かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

マイナスイオンを浴びに

2020年11月14日 21時42分49秒 | みゆみゆとの生活
水曜日にそうちゃんが入院して、木・金と気持ちがどんより。
人に会ったり仕事したりしながらも、身体と心が重くて仕方なく。
こりゃほっとくとウツになりそうだなーと危機感。
こういう時は、寝て寝て寝まくるか、気分転換にパーッと出掛けるかのどっちかだ。

というわけで、今朝は少し元気があったので、前に友達に勧められた滝を見に行くことにした。
八百津の五宝滝。

3段の滝が見られ、上まで登れる。
登山靴ではなくていいけど、運動靴は履いていった方がいい。
紅葉がとてもきれいだった。

滝のすぐ近くまで行けて、

太陽でキラキラ光る、虹まで見られたよ。
マイナスイオン、わっさーって浴びてきた。
心が浄化された気分。

帰り道に、老舗和菓子屋さんに寄った。

立派な菊の盆栽があって、たまげた。
栗きんとんが有名みたいだけど、栗大福がめちゃめちゃ美味しかった。

会計の時に「五宝滝、見てきましたー」と話したら、おかみさんが「バンジーは見られました?」と言う。
は?何ですかそれ?
と聞くと、最近できた日本一のバンジージャンプ場が近くにあるという。
運が良ければ飛ぶところも見られるというので、来た道を引き返してみた。

で、見ましたよ。
人が飛ぶところ。
高低差215メートルだって。
考えられない。(高所恐怖症なので余計に。)

小さな丸の中が、人。
ちなみに若い女性でした。

見学の人も大勢いて、なぜか半分以上がおじいさん。
地元の方かな?
「橋ができるとは聞いとったけど、これは知らなんだでビックリした。えらいこと考える人がおるもんやな。」
と感心している人もいれば、
「見とると私も飛びたくなってくる」
と言う、強者のおばあさんも。

橋の上から人が飛び降りるのを見たとき、ギャラリー全員が「ああーーー」と声を上げ、不思議な連帯感が生まれる。
そんな中でも私は不自然なくらい叫んでたかもしれない。
見てるだけなのに、怖すぎて心臓バクバク。ぞわぞわと鳥肌が立った。

遠くから見た後は、真後ろにも行ってみた。
よりリアル。
ロックが流れる中、ノリノリで順番を待っていた青年。 
器具を付けられお立ち台の端に立った直後、「ヤバい!怖い怖い。」と言い始めた。
そこへ外国人スタッフさんが容赦なく「5 4 3 2 1 」とカウントを始めた。
そして0になった瞬間、真顔の青年が台を蹴って自ら空中へ飛び出した!
スッと川底に吸い込まれるように落ちて、みるみる小さくなっていく。
私、彼が飛ぶ瞬間、緊張しすぎて息してなかったかもしれない。
彼が無事引き上げられるのを確認してから、とにかくぜいぜい息をしながらその場を後にした。

なんてこった。
滝で心がキレイに浄化されて空っぽになったところに、なんちゅうもんを放り込まれたのか。
見てるだけで血の気が引くような恐怖の擬似体験。
バンジーを飛んだ後の若者の輝く笑顔と紅潮した頬。
訳のわからない感情がほわっーと放出して、
言葉にすると、「なんかすごかった」としか言いようがない。

そうちゃんがいない休日。
濃い1日になりました。
明日はおとなしくしていようと思います。