昨夜の「夜桜の宴」に続いて、今日は朝から市の「さくら祭り」で「ポン菓子」を行った。NPOはまだ立ち上がってはいないけれど、その実績づくりとなるため朝からよく働いた。けれども、実体は還暦過ぎの老人NPOだから、何時間もの立ち仕事は身体にこたえるようだ。風は少しあったけれど、晴天で気持ちがよかった。こんな日は早めに家を出てくる人が多いようで、午前中は大変な賑わいだったが、お昼からは一度だけ少し山場が来て、後はなだらかになっていった。ポン菓子の方は完売で、目標は達成された。
祭りはまだ終わっていないのに、私たちの店だけでなく、商工会婦人部のフランクフルトソーセージやみたらしダンゴ、五平餅なども売り切れで店じまいを始めていた。協賛する形で参加しているこのような屋台は午後3時までが限度のようだ。お年寄りの女性が一人、「少し座りたいので、イスを貸して欲しい」と言われた。テントの日陰にイスを置いて「どうぞ」とすすめる。その人はみたらしダンゴをたべ、お茶を飲むと「駅まで帰りたいが」と言う。
市内循環バスもあるから、どうしたらよいかは市職員に聞いてもらった方が確かだ。職員を探すがこういう時に限ってなかなか見つからない。そうこうしていると、係長と名乗っていた職員が見つかったので、「あの人は責任者だから、聞いてください」と教えた。しばらくするとまた、その人が戻ってきて「タクシーを頼んだのだが、どこで待てばいいか」と聞いてくる。市職員はどんな風にこの人と話をしたのだろうかと不安になった。わざわざやってきてくれた人が余分な心配をせずに、ここに来てよかったと思ってもらえるような対応はできていたのだろうか。
今朝の中日新聞の日曜版の300文字小説の『春が来た』が目に止まった。「『好きです。付き合ってください』梅や椿の花が咲いている。(略)この一世一代の告白が成功しないと、僕には春が来ない。(略)彼女は顔を上げた。瞳に決心の色を浮かべている。僕は咄嗟に身構えた。春と冬、どちらが来る!?『‥あ、私で良かったら』途端、僕の心の中の雪が解け、一気に桜の花が咲いた。(略)」。作者はと見ると14歳の中学生だった。そんな時があったけれど、何十年と時が流れても変わらないものだとも思った。
祭りはまだ終わっていないのに、私たちの店だけでなく、商工会婦人部のフランクフルトソーセージやみたらしダンゴ、五平餅なども売り切れで店じまいを始めていた。協賛する形で参加しているこのような屋台は午後3時までが限度のようだ。お年寄りの女性が一人、「少し座りたいので、イスを貸して欲しい」と言われた。テントの日陰にイスを置いて「どうぞ」とすすめる。その人はみたらしダンゴをたべ、お茶を飲むと「駅まで帰りたいが」と言う。
市内循環バスもあるから、どうしたらよいかは市職員に聞いてもらった方が確かだ。職員を探すがこういう時に限ってなかなか見つからない。そうこうしていると、係長と名乗っていた職員が見つかったので、「あの人は責任者だから、聞いてください」と教えた。しばらくするとまた、その人が戻ってきて「タクシーを頼んだのだが、どこで待てばいいか」と聞いてくる。市職員はどんな風にこの人と話をしたのだろうかと不安になった。わざわざやってきてくれた人が余分な心配をせずに、ここに来てよかったと思ってもらえるような対応はできていたのだろうか。
今朝の中日新聞の日曜版の300文字小説の『春が来た』が目に止まった。「『好きです。付き合ってください』梅や椿の花が咲いている。(略)この一世一代の告白が成功しないと、僕には春が来ない。(略)彼女は顔を上げた。瞳に決心の色を浮かべている。僕は咄嗟に身構えた。春と冬、どちらが来る!?『‥あ、私で良かったら』途端、僕の心の中の雪が解け、一気に桜の花が咲いた。(略)」。作者はと見ると14歳の中学生だった。そんな時があったけれど、何十年と時が流れても変わらないものだとも思った。