かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

慣れ

2017年07月09日 20時28分24秒 | みゆみゆとの生活
合唱団の練習がありました。
今日は子どもたちが多く、小学生以下11人。
一番大きなぴゅんぴゅん坊やは、言わずと知れたそうちゃん。
他にも元気のいい子がたくさんいて、自由度が高い練習会となりました
合唱団「あらカルと」らしくていい。

関係ないしゃべり声がしていようが、走り回る子がいようが、練習は練習としてやる。
本筋がブレないように、伝えることは伝えながら。
本筋って何かと言えば、それは「音楽を楽しむこと」。
それから、「美しい歌声を響かせようとすること」。
「均一」を目指さない。
でも、よりよくなりたいと思い続けることを忘れない。

いちいち、「走っちゃダメだよ」「大声出さないで」なんて言わない。
それよりも、みんなが安心してそこにいられる場所づくりが大切。
続けていけば、いつか私たちの合唱団にしかないたった一つの歌声ができるって、信じている。

安心できる場所をつくるためには、工夫がいる。
だから、参加者の顔を見て、少しづつやり方を変える。
指示少なめとか、休憩はさみながらとか。
それでも、うまくいかないことも多い。
あたり前。
失敗しなきゃ何も生まれない。

団体での趣味の活動では、できる人ができることを、が基本です。
合唱団では、
率先して片付けをしてくださる方、
子ども達がケガや脱走しないように見守ってくれる方、
伴奏者に、ハモリ担当・・・。
時間と空間を共有することで自然に生まれてくる、役割分担的なものがたくさんある。
ありがたいです。

「インクルーシブ」とか「多様性を守る共生社会」とか、最近よく耳にする言葉で自分も大切にしていることですが。
それって要は、「慣れ」の部分って大きい、と思う。

そうちゃん、今日は脱走しなかった。(ドア当番さんがいてくれたおかげもある。)
大声もほとんどなかったし。

子どもが大声を出しても、「歌を歌う」という本筋からブレない皆さんがいる。
みんながこの環境に慣れて多少のことでは動揺しなくなっていることもすごい。
時々、笑える
そして、うれしくなる。

私には「みんなの学校」は作れないけど、「みんなの合唱団」をつくっていきたい。
まだ、途中です。
楽しみながら、耕していこうと思います。

今日の午後は、「みんなの学校全国大会」実行委員の方に会ってきました。
何か大きなものが動き出しているエネルギーとパワーを感じて、帰ってきたよ。

また一週間が始まる。
気合い入れていこう。