友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

選抜高校野球

2008年04月04日 20時38分49秒 | Weblog
 選抜高校野球の決勝戦だったのに、初回しか見られなかった。そういえばいつも、選抜大会はあまりよく見ていないうちに終わってしまうような気がする。野球はピッチャーの出来にかかっている。『バッテリー』という小説はピッチャーとキャッチャーの友情物語らしい。というのも、孫娘が読みたいというので、全6巻揃えて買ったけれど、私自身はまだ読んでいない。「うん、結構おもしろいから読んだら」と孫娘は言うが、なかなか意欲が湧いてこない。先にテレビで放映された映画の方を見て、なんとなくわかったような気になってしまったからだ。

 選抜大会で印象に残ったのは、延長戦になった長野日大と千葉経大付の試合だ。3回までに7対0と大きく千葉がリードしていた。たとえ1点や2点取られても勝ちは目に見えていると思っていた。ところが4回から長野のピッチャーに元の勢いが戻ってきた。全く追加点が取れない。長野の方は7回に5点を奪い1点差に詰め寄った。そして8回にはとうとう同点となり、そのまま延長戦へ。こんな展開になるとは予想もしなかった。野球は筋書きのないドラマと言うが、まさにそんな試合だった。どちらが勝ってもおかしくない。どちらにも勝たせてあげたい。

 勝負は「ツキ」なのかもしれないし、「気迫」なのかもしれない。今日の決勝戦は終わってみれば沖縄尚学が埼玉聖望学園を9対0で下していた。初回にいきなり3塁打を打たれ、なお悪いことに暴投で1点が入ってしまった。完封もしてきたピッチャーがここに来て動揺したのだと思う。私の数少ない経験だが、小学校の時、ソフトボールだったのか軟式野球だったのか、その記憶すら定かではないが、私はピッチャーをしていた。バッタ、バッタ、と三振が取れるくらいに好投していた。翌日も試合があり、昨日に続いて好投できるものと思っていたのに、ストライクが入らない。焦った。焦れば焦るほどますますうまくいかなくて、結局大差で負けた。

 気持ちというものは全く微妙なものだ。できると自信を持てば、すいすいといくことも、いったん自信を無くすとなかなか取り返すのは難しい。何でもないことだと思い込もうとするのだけれど、どうしても以前の「できなかった」という意識が足を引っ張る。それを振り切れるのも多分ちょっとした「思いやり」であったり、「素直さ」であったりするような気がする。歳はとってもこの性は少しも直らない。情けないことだ。
コメント
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