サービス担当者会議、というのがある。
そうちゃんの支援計画と細かい目標や日頃の様子について、関わりのある事業所などが一堂に会して話し合いをするもの。
毎年この時期にやってもらっています。
今回は、拡大バージョン。
メンバーは・・・
病院:児童精神科医師、ソーシャルワーカー、病棟看護師、ショートステイ担当者
行政:児相、市役所福祉課、社協
事業所:計画相談事業所、放課後等児童デイ4カ所
学校:支援学校担任
家族:父、母
その他病院で研修中の医師4名
というわけで、総勢20名。
緊張した~。
これだけのメンバーが貴重な時間を取ってくれ、1時間半にわたってそうちゃんのことを考えてくれたこと、感謝感謝です。
会議の様子を備忘録として書いとく。
はじめに、ドクターと看護師さんから入院中の様子についてお話がありました。
「病院」という環境ではほぼ困ることはなく、他害や自傷がある他の子たちに比べれば手がかからなかったようです。
「症状としては軽く、入院の優先順位はあとの方になってしまう」と言われてしまいました。
以下、ドクター談。
この子の問題は、「退屈に人一倍弱い」というポイントで、「人との関わりを求めて退屈しのぎをしようとする」ことにある。
「人と、」遊ぶというよりは「人で、」遊ぶになってしまっている。
なので、人と関わる力を伸ばそうとすると、この傾向をむしろ刺激してしまうことになる可能性がある。
関わる側のおとなが、「いやな遊びは断る」ことも必要。
私が退院後の家での様子を話した後、関係各所が日頃の様子の報告をしてくれました。
ドクターがそれに対して助言をしてくださり、研修会のような様相となりとても勉強になりました。
学校の先生談。
割と落ち着いており、刺激に対する反応は弱まっているが、たまに「突然スイッチがはいったように」動き回り始めることがある。
これに対し、私が賛同。
そうなんです。スイッチが入ったようになる時は、顔つきも変わって衝動性が止められなくなるんです。
これに対しドクターは、
「突然」と言うけれどもそこには何かきっかけがあるはず。
きっかけがあると仮定して解明しないと、方策が見つからない。
同じ「走って逃げる」にもいろいろあるようだから、行動について場合分けをしていくことが必要ではないか。
なるほど。納得。
分かりにくいけど、何か理由はあるよね。
この他、「スケジュールを提示すること」についても、ドクターから助言がありました。
「決まってるスケジュールに従う」だけでなく、本人に予定を決めさせることが大事。
また、スケジュールで安心できているところでは、どこかに「?」を入れてあえて崩していく練習もしてもよい。
わからない予定もある、ということは学習しておくといいことの一つ。この子ならできるのでは?
また、「退屈しのぎ」については、
自閉の子は、遊びのブームにリバイバルがあることがある。
昔ハマってた遊びを思い出す方がゼロから開拓するより楽なので、小さい頃やってたおもちゃをまた出してみてもいいかも。
この先の人生、ずっと「退屈」との闘いが続く。
退屈を「お仕事」で埋めるのも一つ。
お仕事を考えるときに大事なのは、「ただ働きさせない」こと。
楽しくないことをやる時は「ご褒美」がないといけない。
「2つ先がわかる」「2つから選べる」ができる子は、お仕事ができるはず。
人から言われたことをやるのが嫌いになるとやっかい。
「嫌いな物」を増やさないことが大事。
書ききれませんが、いろいろ具体例を挙げながらわかりやすく話していただけました。
話し合いの中で、「場所によって見せる顔が違う」ことが病院側にもわかってもらえたようです。
それでも、基本的には入院・入所ではなく「地域で福祉サービスを利用しながら生活していく」ことが理想な子、と言われました。
ショートステイも入院も入所も、公的施設は定員が削られており受け入れ枠がとても少ない、とのことです。
ショートはこれまでのようには利用できない、地域で開拓を、と言われ。
児相さんは「急に預かってと言われても施設が見つからない。」とばっさり。
早め早めのショート利用を、とのことでした。
いや、だからそれがないんだって。
長期休みは月に2週間利用できていたショートも、今年からは難しそう。
今までは恵まれていたんだな、と思う。
これから思春期真っただ中。どんどん体も大きくなるのに、家族で抱えきれるだろうか。
そんなことを考え出すと不安になるけど。
今回テーブルを囲んだメンバーを思い出してがんばろ。
そうちゃん応援団はたくさんいる。
もちろん、地域にも。
長くなってしまいました。
読んでくださってありがとう。
とっても濃い時間だったんだー。
そうちゃんの支援計画と細かい目標や日頃の様子について、関わりのある事業所などが一堂に会して話し合いをするもの。
毎年この時期にやってもらっています。
今回は、拡大バージョン。
メンバーは・・・
病院:児童精神科医師、ソーシャルワーカー、病棟看護師、ショートステイ担当者
行政:児相、市役所福祉課、社協
事業所:計画相談事業所、放課後等児童デイ4カ所
学校:支援学校担任
家族:父、母
その他病院で研修中の医師4名
というわけで、総勢20名。
緊張した~。
これだけのメンバーが貴重な時間を取ってくれ、1時間半にわたってそうちゃんのことを考えてくれたこと、感謝感謝です。
会議の様子を備忘録として書いとく。
はじめに、ドクターと看護師さんから入院中の様子についてお話がありました。
「病院」という環境ではほぼ困ることはなく、他害や自傷がある他の子たちに比べれば手がかからなかったようです。
「症状としては軽く、入院の優先順位はあとの方になってしまう」と言われてしまいました。
以下、ドクター談。
この子の問題は、「退屈に人一倍弱い」というポイントで、「人との関わりを求めて退屈しのぎをしようとする」ことにある。
「人と、」遊ぶというよりは「人で、」遊ぶになってしまっている。
なので、人と関わる力を伸ばそうとすると、この傾向をむしろ刺激してしまうことになる可能性がある。
関わる側のおとなが、「いやな遊びは断る」ことも必要。
私が退院後の家での様子を話した後、関係各所が日頃の様子の報告をしてくれました。
ドクターがそれに対して助言をしてくださり、研修会のような様相となりとても勉強になりました。
学校の先生談。
割と落ち着いており、刺激に対する反応は弱まっているが、たまに「突然スイッチがはいったように」動き回り始めることがある。
これに対し、私が賛同。
そうなんです。スイッチが入ったようになる時は、顔つきも変わって衝動性が止められなくなるんです。
これに対しドクターは、
「突然」と言うけれどもそこには何かきっかけがあるはず。
きっかけがあると仮定して解明しないと、方策が見つからない。
同じ「走って逃げる」にもいろいろあるようだから、行動について場合分けをしていくことが必要ではないか。
なるほど。納得。
分かりにくいけど、何か理由はあるよね。
この他、「スケジュールを提示すること」についても、ドクターから助言がありました。
「決まってるスケジュールに従う」だけでなく、本人に予定を決めさせることが大事。
また、スケジュールで安心できているところでは、どこかに「?」を入れてあえて崩していく練習もしてもよい。
わからない予定もある、ということは学習しておくといいことの一つ。この子ならできるのでは?
また、「退屈しのぎ」については、
自閉の子は、遊びのブームにリバイバルがあることがある。
昔ハマってた遊びを思い出す方がゼロから開拓するより楽なので、小さい頃やってたおもちゃをまた出してみてもいいかも。
この先の人生、ずっと「退屈」との闘いが続く。
退屈を「お仕事」で埋めるのも一つ。
お仕事を考えるときに大事なのは、「ただ働きさせない」こと。
楽しくないことをやる時は「ご褒美」がないといけない。
「2つ先がわかる」「2つから選べる」ができる子は、お仕事ができるはず。
人から言われたことをやるのが嫌いになるとやっかい。
「嫌いな物」を増やさないことが大事。
書ききれませんが、いろいろ具体例を挙げながらわかりやすく話していただけました。
話し合いの中で、「場所によって見せる顔が違う」ことが病院側にもわかってもらえたようです。
それでも、基本的には入院・入所ではなく「地域で福祉サービスを利用しながら生活していく」ことが理想な子、と言われました。
ショートステイも入院も入所も、公的施設は定員が削られており受け入れ枠がとても少ない、とのことです。
ショートはこれまでのようには利用できない、地域で開拓を、と言われ。
児相さんは「急に預かってと言われても施設が見つからない。」とばっさり。
早め早めのショート利用を、とのことでした。
いや、だからそれがないんだって。
長期休みは月に2週間利用できていたショートも、今年からは難しそう。
今までは恵まれていたんだな、と思う。
これから思春期真っただ中。どんどん体も大きくなるのに、家族で抱えきれるだろうか。
そんなことを考え出すと不安になるけど。
今回テーブルを囲んだメンバーを思い出してがんばろ。
そうちゃん応援団はたくさんいる。
もちろん、地域にも。
長くなってしまいました。
読んでくださってありがとう。
とっても濃い時間だったんだー。