「わ~なんてきれいな京友禅のお着物なんだろう~」と、ミモロはじっと見つめます。
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京都の伝統工芸が大好きなミモロ。この日は、京友禅の作家さんである上仲正茂さんの工房を訪れました。
京都の伝統工芸の中でも、おそらく最も知られた存在と言えるのが京友禅。
その艶やかな姿は、昔から女性たちの憧れです。
京都生まれの上仲正茂さんは、お父様も職人さんであったことから、物心ついたころから、絵を描くのが大好き。学生時代は、日本画を専攻し、友禅の人間国宝である羽田登喜男氏に師事。腕を磨きます。その後、独立し、2013年に「京もの認定工芸士」に認定されます。
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友禅の技術は、着物だけにとどまらず、タペストリーをはじめ、現代の暮らしにマッチしたファッション雑貨など幅広く、その模様も花鳥風月というテーマだけでなく、モダンな模様など、多種多様。
また、若手伝統工芸士たちの活躍の場の創生にも尽力し、「響」というさまざまな分野の職人さんたちのグループの会長としても活躍しています。
ミモロとは、以前から作品の展示会などで顔見知りに…。「あの~一度、工房お邪魔したいんですけど~」という長いが叶い、夏のある日、工房がある原谷エリアに伺いました。
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2階にある仕事場…「ここであの美しい作品が生まれるんだね~」
そこに飾ってあったのが、見事な訪問着。
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「すごい~!」と興味津々のミモロ。近くで拝見します。
「あれ?裏もなんか絵がかいてある~」とわざわざめくって覗きます。
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訪問着の前の裾の裏側には、表の優美な花鳥風月の模様とは趣が異なるかわいいイラスト調の模様が…
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「キャ~これかわいい~すごく遊び心があって素敵!」とミモロ。
実は、この訪問着は、上仲さんが結婚するときに奥様にプレゼントしたもの。ミセスになっても着られるようにと、訪問着になさったそう。
「わ~素敵!自分のことを思って作ってくださったなんて、奥様感激しちゃうよね~」と。
「まぁ、若い時の作品ですから…」とちょっと照れ気味の上仲さんでした。
「あの~今、友禅など和服関係の業界って、なかなか厳しいって聞いてますけど…」と、ミモロ。
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「はい、昔のように和服が売れませんから…。その技術を持った人たちが、思う存分活躍できる機会が減っています。例えば、昔は、技術を身に着ければ、仕事には困らないという時代だったんですが、今は、技術を習得する専門学校を卒業しても、それを活かせる仕事に就ける人は、少ないのが実情で、全く別の仕事をしている人たちも多いんです」と上仲さん。
「え~そうなんですね~。もったいないね~」とミモロ。
また、友禅をはじめ、染めの着物などの脅威は、進化したプリンターの存在。いかなる模様やデザイン、写真すら布にプリントできる技術は、安価で短時間に製作できることに。
「人の手で作られるものの魅力は、もちろん機械とは比べようもありませんが、やはり価格は高くなり、その価値を理解してくれる年齢層が、今後どうなってゆくかは、不明ですね」と。
その高い技術を使って、和服から、ストールなどのファッション雑貨をはじめ、インテリアとしてのファブリックパネルなど…その製作の幅を拡大しているそう。
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「手描きの友禅でできた作品って、この世にひとつしかないんだよね…同じ模様でも、どうしても違いがあって、それが素敵なんだよね~」というミモロです。
「これ、すごい技術じゃないですか?」とミモロが見つめるのは、「引き染め」という友禅の高い技術で作られたストールです。
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「さすがミモロちゃん、よくわかってますね~」と上仲さん。
美しい色のグラデーションを生み出すのは、難しいのです。
さて、上仲さんのホームページ「染工房 正茂」を見ると、そこには、さまざま作品が購入できるようになっています。
「おうちで楽しめる手描き友禅体験キットもある~夏休みにいいかもね~」とミモロ。
ぜひ、一度「染工房 正茂」のホームページをご覧ください
また、かつては呉服屋さんから注文していたオリジナルの友禅の着物は、今、直接、友禅作家さんに依頼できるようになっています。
「直接、作ってくれる人に依頼した方が、自分の好み伝わりやすいよね~」とミモロ。
「はい、直接お目にかかったり、電話などでご相談しながら、お好みの図柄などを製作し、ご提案させていただいています。まぁ、直接ですから、価格もそれなりに…」とのことです。
「あの~手描き友禅の体験イベントもしてるんですよね~」とミモロ。
「はい、ホテルなどで開催することがありますよ~」ということで、ミモロは、さっそく上仲さんの手描き友禅体験教室を見つけ、参加することにしました。
「そういう体験教室大好きなんだ~」と、張り切るミモロです。
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