孫娘は昨日、友だちと二人で『オレンジレンジのコンサート』に出かけていった。二人で出かけた孫娘もエライが、二人だけで行かせた母親も勇気がある。「ママもエライな」と孫娘に言うと、「だって前に、ママも一緒に行ってるじゃん。どんなコンサートかわかってるからじゃーない」と澄ましたものだ。
私には『オレンジレンジ』にさほど興味が湧かなかったが、孫娘と共感できる点では小田和正が一番だ。そんなことから「オフコース」時代のCDを近頃よく聞いている。小田和正の高い声がとてもいい。それに歌詞が心憎い。ほとんどは「愛」の歌だけれど、その「愛」をどうしてこんなにうまく表現できるのかと感心してしまう。
君を抱いていいの 好きになってもいいの 君を抱いていいの 心は今 何処にあるの
ことばがもどかしくて うまくいえないけれど 君のことばかり 気になる
ほら、また 笑うんだね ふざけているみたいに 今 君の匂いがしてる
(『Yes-No』より)
誰にも似ていない あなたはあなたで だから僕は あなたのこと かけがえのない人だと思う
きかせてあなたの声を 抱かせてあなたの体を 心がことばを超えて 愛の中へ連れてゆくよ
(『愛の中へ』より)
本当はおせっかいだと思うけれど、私の中学高校からの友だちに、小田和正の歌を聞かせたかった。私たちは「オフコース」のように若くはないけれど、それでも素直な気持ちになってもいいのじゃないか。もちろんそれは、波紋を生むかもしれない。その覚悟は確かに必要だと思うけれど、人生は一度しかなく、時間はいつも過ぎ去っていくのだから、やり直しなどできることは決してない。
そして小田和正はいつも求める「愛」ばかりを歌っているわけではない。
乱れてる 乱れてる この心 ふりむくたび君が誰かといる
ああだましても だましても この心 君のことを追いかけて 長い夜かけめぐる
(『風に吹かれて』より)
いま 君らしくない言葉をきいた 心が騒いでる
もう 気がついているよ いま 君の中に 誰かがいること
君が涙を流してる 夜が流れてゆく 思わず僕の息が止まる いま 君が嘘をついた
君 誰れと行くの ここから誰れと歩いて行くの
(『君が、嘘を、ついた』より)
私は友だちを「すごい男」とブログに書いた。友だちは「男が女と知り合ってから、足掛け15年、真剣に付き合ってきた期間が12年、男が一方的に好きになり、ただひたすら、愛を与え続けただけのことで、すごい男の評価はまるで、当たっていない」と言うけれど、ただひたすら愛を与え続けたことは、大いに誇っていいと思う。そんなことは普通にはできない。彼女が自分を裏切ろうとそんなことはどうでもいい。彼女が自分を本当に愛してくれたのかとも考えなくてもいい。彼は彼女を愛し続けた。それこそが彼の宝だと思う。
私には『オレンジレンジ』にさほど興味が湧かなかったが、孫娘と共感できる点では小田和正が一番だ。そんなことから「オフコース」時代のCDを近頃よく聞いている。小田和正の高い声がとてもいい。それに歌詞が心憎い。ほとんどは「愛」の歌だけれど、その「愛」をどうしてこんなにうまく表現できるのかと感心してしまう。
君を抱いていいの 好きになってもいいの 君を抱いていいの 心は今 何処にあるの
ことばがもどかしくて うまくいえないけれど 君のことばかり 気になる
ほら、また 笑うんだね ふざけているみたいに 今 君の匂いがしてる
(『Yes-No』より)
誰にも似ていない あなたはあなたで だから僕は あなたのこと かけがえのない人だと思う
きかせてあなたの声を 抱かせてあなたの体を 心がことばを超えて 愛の中へ連れてゆくよ
(『愛の中へ』より)
本当はおせっかいだと思うけれど、私の中学高校からの友だちに、小田和正の歌を聞かせたかった。私たちは「オフコース」のように若くはないけれど、それでも素直な気持ちになってもいいのじゃないか。もちろんそれは、波紋を生むかもしれない。その覚悟は確かに必要だと思うけれど、人生は一度しかなく、時間はいつも過ぎ去っていくのだから、やり直しなどできることは決してない。
そして小田和正はいつも求める「愛」ばかりを歌っているわけではない。
乱れてる 乱れてる この心 ふりむくたび君が誰かといる
ああだましても だましても この心 君のことを追いかけて 長い夜かけめぐる
(『風に吹かれて』より)
いま 君らしくない言葉をきいた 心が騒いでる
もう 気がついているよ いま 君の中に 誰かがいること
君が涙を流してる 夜が流れてゆく 思わず僕の息が止まる いま 君が嘘をついた
君 誰れと行くの ここから誰れと歩いて行くの
(『君が、嘘を、ついた』より)
私は友だちを「すごい男」とブログに書いた。友だちは「男が女と知り合ってから、足掛け15年、真剣に付き合ってきた期間が12年、男が一方的に好きになり、ただひたすら、愛を与え続けただけのことで、すごい男の評価はまるで、当たっていない」と言うけれど、ただひたすら愛を与え続けたことは、大いに誇っていいと思う。そんなことは普通にはできない。彼女が自分を裏切ろうとそんなことはどうでもいい。彼女が自分を本当に愛してくれたのかとも考えなくてもいい。彼は彼女を愛し続けた。それこそが彼の宝だと思う。