ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

亀岡の山懐にあるオーガニックハーブのお店「千歳緑」での、ラベンダーを使ったワークショップ

2024-06-20 | 体験

「このラベンダーのお花を使って、バンドルとサシェを作るんだよ~」

爽やかな香りに満ちたオーガニックのラベンダー畑で、花摘みをしてから、バンドルとサシェを作るワークショップに参加しました。

ミモロが訪れている亀岡の千歳町国分という町を一望できる山懐に6月15日にオープンしたオーガニックハーブのお店「千歳緑」では、今の時期、週末にラベンダーを使ったワークショップが行われています。(予約制)


オーナーの大橋さんは、オーガニックハーブの専門家。ここで、以前から抱いていた自分の畑でオーガニックハーブを育てる夢を実現したのです。

「さぁ、ミモロちゃん、まずは、ラベンダーのお花摘んでください~」と大橋さんと一緒に花を摘みます。


「大きなお花の摘もう~」と、次々にハサミで花をカットします。


13本のラベンダーのお花を摘んで、ショップへ戻るミモロ。

「バンドルって、どうやって作るのかな?」と、ワクワクと軽い足取りで…。

「では、さっそく始めますよ~いいですか?」とテーブルで作り方を教わります。「は~い!」


まずは、ラベンダーの茎から、途中に生えた葉っぱや小さな花を取り除く作業から…

「この葉っぱは、いらない…」と真剣に作業するミモロ。

作業中もラベンダーのいい香りがして、それだけで幸せな気分になります…。

キレイに整理されたラベンダーの花


それを糸で、まとめます。


そして、花の付け根の部分を上が上になるように、枝を逆に曲げます。

「こんな感じでいいのかな?」とミモロ。「はい、大丈夫…上手にできましたね~」と。

「次は、リボンを選んでください~どの色がいいかな?」と大橋さん。

「え~と…今日のお洋服と一緒のピンクにする!」とミモロ。

「ここからが、ちょっとむずかしいかも…。リボンを茎に互い違いに入れてください~できるかな?」


ミモロは、大橋さんの手元をじっと見つめてから、リボンの作業を始めました。
「枝の下を互い違いにリボン通すんでしょ…間違えないように~」と、気を付けながら作業を…


「こんな感じでいいのかな?どうでしょうか?」と、大橋さんに見て頂きます。

「う~ミモロちゃん、もうできたの?すごい!一度も間違えず、しかもとてもキレイにできてますね~」と、褒められて、「そう~」と鼻を膨らませます。

ミモロは、いろいろな工房でさまざまなワークショップに参加しているので、作業するのに馴れているよう。
「大人でも結構時間かかるのに、ネコなのに…」と驚く大橋さんでした。

リボンを結んで完成です。


ワークショップでは、他にラベンダーの花をいっぱい詰めたサシェも作ります。


「すごくいい香り~これ、枕元に置くんだ~きっといい夢見られるね~」と。


帰りの車の中には、このラベンダーの香りが漂い、いい気分でドライブできました。

「ぜひ、ワークショップに参加したら?楽しいよ~」と、ミモロおすすめのワークショップです。


ラベンダーの花と共に過ごした素敵な時間…大橋さんと奥様のやさしい笑顔にも心和みます。

*「千歳緑」京都府亀岡市千歳町国分広垣内47 ☎0771-56-9493 営業/土曜・日曜 12:30~16:30(休業する場合もあるので、事前に連絡をおすすめ)



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自然豊かな亀岡にオープンしたハーブが香る「千歳緑」。オーガニック石鹸などで知られる「京都しゃぼんや」のオーナーのショップ

2024-06-19 | ショップ
「ここじゃない??いい香りがする~」とミモロは、車を降りて、平屋のお家に向かい、ラベンダー畑の小路を進みます。

今まさに紫色の小さなラベンダーの花盛り…小路には、清々しい香りが満ち、ミモロの体を包みます。

ここは、亀岡駅から、車で約10分。「愛宕神社」と「国分寺」の中間ほどに位置し、山の中腹の住宅地に、この夏にオープンしたハーブやオーガニックの品々のショップ「千歳緑(ちとせみどり)」です。


ラベンダーの小路の向こうに、ミモロが目にしたのは…

「あ、大橋さん~!」そう、ミモロのブログにも何度も登場してくださったオーガニックの石鹸などで評判の「京都しゃぼんや」のオーナーさんです。ミモロは、久しぶりにお目に掛かれた大橋さんに駆け寄って抱き着きました。

