今日放映された『サザエさん』を最後に、マスオさん役の声優・増岡弘さんが引退された。子供の頃に慣れ親しみ、その後、学生時代から独身時代までご無沙汰したが、子供たちがもの心つく頃から再び親しみ、今は子供たちも離れてしまったのに、家内だけは懐かしがって相変わらず見続けている(私はBGM代わりにして新聞なんぞを読んでいる)『サザエさん』だが、今日はしっかり見届けた(笑)。
御年83歳だそうだ。それにしてはさすがに声優さんだけあって、最後まで若々しい、しかしサザエさんという実にインパクトのある妻を相手に、妻の実家に同居してご両親にソツなく気配りしながら、甥っ子(カツオくん)・姪っ子(ワカメちゃん)に頼られつつ、飄々と生き抜く夫役を演じて来られたものだ。マスオさん二代目を引き継いだのは1978年というから、私は交替を知らずに、40年以上も慣れ親しんで来たことになる。他にテレビアニメでは、1985年と1998年に「タッチ」の浅倉南のお父ちゃん役を、劇場アニメでも1986年「タッチ 背番号のないエース」「タッチ2 さよならの贈り物」、翌1987年「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」で浅倉南のお父ちゃん役を演じておられ、それ以外にも挙げるとキリがないくらいご活躍されているが、マスオさん役と『それいけ!アンパンマン』のジャムおじさん役が代表作と言ってもよいのだろう。
たかがアニメの端役と言う勿れ。マスオさんは偉大なのだ。因みに「マスオさん現象」とググると、コトバンクに(知恵蔵の解説として)「夫が、妻の実家に、婿入りという形をとらずに同居する家族形態」と出てくる。「嫁入りによる3世代家族では嫁・姑関係が対立しやすいが、舅・婿は平日は仕事のため、家庭内での摩擦は起きにくいといわれている。姓は夫方を名乗るため、夫や夫方の親の体面も保てる。また、同居による経済的余裕や、出産後の妻の仕事継続が容易となるなどのメリットもある。都会育ちの女性と地方出身の男性が結婚する機会が増え、2世帯住宅が一般化した1980年代から使われるようになった」といい、そのせいか、精神科医の和田秀樹さんは「パラサイト・ダブル(寄生する2人)」と呼び、こうした家族形態を推奨しているらしい。それはともかく・・・
長寿番組(テレビアニメとして放映期間の世界記録をもつ)の宿命で、『サザエさん』に登場する人物の声優は、サザエさん役(加藤みどりさん)とタラちゃん役(貴家堂子さん)を除いて、二代目・三代目がご活躍される時代となった。フネさん以外にはそれほど違和感がないが、フネさんとて変わってもすぐに慣れる。問題は、サザエさんのあの張りのある声を代替し、またタラちゃんの舌足らずで甘えた声を代替するのは、なかなか難しいかも知れない・・・加藤みどりさんはこの11月で御年80、貴家堂子さんも御年78である。原作者の長谷川町子さんが亡くなってから四半世紀以上も「国民的アニメ」として続けて来られた関係者のご努力に敬意を表するとともに、気にしないようにしながらも、サザエさん役とタラちゃん役の後任が気になってしまうのだった。
何はともあれ増岡弘さんにはお疲れさまと、心からお礼申し上げたい。
御年83歳だそうだ。それにしてはさすがに声優さんだけあって、最後まで若々しい、しかしサザエさんという実にインパクトのある妻を相手に、妻の実家に同居してご両親にソツなく気配りしながら、甥っ子(カツオくん)・姪っ子(ワカメちゃん)に頼られつつ、飄々と生き抜く夫役を演じて来られたものだ。マスオさん二代目を引き継いだのは1978年というから、私は交替を知らずに、40年以上も慣れ親しんで来たことになる。他にテレビアニメでは、1985年と1998年に「タッチ」の浅倉南のお父ちゃん役を、劇場アニメでも1986年「タッチ 背番号のないエース」「タッチ2 さよならの贈り物」、翌1987年「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」で浅倉南のお父ちゃん役を演じておられ、それ以外にも挙げるとキリがないくらいご活躍されているが、マスオさん役と『それいけ!アンパンマン』のジャムおじさん役が代表作と言ってもよいのだろう。
たかがアニメの端役と言う勿れ。マスオさんは偉大なのだ。因みに「マスオさん現象」とググると、コトバンクに(知恵蔵の解説として)「夫が、妻の実家に、婿入りという形をとらずに同居する家族形態」と出てくる。「嫁入りによる3世代家族では嫁・姑関係が対立しやすいが、舅・婿は平日は仕事のため、家庭内での摩擦は起きにくいといわれている。姓は夫方を名乗るため、夫や夫方の親の体面も保てる。また、同居による経済的余裕や、出産後の妻の仕事継続が容易となるなどのメリットもある。都会育ちの女性と地方出身の男性が結婚する機会が増え、2世帯住宅が一般化した1980年代から使われるようになった」といい、そのせいか、精神科医の和田秀樹さんは「パラサイト・ダブル(寄生する2人)」と呼び、こうした家族形態を推奨しているらしい。それはともかく・・・
長寿番組(テレビアニメとして放映期間の世界記録をもつ)の宿命で、『サザエさん』に登場する人物の声優は、サザエさん役(加藤みどりさん)とタラちゃん役(貴家堂子さん)を除いて、二代目・三代目がご活躍される時代となった。フネさん以外にはそれほど違和感がないが、フネさんとて変わってもすぐに慣れる。問題は、サザエさんのあの張りのある声を代替し、またタラちゃんの舌足らずで甘えた声を代替するのは、なかなか難しいかも知れない・・・加藤みどりさんはこの11月で御年80、貴家堂子さんも御年78である。原作者の長谷川町子さんが亡くなってから四半世紀以上も「国民的アニメ」として続けて来られた関係者のご努力に敬意を表するとともに、気にしないようにしながらも、サザエさん役とタラちゃん役の後任が気になってしまうのだった。
何はともあれ増岡弘さんにはお疲れさまと、心からお礼申し上げたい。
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