最後はコト編です。
パリを中心とするイル・ド・フランス地域圏商工会議所が、「不親切なパリジャン」のイメージ払拭に向け、ホテルや飲食店、タクシー業者向けに外国人観光客の国別サービス・マニュアルを作成し、3万部が配布されたという記事が出ていました(読売新聞8月24日)。10ヶ国別に挨拶やお礼の言葉を紹介した上で、観光客の「傾向と対策」を指南する内容だそうで、
①「ファーストネームで呼ばれるのを好む」
②「とにかくブランド品の買い物好き。英語が苦手で、いつも言葉の壁にぶちあたっている」
③「安心を強く求める」「(サービスに)満足できない時、その場で文句は言わず、帰国してから批判する」
といったような注意書きが付けられているそうですが、それぞれどこの国の人だか分かるでしょうか。答えは①英国人、②中国人、③日本人、だそうです。②は日本人にも当てはまりますね。ブログに書いている私は、まさに③を実践する典型的日本人と言えそうです(苦笑)。一つ、言い訳させて貰えるなら、インドのホテルでは、チェックアウトの客をつかまえて顧客満足度を調査しており、私も乞われて、ドライヤーがしょぼいことを率直に伝えました。
顧客満足というのは、今では、世界中、大都市ならどこでも、シンガポールやクアラルンプールはもとより、ニューデリーでも、気がきいたホテルでは当然のように考慮されています。私のような出張者を多く受け入れる企業は、ホテルにとっては上客で、見返りにCorporate Rateと称するdiscountを貰って、経費削減の折りでもそこそこの部屋に泊まらせることが出来るわけですが、こうした企業顧客の場合には、だいたい決まってWelcomeレターを添えた果物やクッキーが置いてあったりします。Complimentsというやつですね。インドのホテルでは、ワイン1本が添えられていました。太っ腹です。日本でもよく見かけるオーストラリアのJacobs Creekで、つい嬉しくなって(よせばいいのに)一晩で空けてしまいました。
こうした企業顧客向けには、朝、その客の母国語の新聞を差し入れるといったこともよく行われ、シンガポールでも、クアラルンプールでも、日経新聞を読むことが出来ましたし、ホテルのケーブル・テレビにはNHKの日本語放送が入っていました。さすがにインドは遠いのでしょうか、日経新聞のクーリエ・サービスはないと見えて、新聞はインターナショナル系、テレビもNHKの日本語放送はなく、辛うじて英語放送が流れていました。
因みにインドのホテルのケーブル・テレビは50チャネル以上あり、CNNやBBCやアルジャジーラをはじめ、ロシア、オーストラリア、中国、アジアなどの専門局が独自情報を放映し、一種の宣伝戦の様相ですが、メディアとしては、ESPN、HBO、Cinemax、Fox、Discoveryなど、アメリカが圧倒的で、面目躍如といったところです。先ほども触れたようにNHKは英語放送のみですが、折角の英語放送ですから、世界の人々に広く知らしめるという意味で、福島原発事故にせよ尖閣問題にせよ、事実を淡々と伝えるだけでも、かなりの影響力が期待でき、意味があるように思います。国営放送ですから、もっと戦略的に活用できないものかと思います。
パリを中心とするイル・ド・フランス地域圏商工会議所が、「不親切なパリジャン」のイメージ払拭に向け、ホテルや飲食店、タクシー業者向けに外国人観光客の国別サービス・マニュアルを作成し、3万部が配布されたという記事が出ていました(読売新聞8月24日)。10ヶ国別に挨拶やお礼の言葉を紹介した上で、観光客の「傾向と対策」を指南する内容だそうで、
①「ファーストネームで呼ばれるのを好む」
②「とにかくブランド品の買い物好き。英語が苦手で、いつも言葉の壁にぶちあたっている」
③「安心を強く求める」「(サービスに)満足できない時、その場で文句は言わず、帰国してから批判する」
といったような注意書きが付けられているそうですが、それぞれどこの国の人だか分かるでしょうか。答えは①英国人、②中国人、③日本人、だそうです。②は日本人にも当てはまりますね。ブログに書いている私は、まさに③を実践する典型的日本人と言えそうです(苦笑)。一つ、言い訳させて貰えるなら、インドのホテルでは、チェックアウトの客をつかまえて顧客満足度を調査しており、私も乞われて、ドライヤーがしょぼいことを率直に伝えました。
顧客満足というのは、今では、世界中、大都市ならどこでも、シンガポールやクアラルンプールはもとより、ニューデリーでも、気がきいたホテルでは当然のように考慮されています。私のような出張者を多く受け入れる企業は、ホテルにとっては上客で、見返りにCorporate Rateと称するdiscountを貰って、経費削減の折りでもそこそこの部屋に泊まらせることが出来るわけですが、こうした企業顧客の場合には、だいたい決まってWelcomeレターを添えた果物やクッキーが置いてあったりします。Complimentsというやつですね。インドのホテルでは、ワイン1本が添えられていました。太っ腹です。日本でもよく見かけるオーストラリアのJacobs Creekで、つい嬉しくなって(よせばいいのに)一晩で空けてしまいました。
こうした企業顧客向けには、朝、その客の母国語の新聞を差し入れるといったこともよく行われ、シンガポールでも、クアラルンプールでも、日経新聞を読むことが出来ましたし、ホテルのケーブル・テレビにはNHKの日本語放送が入っていました。さすがにインドは遠いのでしょうか、日経新聞のクーリエ・サービスはないと見えて、新聞はインターナショナル系、テレビもNHKの日本語放送はなく、辛うじて英語放送が流れていました。
因みにインドのホテルのケーブル・テレビは50チャネル以上あり、CNNやBBCやアルジャジーラをはじめ、ロシア、オーストラリア、中国、アジアなどの専門局が独自情報を放映し、一種の宣伝戦の様相ですが、メディアとしては、ESPN、HBO、Cinemax、Fox、Discoveryなど、アメリカが圧倒的で、面目躍如といったところです。先ほども触れたようにNHKは英語放送のみですが、折角の英語放送ですから、世界の人々に広く知らしめるという意味で、福島原発事故にせよ尖閣問題にせよ、事実を淡々と伝えるだけでも、かなりの影響力が期待でき、意味があるように思います。国営放送ですから、もっと戦略的に活用できないものかと思います。