「ミモロちゃん、いらっしゃいませ~ようこそ~」と、いつもの変わらぬ笑顔で迎えてくださいました。
「でも、なんか前と感じ違う…」とミモロ。ちょっと日焼けした顔、洗いざらしのコットンシャツとデニムのつなぎ…以前、京都の三条のお店にいらした頃のモダンなスタイルとシャープな表情ではありません。
「なんか前よりすごくナチュラルで素敵…」と密かに思うミモロでした。

挨拶して、緑色のドアを開けて、まずはショップの中へ。そこは、外の陽ざしがやさしく差し込んでいます。

棚には、「京都しゃぼんや」のオーガニック石鹸やコスメをはじめ、ハーブのソルトなどが並んでいます。
 
また、「亀岡市ふるさと納税認定証」の表示のそばには、亀岡の森のヒノキでできたスプレーなども


「ミモロちゃん、どうぞ座って~」と奥様に促され、テーブルでひと休み。オーガニックのノンカフェインコーヒーで奥様が作られたゼリーを頂戴しました。


「あの~どうしてここにショップ作ったんですか?」とミモロは、大橋さんに尋ねます。

京都の町中で暮らし、「京都しゃぼんや」を立ち上げて、その優れた製品から多くのファンを獲得。製品は、有名ホテルなどのアミニティーとしても評判に。お仕事に多忙を極めていた大橋さんは、数年前に脳出血となり、療養を余儀なくされます。幸いリハビリなども行い、今は、お見受けするところ、体に問題はなさそうですが、実は、雑踏や大きな音などに接すると体調が悪くなのだと…。

体調を崩されたことは、、今までの生き方や暮らし方を改めて見つめ直す機会を大橋さんにもたらしました。
「そう、しばらく連絡取れなかったもんね~」と、ミモロ。

暮らす拠点を、京都の町中から移そうと、大橋さんは、奥様と共に、沖縄に長期滞在したり、琵琶湖畔などに過ごしたりなさったそう。「ハーブの畑を作りたかったんで、それなりの広さの土地が欲しかったんです」と。いろいろな場所を訪れても、なかなか心にそう場所に巡り合わぬまま、時間が過ぎていきました。
そんな時期…知人の紹介で訪れた亀岡…もちろん昔から知っている土地ですが、暮らすという視点で見たことはなかったと…。

豊かな自然の山…清らかな水…周囲には、農家が点在するのどかな雰囲気…京都にも車で1時間弱で行ける亀岡…
すっかりここが気に入ってしまったお二人。「それって、灯台下暗しって感じもするね~」と思うミモロです。
確かに、京都からかなり近い場所…実は、京都に住む人にとって、亀岡は馴染みがないことが多いのです。

体調を崩されたことをきっかけに、新たな暮らし方をスタートされた大橋さん。
いままでの経験を基に、「自分で育てたオーガニックのハーブで植物の素晴らしい力を多くの人に体感して欲しい!」というコンセプトで立ち上げたのが、ここ「千歳緑」です。


ここは、かつて亀岡の中心地だった歴史ある地区…「千歳って、いい地名だよね~」と思うミモロです。

「さぁ、畑をご案内しましょう~」と大橋さん。

「あ、待って~」と後を追うミモロです。

お庭には、デッキチェアの寛ぎのコーナーが…「ここでお茶するの気持ちよさそう…」


「今、ブルーベリーが実ってますよ~」と、大きな実をひとつ摘まんで食べるミモロ。

「う~甘酸っぱい…美味しいね~」と目を細めます。

すでにここに暮らし始めて2年になる大橋さんは、地域の方々とも親しく「いろいろ教えて頂いたり、また、畑の作物をたくさん持ってきてくださるで、ありがたいですね~」と、野菜などはまさに自給自足の暮らしだとか。

「これパプリカだ~」

トウモロコシなども栽培しています。


もちろんラベンダーをはじめ、ハーブもいろいろ…


「ここすごく風が気持ちいい~」とハーブが飾る自転車で遊びます。


困難に直面した大橋さんは、それを新たな人生のスタートに見事に転換させました。
「今の大橋さんの方が、好き~!」と思うミモロです。

「さぁ、ミモロちゃん、ラベンダー摘みと、バンドルとサシェづくりのワークショップ始めましょう~」と大橋さん。
「そうだよ~ミモロ、それ楽しみに来たんだもの…」と急いでショップに戻りました。

