらく戒壇の後ろでしょう、そこには、錠前が下がっています。「あ、これだーカギに触れると、いいことがあるんだってー」と、ミモロは、闇の中で、錠前に触れることができました。
(写真は、お寺の許可を頂いて撮影したもの)

手に伝わる木の感触。ミモロは、壁から手を離さないように、しっかり触りながら、さらに奥へ。
なんどか角を廻り、「あ、光が見える・・・」どうやら、先ほどの入口に戻ったようです。

真っ暗な世界を手探りで歩くのは、今や貴重な体験に。

「なんか楽しかったー」とミモロ。
特別公開の時に体験できます。

「ねぇ、このお寺は、尼寺なんでしょ?どんな方がご住職なの?」。そこで、ミモロは、お友達に連れられて、ご住職にお目に掛りに出かけました。


*「得浄明院」京都市東山区新橋通大和大路東入ル3丁目林下町459 「春の当別公開」は、5月13日まで。拝観時間9:00~16:00 拝観料500円。11日土曜日には、コンサートも開催されます。知恩院から徒歩5分

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3 コメント

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Unknown (竹口のおばちゃん)
2013-05-08 12:40:21
相変わらず、精力的に取材するミモロちゃんですね。

この尼寺・・・地下鉄上がり口に看板が出ている『いちはつの寺』ですね!   いつも、この看板を素通りしてたんですが、ミモロちゃんのブログを見て、ガゼン、行く気になった!!!     あなたのブログは何て、血が通っているのでしょう!    行く気にさせます。
で、私もブログに書く。     ミモロちゃんのマネッコマネリンだね、私は。
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闇の中で (がちゃぴー)
2013-05-08 22:17:06
戒壇巡り、本当に真っ暗闇でなにひとつ見えないんですよね。不安と恐怖すら感じながら手で壁をつたいながら進むんだよね。まさに人生・・・かな。
長野の善光寺や京都の清水寺で経験しました。
一初は可憐な花ですね。ステキ。
返信する
真っ暗でした (mimoro)
2013-05-09 21:23:38
ミモロは、ネコなので、暗闇強いはずですけど、
ホントに真っ暗で、なんにも見えません。
ちょっと怖かったけど、ただ先を信じて進みました。
でも、楽しかったよー
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