風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

神宮:ヤクルト・巨人戦

2010-08-12 11:29:58 | スポーツ・芸能好き
 昨日は私の変則夏休みの初日で、神宮球場で行われたヤクルト・巨人の16回戦を、高校一年生の上の子と一緒に見に行って来ました。
 子供にとっては、11年振り二度目、日本では初めての野球観戦です。最初は、サンフランシスコのスリーコム球場で、ブリュワーズに在籍していた野茂投手が、地元ジャイアンツを相手に孤軍奮闘するのを応援したものです。当時はまだ5歳。本来、小学校高学年から中学生の間にいろいろ経験していくものですが、その間を海外で過ごしたため、昨日は、遅ればせながらの社会見学でした(という名目で、お父さんの方が楽しみにしていました)。その私にとっても久しぶりの神宮球場で、6~7年前、職場の同僚と、余り人気がないヤクルト・広島戦などを肴に、外野の自由席を勝手に自分たちのビア・ガーデンならぬビア・パーク?にしたものでしたが、今日は奮発して4500円も払って、三塁(ビジター)側のS席です。
 この日の対戦は、7連勝中のヤクルトに対して、5連敗中の二位阪神を引き離せないでいる巨人と、対照的な取り合わせです。先発も、7月に4勝、防御率2.16をあげて月間MVPに輝いたヤクルト・石川に対して、ここ5戦で勝利がない巨人・内海、打線も絶好調のヤクルトに対して、巨人は、当たると大きい阿部は今日こそHR2本打ちましたが調子は下降気味、4割近い打率が落ちるばかりの松本や、今日のスタメンで初めて8番に落ちた坂本、また長野などの主力のバットも湿りがちで、そのチームの勢いを映すかのように、序盤こそ巨人の打線が奮起しましたが、内海は3回をもたずに降板し、後を受けた野間口も打ち込まれて逆転を許し、後半は、調子を戻した石川に巨人打線は沈黙し、さらに林昌勇につなぐ継投で逃げ切られました。
 9回表、巨人最後の攻撃では、坂本の際どい内野安打に続いて、代打・由伸がクリーンヒットで続いたあたりで大いに盛り上がり、松本の送りバントで、一死二・三塁として、脇谷の凡フライの後、二死・二・三塁の一打同点のチャンスに、小笠原を迎えた場面は最高潮に達しました。一打出れば、ラミレス、阿部と続くだけに、大いに期待されましたが、小笠原はあえなく三振し、小笠原でダメなら仕方ない、最後に盛り上がって良かったじゃないかと慰めつつ、夏の夜空に散る花火のようにパッと散って、無念の家路につきました。
 三塁(ビジター)側S席は国際線エコノミー席並みの狭さで、窮屈この上なくて不満でしたが、折からの台風4号の風が時折り吹き抜けて幾分暑さを和らげてくれ、300発の花火が彩りを添え気持ちを和ませくれました。何より野球場の雰囲気が良いですね。この日は26,082人と発表されましたが、これだけの野球ファンが一堂に会して、敵・見方に分かれて応援を繰り広げ、一球一球を固唾を呑んで見守り、プロの技に魅了される・・・いくら遠目にしか見えなくても、この臨場感には、また球場に足を運びたくなってしまう魅力があります。さて、子供はどう感じたか。
 上の写真は、花火300連発。
コメント
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