友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

国会は閉会したが、

2019年06月26日 18時40分32秒 | Weblog

 国会が閉会した。安倍首相は記者会見で、7月の参院選では憲法改正の議論が大きな争点となるとの考えを示した。私は国会中継を見続けたわけではないが、野党の質問はあまりにもお粗末な気がした。勉強不足というか、何を引き出してどう攻めるのか、まったく組み立てが出来ていない。反対のために反対しているとか、嫌いだけで攻撃しているとか、的外れな批判だが、そう批判されても仕方がないくらいお粗末だ。

 安倍首相は原則にのっかり、野党のお粗末さを攻撃する。「どのような国を目指すのか、理想を語るのが憲法だ。憲法改正を決めるのは国民の投票だ。国会議員には国民に判断の材料を提供する大きな責任がある。少なくとも議論する責任があるのではないか」と言う。その通りと思う。そこで、「議論に参加しない立憲民主党や共産党を名指しで批判」し、その上で、「参議院では憲法調査会が3分しか開かれなかった」と訴え、「7月の参院選では、憲法の議論すらしない政党を選ぶのか、国民にしっかり自分たちの考えを示す政党を選ぶのかを決めていただく選挙だ」と主張した。

 安倍首相の独特の論理展開に、真正面から論戦するには相当な組み立てが必要だろう。回りくどいくらいに、「真摯に受け止め」とか、「丁寧に説明する」とか言われてしまうと、どこがどう間違っていると指摘することが難しくなる。ましてや指摘が当たっていれば「謙虚に正していく」と言われ、次の矢が出せない。麻生副総理の失態で、安倍首相の絡む森友・加計問題はすっかり影が薄くなった。政治家と官僚の在り方を根本から正すべき問題であったのに、まるっきり過去のことになってしまった。

 それで、「憲法改正こそが争点」と逆に攻勢され、野党はオタオタしてしまっている。野党には国民に語るビジョンがない。「問題だ」「反対だ」と言うだけでは、国民に共感を呼ばない。琴線に触れるものがなければ、現状維持に終わってしまう。義理の弟が、「自民党は絶対ダメだ。けど、野党もダメだ。白票を投じて不信を表明するしかない」と力説していたが、国民の声を代表しているように思う。

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