友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

春の訪れを待つ人

2010年02月11日 22時22分25秒 | Weblog
 衆議院の石川知裕議員が民主党に離党届を出した。小沢一郎幹事長は「本人の決断だ。党をはじめ皆さんにこれ以上迷惑をかけたくない気持ちだと思うので、素直に受理した。本人のけじめであることは間違いない」と述べていた。そして「国会議員の職務に関連したり、不正なおカネをもらったとか脱税したという実質的な罪の責任を問われたのでもない。収支報告書のミスだ」と相変わらず単純ミスを強調していた。

 厚顔というべき態度にあきれる。いくら形式的なミスだとしても、その罪は大きいという認識がなければ、政治の浄化は出来ない。理髪店でも4月に行なわれる市長と市議の選挙が話題になった。「どういう人にはなってもらいたくない?」と聞いてみた。「70歳以上の人はもうやめてもらってもいいのではないの」という話から、具体的な現職の議員の名前を挙げて、「女性にみだらな行為をした人は絶対に許せない」と言う。

 「何もしないで、お金をもらっている人も許せない」と付け加える。「そんな人を選らばねければいい」と言えば、「どうして当選できるのだろうね。喫茶店でも大判振る舞いみたいだ」とも言う。それくらいもう街中の人々が知っているのに、そういう人を持ち上げる人がいるのだから、なかなか世の中はきれいにはならない。しかし、いつかそういう人は当選できなくなるだろう。

 今朝の中日新聞に音楽家のロベルト・シューマンのことが紹介されていた。日照時間が短く、長く厳しい冬を過ごすドイツ人にとって、春の訪れは格別なもののようだ。日本の春のように、三寒四温を繰り返しながらやってくるのではなく、一気にダイレクトに訪れるとあった。シューマンは長く不遇な時代が続いたそうだ。9歳下の美しい最高のピアニスト、クララと出会うがクララの父親の反対で結婚できず、裁判の末にやっとふたりは結ばれる。

 それは長い冬から一気にやってきた春の訪れであった。シューマンは「あふれるように連作歌曲を生み出し、その自信は初めて挑む交響曲への原動力となる」。それが「交響曲第一番『春』」であり、「シューマンは驚異的な速さで楽譜を書き上げ、親友メンデルスゾーンにこの作品の指揮を託した」。そうか、映画ではシューマンは確かに神経質な酒びたりで、楽団の指揮が出来ずに練習はクララが代わって棒を振っていた。シューマンという人は、今で言えばうつ病のような面があったのだろう。

 この映画では、若いブラームスがシューマンのところに転がり込んでくる。ブラームスが生涯独身を通したことやクララへの手紙で「君」と呼んだことから、ふたりを恋人同士という説が生まれたようだ。ブラームスとクララは14歳ほど離れているから、若いブラームスが熟女のクララに惹かれたのかもしれない。

 民主党に春は来るのだろうか。どんな風に来るのだろう。
コメント
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