かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

そうちゃんと舞台に立つ

2016年06月03日 08時36分00秒 | みゆみゆとの生活
う・ぐぐぐぐ・・・
ぷっはー

って感じの朝です。

そうちゃんの夜間覚醒は2日間で終わり、なんとか寝てくれるようになりました。
寝つきが悪めなのと眠りが浅めで夜中にブツブツ独り言を言ってたりはするけど、身体が起きだしてこないから、よし!

ぷっはー
ってことになってるのは、昨日忙しすぎたから。

午前の仕事が長引いて昼1時を過ぎ、ギリギリの1時15分まで記録を書いて、全部仕上げることはあきらめ・・・。
向かい風の中自転車飛ばしてとんぼ返りし、1時半からお客様をお迎えしました。

昨日午後のお客様はお二人。
社協の相談員さんと、計画相談をお願いする事業所の相談員さんです。
そうちゃんの日常と、これからの福祉サービス計画について、みっちり2時間、お話させていただきました。
ありがたいです。私のまとまらない話を、よぅく聞いて下さいます。

相談員さんを見送ったら、役場に書類を取りに行き、買い物して、大慌てで晩ご飯づくり。
帰宅するそれぞれに晩ご飯を食べさせ、夫にそうちゃんを入浴させてもらっている間に、
バイクで家を飛び出して、音楽サークルの練習へ♪
ひゃっほー (この時点で変なハイテンションに陥っていたみゆはは。)

音楽サークルの本番(単独コンサート)は今月末。
大ホールを使った練習は昨日だけ、ということで、貴重な日だったのです。

夫も伴奏ピアノ(合唱・フルート)を計3曲弾くので、そうちゃんを連れて後からやってきました。
そうちゃんにとっては初めて入る、大ホール。
練習とはいえ、静かにしていてくれるかな?と不安だったのですが、杞憂でした。
やっぱり、音楽好きの血が流れてるのね
打ち合わせのおしゃべりが長くなるとゴソゴソ動き始めてしまいますが、音楽が始まると静かになり、じっと座って聞いていてくれました。

私のフルートと夫のピアノで「歌の翼による幻想曲」を演奏した時は、
誰の付き添いもなく一人で客席に座り、「眠っちゃうんじゃない?」というくらいおとなしく演奏を最後まで聞いてくれました。
そうちゃんに向けて、心を込めて、吹きました。
感動しました。

続けて夫の伴奏で「花は咲く」をみんなで合唱。
そうちゃんも私と一緒に舞台に乗りました。
歌いはしなかったけど時折身体を揺すって、音楽を楽しんでいてくれました。
またまた、感動しました。

そのあとは、他の歌の練習。
そうちゃんは、また客席。
みんなで、一生懸命「Winding Road」を歌っていると、ニコニコ聴いていたそうちゃんが、途中から爆笑し始めた。
何かがツボにはまったらしい。主婦の必死さが面白かったか?
でもその笑顔がかわいくて(親ばか)。
思わずつられて笑ってしまい、こちらも歌えなくなるほどでした。

・・・それからも、歌のたびに大爆笑するそうちゃん。
歌ってる仲間が、「こ・・これはもしかして、私たち、笑われてるのか?」と思い始めたころ、
潮時と思ったらしい夫が、先にそうちゃんを連れ帰ってくれました。


そうちゃんが、ホールで音楽を聴けたこと。
一緒に舞台に立てたこと。
それをさりげなく見守り、支えてくれる家族と仲間。

これは一つの奇跡だな、と。

胸がいっぱいになった、夜でした。