風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

湯船の季節

2010-10-25 20:48:46 | 日々の生活
 今年のクソ暑い夏は、湯船に浸かることなど考えても見ませんでしたが、そこまで暑くなくとも、近頃、水やエネルギー節約のため、夏はシャワーで済ませる人は多いことでしょう。アメリカやオーストラリアで生活すると、冬でもシャワーで済ませますが、それは、セントラル・ヒーティングで、家中どの部屋も暖められているからです。ペナン(マレーシア)はもとより常夏で、シャワー以外には考えられませんが、中にはインド人の知人のように、水シャワーを習慣とする人までいます。
 そういう意味で、この週末に、この秋、初めて湯船に浸かって、こんな肌寒い季節になったかと身体を温めて、久しぶりにまた日本人としての幸せを実感しました。
 春には桜吹雪で目を楽しませ、夏には汗をかいたあとのビールで喉を潤し、秋には肌寒い風で冷えた身体を湯船で温め、冬には朝起きるのを5分延ばして布団のぬくもりに心和ませ・・・清少納言が現代に生きていたら、それぞれに間違いなく日本人の至福であることに同意することでしょう(ちょっとズボラで男まさりの清少納言を想像してしまいますが)。
 上の写真は、2週間前の浅間山、秋の装いです。
コメント
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