*「千歳緑」京都府亀岡市千歳町国分広垣内47 ☎0771-56-9493 営業/土曜・日曜 12:30~16:30(休業する場合もあるので、事前に連絡をおすすめ)



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京都府亀岡の歴史を刻む「丹波国分寺」。かつての伽藍の面影を、草むらに留める

2024-06-18 | 寺社仏閣
京都市の西に隣接する亀岡市。ここは、平安京ができる前、聖武天皇が国分寺を建立した場所です。


ミモロが訪れた「愛宕本宮 愛宕神社」の千歳町国分という住所に、かつて西側にあった「国分寺」を名に留めているのです。宮司様に、国分寺の存在を教えてもらったミモロは、さっそく行ってみることに…

「本当にこんな草むらにお寺あるの???」と、細い道を車で進みながら、不安になります。


草むらにあるこんもりとした森が、「国分寺」のよう…

最近、草が刈られたのでしょう、まだみずみずしさが残る切り口の草が…もし草刈がされていなければ、ここまで到達できなかったかも…

木々に包まれ、ひっそりとした佇まいの山門がそこに…

山門の前に「国分寺」と刻まれた石碑。


「なんかすごく荒れてるお寺だね~だれもいないし…」とミモロは、恐る恐る境内へと歩みを進めます。

「あ、仁王像がある~」山門の左右では、今も、仁王像が、この寺を守っているのです。
  

さて、ここ「丹波国分寺」は、天平13年(741)に聖武天皇の詔勅により建立。多くの人がその建設に関わったのです。
当時の敷地は、約220m四方で、金堂、講堂、僧房や七重塔がある大きな伽藍を構成していたそう。

門のそばに苔むした石が点在…。

ここは、かつて大きな塔が聳えていたことが、その礎石からわかっています。

この地域の中心的存在であったお寺です。
時が流れ、平安時代になると、寺に衰退が見られるようになり、神々しく聳えた塔や金堂は、廃絶。寺の荒廃は加速します。

そして、丹波を治めるようになった明智光秀は、居城となる「亀山城」の築城のために、衰退した「国分寺」の建物から用材を調達したとも言われます。

さぁ、本堂へ参拝しましょう。

ご本尊は、薬師如来坐像で、国の重要文化財。「でも、中にいらっしゃるのかな?」と閉ざされた扉越しに拝みます。

やや傾いた「国分寺」の扁額が、時の流れの激しさを感じさせます。


「見て、すごい!」とミモロが声を…
それは、屋根の瓦の細工の見事さに驚いた声!

龍などが、緻密に表現された瓦は、なかなか見ない景色です。
この現在の本堂は、江戸時代に、この地域の宮大工と瓦師によって、再建されたもので、建物の随所に、木彫りの細工が。

大きな伽藍は失われたものの、地元亀岡の人にとって、この寺は、時を越えて大切なものであったことが伺われます。尚、現在は浄土宗の「護国山国分寺」になっています。

本堂のそばの草むらを進むと、そこには、経堂や僧房があった礎石が当時の繁栄の名残りを留めます。


「本当にすごいお寺だったんだね~」今は、草むらの中にひっそりとある「国分寺」。ほとんど観光客が訪れることはありません。でも、ここは、かつて亀岡の中心地であったこと。それを知ったミモロでした。

激しい時代をじっと見つめていたのが、境内に聳えるイチョウの大木。

亀岡市の天然記念物です。
別名「チチイチョウ」と言われ、幹から垂れ下がる気根が乳のようで、これに触れると乳の出が良くなるといわれたそう。


境内に積まれた石仏に挨拶して、お寺をあとにしました。


「愛宕本宮 愛宕神社」の西に位置する「国分寺」。亀岡の歴史を刻む場所のひとつです。

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京都府亀岡の愛宕本宮「愛宕神社(元愛宕)」へ。愛宕山へは、ここから遷座されたと伝えられる神社。

2024-06-17 | 寺社仏閣
「ここなんか漂う気が違う…」と山の中の参道を進むミモロ。


ここは、京都府亀岡市千歳町にある「愛宕本宮 愛宕神社」です。


「あれ?愛宕山の上にも「愛宕神社」ってあるよね~」と、ミモロは以前、7月夜に「千日詣」や秋の紅葉の時期に登ったことがあります。「すごく大変だった~」と、今思い出しても、その時の大変さが蘇ります。

