友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

一日千秋

2010年02月12日 22時09分42秒 | Weblog
 一日千秋という言葉がある。たった一日なのに千年のように非常に長いことをいう。待ち遠しい時は一日がものすごく長いように思うし、楽しい時はなぜかあっという間に過ぎてしまう。もうすぐバレンタインだから、彼女からの贈り物に期待できる人は待ち遠しいだろうけれど、そんなときめきがなくなってくると、一日はすこぶる長いし、毎日が何の変化もなく過ぎていく。それなのに、年月の流れはとても速いのはどうしてなのだろう。

 久しぶりに街に出てみる。寒い季節であるけれど、女子高校生は相変わらず超ミニのスカートで、素足の太ももを見せつけている。電車内を見ると、スカートの丈が短いのは高校生だけではないようだ。女子大生はもちろん若い社会人の女性たちもミニやあるいは短パンである。40代や50代の女性でもけっこう短いスカートをはいている。みんな足が長い。夏の素足よりもストッキング姿の方がむしろ足の形がきれいに見える。ストッキングも昔のように肌色とか黒あるいは灰色といった単純なものではないし、編み方がとても変わっているものが多い。

 そんな女性たちの足ばかり見とれていると変態と思われてはイカンと、目を閉じていたらいつの間にか眠ってしまった。チョコレートの甘い夢でも見ればよかったけれど、ほんの一瞬ウトウトしたところで、聞きなれた駅名にビックリして私は降りることが出来た。私の席の前の人は、同じ駅から乗った人だけれど、私が眠りに陥る前から眠っていたが、あのままあの人はどこまで行くのだろうかと、人のことながら気になった。

 そして、家までの道で、幼稚園から帰ってくるふたりの女の子に出会った。小さな方の女の子が荷物を持ち、大きな方の女の子が半分泣いている。小さな女の子が「泣いたらダメだよ。もうすぐだからね」と両手一杯の荷物を必死に抱えながら大きな女の子に声をかけていた。その小さな女の子が声をかけながら、チラチラと私の方へ視線を送るので、一瞬どうしたものかと思い、立ち止まった。手を出すべきかと迷った。けれども、小さな女の子はそのまま歩き続けている。頑張ってねとしばらく見ていた。ヨソの子ながらちょっと気になった。

 孫娘は私立高校を2校受験したが、まだ本命の公立が残っている。私学推薦の友だちはすでに進学校が決まりホッとしているが、まだ自分の道のりは長い。最近は少しイライラしている。なあに大丈夫だよ。合格も不合格も時の運、健康にだけは気をつけて、この次の公立に向けて勉強すればいい。そう言っても、いや何を言っても、今の彼女には無駄だろう。一生懸命に勉強しているのに、「一生懸命に勉強しなさい」と言われては、朝青龍ではないけれど、「これ以上どうしろと言うのか」と頭にくるだろう。

 恋人らしきふたりが手をつないで歩いている。彼は彼女からバレンタインチョコをもらうのだろうか。人のことなのにまたいらぬことを気にしている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする