さわやかな日曜日、約束通り長女を迎えに行き、結婚式場まで送った。長女の家に着いて、インターフォンを押すが返事がない。あれっ?と思っていると6歳の孫娘が出てきた。「ママ、すぐ来る」と言うが、なんとなく不機嫌だ。ママが出かける前にパパが帰ってくるはずなのにまだ来ないのでふくれているのかと思ったが、パパはすでに家の前にいた。「だったらもう大丈夫だよね」と声をかけるがまだご機嫌が悪い。
ジジババが来ると、自分はママから引き離される、そう思う気持ちが孫娘を不機嫌にしているようだ。「ママ、結婚式に出すぎ!」と駄々をこね、引っ張り出せるものはみな出してママを行かせないように抵抗する。長女のダンナは子煩悩で実によく子どもの面倒をみているが、「どうやってもママが一番いいみたいで」と嘆く。母親と子どもは不思議な関係で結ばれているところがある。
午前中、時間があったので新聞を読んだり、パソコンでニュースを見たりした。安保関連法案が成立して、ニュースから消えてしまうかと思ったが、いろんなところで取り上げられていた。参議院特別委員会での採決や本会議場の様子など、国民の声を聞き取っているものが多かった。私の先輩も義理の弟も九州男子で、ふたりとも「成立したからってすぐ戦争になるわけでもない」という点と、「中国の動きを見ていたら、絶対に必要な法律」という点で、一致している。
ダウンタウンの松本人志さんも同じ意見で、「(状況が分からないのは)平和ボケや。日本が自立するために必要な法案。対案を出さず反対とデモしている連中も民主党もダメ」。「戦争放棄や戦力の不保持では、国際社会でなめられるだけ」と厳しいことを言っている。これに対して歌手の長淵剛さんが「どうやって平和を作っていくかを論じるべき」と切り返しているが、私も長淵さんの意見に賛成だ。
「国防という高貴な任務を苦役と言う(安倍首相)はおかしい」とか、「国民には自国を守る責務がある」といった意見もあった。「国防は高貴な任務」「国民の責務」は戦時によく言われる言葉だが、この人たちは臨戦態勢なのだろうか。「平和ボケ」している私は、あくまで戦争をしない、平和な世界を求めていきたい。