境内にある解説を読むと…

ここは、元愛宕といって、ここから「火産霊神(ほむすびのかみ)」などのご神体が、愛宕山へ遷座されたと…
その歴史は、神代に始まり、継体天皇の頃に初めて神殿が建立されたそう。
かなり昔のお話だから、諸説ありそうですが、愛宕山への遷座は、200年ほど後のことになると…。

「え~すごく歴史ある神社なんだ~だから、なんか特別な気を感じる~」と。


手水でよ~くお清めをしてから、本殿に向かいます。


一間社流造りの本殿は、鎌倉時代のもので、重要文化財です。


檜皮葺の屋根の本殿は、保護のために、瓦葺の建物で覆われていて、その中に…
  

参拝後、「愛宕神社だから、火伏のお守りいただこう~」と社務所に向かったミモロです。


京都の飲食店をはじめ、多くの家の台所に祀られている火災除けのお札。

木造家屋の時代…火災は、人々が最も恐れたもののひとつ。事実、京都は何度も大きな火災に見舞われています。
「はい、500円お納めください~」と宮司様。

現在、ご一族で、宮司を務めるようになって4代目だそう。
「ここで火伏のお札頂いたら、愛宕山まで、今年は登らなくていいかも…千日詣大変だったもの…」というミモロ。
「私は、愛宕山に登ったことがないので、よくわかりませんが、最近、多くの方が、こちらにお札を求められます」と。
なんでも、いろいろな飲食店の方々の高齢化が進み、ここへというケースが目立つそう。

「あの~ここでも千日詣するんですか?」と宮司様に尋ねます。「いいえ、夜の参拝は、うちではしていません」と。
昼間の参拝だけなので、7月末日だけでなく、他の日にお子さんを連れて参拝する人も多いようです。

ちなみに、京都市右京区の愛宕山にある「愛宕神社」は、今年(令和6年)の千日詣は、7月31日~8月1日の深夜にかけてではなく、7月23日~8月1日と期間を拡大、参拝は、昼間のみ。お札や御朱印の授与は、9時から16時までで、それ以外は対応しないとのこと。夜は、電気が付かないため、参拝はできないそう。
「もう夜のお詣りできないんだ~」と、大変だったけれど、できないとなるとなんか寂しい感じがします。

「ところで、このお山にもいろんな動物いるんですか?」と、生きものに関心を抱くミモロ。
「はい、近隣では、クマの目撃情報もあるようです。うちには、ムササビが住んでるんですよ…」と。

境内の中ほどにある大きなご神木。

「ほら、あそこに穴があるでしょ」と指さして教えてくださいました。


木の幹にある穴に、ムササビがいるそう。

そこから、夜、下の枝に飛行するそう。また、昼間にカラスが穴を覗いたりして、カラスとムササビの戦いが行われることもあったと。「おせっかいなカラスだね~」と思うミモロです。


「この神社がある場所は、千歳町国分というエリアです。この神社の近くには、かつて国分寺が建てられ、丹波地域を治めていたんです。今は、丹波国分寺は、浄土宗の寺院となり、国の史跡になっています」と。

なるほど、仏教を広めるため、国家鎮護を目指し、国分寺が建てられたのは、聖武天皇の時代ですから、平安遷都の前ですから、京都市には、国分寺はありません。亀岡に国分寺があるのは、山陰道という交通の要所にあったからと思われます。つまり、この地域は、京都の都より歴史が長いということになります。

京都市左京区の愛宕山の「愛宕神社」のルーツがここにあったとは…。「亀岡って、なかなか奥深いね~」と、久しぶりに訪れたミモロは、改めて思うのでした。

「亀岡って、京都駅から、電車で嵐山の先だから、それほど遠くない…もっと、観光客来るといいのに…」と。

*「愛宕神社」京都府亀岡市千歳町国分南山ノ口1, ☎0771-23-9341 


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京都市左京区役所に開設された「きょうと生物多様性センター」の交流オフィス。京都に生息する生物を守る取り組み。

