友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

ガソリン税の暫定税率が復活

2008年04月30日 23時30分29秒 | Weblog
 昼過ぎに郵便局へ出かけた。ところが渋滞で進まない。交通事故でもあったのかと思ったけれど、原因はガソリンスタンドへ入るために車が数珠繋ぎになっているためだった。宣言どおりに自民党と公明党はガソリン税の暫定税率を再び可決した。可決して多少の混乱と不満が上がったとしても、日本人のことだからそのうちに収まると踏んだのだろう。国民を甘く見ているというかべきか、よく見ているというべきか、これは国民自身が判断することだ。

 ガソリンは1リットル当たり約30円高くなるとテレビは報じていた。値上げになる前にガソリンを入れておこうという庶民の涙ぐましい姿があちこちにあった。満タンで50リットルなら1,500円得したという感覚なのだろう。我が家のカミさんも「ガソリンを入れて来て」と言うけれど、彼女の車は満タンにしたばかりだから、よく入ってもせいぜい10リットル、つまりせいぜい300円というところだ。しかし、これって本当に得したことなのだろうか?

 オイルショックの時もトイレットペーパーが無くなるというウワサが飛び交い、これは大変だとみんなが買い溜めに走った。おかげでトイレットペーパーは本当に店頭から消えた。カミさんの両親が「灯油が買えないと困る」と言うので、それならガスストーブにしたらと思い、ガス器具店を回ったけれど、売り切れなのかどこの店の店頭にもガスストーブは置いてなかった。店の人に尋ねても「申し訳ありません」と言うばかりで、結局はプレゼントはできなかった。

 米作の不況でコメが無くなり、外国から大量の輸入米が市場に溢れた時があった。大阪の友人が「おコメが買えないから、10キロほど送ってくれないか」と電話してきた。情報が一人歩きを始めると、パニックになることが多い。情報社会だからこそ生まれる現象なのだろが、よく考えてみると、昔から情報操作は存在していた。それほど、人は情報に流されやすいのだ。自分だけが取り残される、自分だけが損をしてしまう、そういうことに人間は敏感にできているようだ。

 わずかな金額のことなのに、逆にウワサが被害を大きくしてしまう。今回のガソリン税の問題も、オイルショックも、コメ不足も、言ってみれば政治の責任である。政府がキチンと対応できていれば、いやそもそもが、こうした問題が発生しない政治が行われていれば、パニックは起こらなかったはずだ。ところが人間は集団生活をする動物であるから、本質的に情報やウワサに振り回される性質を備えているようだ。そうした性質を利用して意図して情報が流されたり、意図したわけでもない情報が予想を超えて大きくなることもある。

 ウワサに惑わされないためには正しい情報を得ることだろうけれど、もしそれができないのであれば、自分を信じて判断する以外にないと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする