かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

大声は視線を集める

2020年08月13日 20時57分27秒 | みゆみゆとの生活
デイが休みだったので、1日私とそうちゃんで過ごしました。
朝、お出かけするみゆみゆを送って行ったとこまではご機嫌だったんたけど、その後なんとなく雲行きが怪しくなってきた。
丸1日付き合うとわかるけど、ホントにそうちゃんはムラがある。

外食や買い物とかの時に大声が続くと、ちょっとしんどい。
周りの人にしてみれば、もう声変わりしてる青年が「メリーポピンズ!」とひたすら叫んでいたら、そりゃ確認したくなるのは当然だ。
そんな視線には慣れているけれど、それでも気になって焦る。
時節柄、みんなマスクで表情がわかりにくく、余計に眉をひそめられているように感じてしまう。
そんなことないんだけどね、ほんとは。
(お母さん頑張れー、と思っててくれる人もいるはずなんだ。)

不穏になると、大声の次はダッシュや蹴りが出ることがある。
ヘルパーさんとの時はないみたいだけど。
私とだと、家ではしょっちゅうだし外でも起こり得る。
だから、神経張りつめてなきゃいけない。

そうちゃん本人にも制御しようのない、口から勝手に出てくる言葉。
それは何かを我慢した副産物かもしれないけれど。
必死でこれを止めるボタンがないかと探す母。
薬が万事を解決してくれるわけじゃないし。 
社会との折り合いをつけるのは難しい。

家に帰れば、存分に大声出させてあげられる。
今日の夕方は、「アララの呪文」を声が嗄れるまで歌ってた。
 ♪早口言葉では ないのさ アララカタブラツルリンコ~
手を叩きながら、それはそれは楽しそうに。
そして途中から、壊れたレコードのようにあるポイントだけエンドレスになった。
 ♪何かでつまづいたり 
 立ち直れなかったり
 いろんなことがある
 いろんなことがある
 いろんなことがある
 人生だーからー
いや、わかって言うてるやろ。
いろんなことありすぎんねん。

で、歌い終わりの笑顔。

あごを手の甲に乗せて骨具合を確認する、彼独特のポーズ。
あいーん、ではない。

まあね、この後も突如「身体中バネ状態」でダッシュするそうちゃんと1ラウンドありましたが。
無事1日が終わってめでたしめでたし、ということで。。

 ♪迷って 悩んで 涙あふれだしても
 明日は お日さま もっと輝いているよ

「アララの呪文」さくらももこ作詞、岡本真夜作曲
歌詞が深い。
そうちゃんからのエールかな。
さっきのバトルで思わず叩いちゃってごめんね。(反省)