2024-06-16 | 自然

自然豊かな京都を守るための取り組みに関心があるミモロが訪れたのは、「きょうと生物多様性センター」です。


京都市左京区役所の2階に、昨年、開設された交流オフィスです。


たまたま区役所にママの用事でやってきて、偶然見つけた場所…「今まで知らなかった~」と。


そもそも「生物多様性」とは、「生きものたちの豊かな個性とつながりのこと」と、京都市の資料に定義されています。
現在、その「生物多様性」が危機に瀕しています。
その危機とは、①開発や乱獲による種の生息地の減少での絶滅、②手入れ不足による自然の質の低下、③外来種などによる生態系の乱れ、④地球温暖化などによる環境の変化 などが挙げられます。

左京区最北端の山里久多で自然観察と保全活動などを行う「ビーバーの山の会」のメンバーであるミモロは、代表の栗原さんと「きょうと生物多様性センター」を訪れました。

京都府と京都市を母体とするこのセンターの本部は、「京都府立植物園」にあり、情報オフィスは「京都府立大学」に、そして交流オフィスがここ「京都左京区役所」です。

「ようこそ~」とミモロたちを迎えてくださったのは、センターに従事する重原さんと國島さん。

京都府内で生物多様性に係る活動をするグループや団体の情報などの共有や連携などを支援するセンター。

この日、ミモロ達の活動を知ってもらうために出かけました。

「ビーバーの山の会」の活動を説明する栗原さん。ミモロもそばでアシスト…

また、國島さんからも、いろいろなお話を伺いました。

京都が、生物多様性を大切にするのは、京都府のほとんどが森林などで占められ、自然が人々の暮らしや文化に深く関わっていることにあるそう。

例えば、もうすぐ始まる「祇園祭」の厄除け粽のササは、近年、ニホンジカの被害などで京都市域で絶滅の危機に瀕しているそう。また、「五山の送り火」で火を灯すアカマツなどは、里山の手入れ不足で減少。
「え~このままでは、京都の地元のものを使えなくなっちゃうんだ~」と心配そうな顔になるミモロです。

もちろん美しい景観をはじめ、清らかで豊かな水も、さまざまな開発で将来への不安をもたらしています。

「多くの方々が、さまざまな活動をなさっています」と。

「ビーバーの山の会」もリストに加えていただくことに…

グループや団体だけでなく、京都市の生き物の生息調査を広く一般からも募集しています。
市内で見られる「ツバメ」「ウグイス」「セミ」など、散歩の途中で見かけたり、声を聴いただけもスマートフォンなどで報告。それを生息の調査に役立てることができるそう。
「そうなんだ~ミモロ、よくいろいろな動物に出会うよ…報告しようかな…でも、結構、スマートフォンで撮影したりするのむずかしいんだよね~」とやる気を見せるミモロです。

また「京の生きもの・文化協働再生プロジェクト認定制度」という「自宅で希少な植物を育成する制度」があり、令和4年度から個人向けメニューも追加され、育成についての講習会を受けたうえで、自宅で希少種を栽培し、文化を支えることができるのです。
例えば、「葵祭」の行列装束に欠かせない「フタバアオイ」や、「祇園祭」の生け花の「ヒオウギ」なども。

「え?ミモロのお家で、株分けしてもらったフタバアオイ育ててるよ~」と目を輝かせます。
まぁ、小さな鉢なので、支援するまでには、かなりかかりそうですが…。

ともかく、個人でも、「京の生物多様性」を担うことができるのです。

さまざまな調査結果も表示されています。


「ねぇ~いろんな植物の展示もあるよ~」と、オフィス内を歩き回り始めたミモロ。


昆虫の標本を見つめたり…


「これなぁに?」枝についた枯れ枝など…

「これは、メジロの巣ですよ~自然のもの以外の糸とかも集めているのがわかります」と國島さん。
「メジロって、こういうお家に住んでるんだ~知らなかった~」

「これ、すごく役に立ちと思う…」とミモロが1枚頂いた印刷物は、「どんぐりの見分け方」

「秋のお散歩にもっていこう…」いっそうどんぐりに興味を抱く資料です。

オフィスには、自由に読むことができる生き物に関する書籍も…


子供のためには、木製のおもちゃなども用意されています。


「区役所で、いろいろ学ぶことができるんだ~。お腹が空いたんで、そろそろお暇します。また、伺いますね~バイバイ~」と、手を振ってお別れしたミモロです。


ぜひ、一度、立ち寄ってはいかがでしょう。区役所内のオフィスの開館日は、月曜、水曜、金曜の13時から17時までです。

*「きょうと生物多様性センター」の詳しい情報はホームページで


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