かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

リアル逃走中

2022年06月17日 21時41分12秒 | みゆみゆとの生活
朝。さっさとご飯を食べ、さっさと着替えもすませる、お利口そうちゃん。
それに油断したわけではないのだけど、私が台所に立った隙に庭から脱走された。
後を追って道路に飛び出た時には、長いストライドで全速力で走っていた。
「待って!止まって!」と叫んでも全く止まらず。
これは行方不明コースか。
角を曲がって見失ってたら110番しよう。

息を切らしながら角を曲がると、30メートルほど先の交差点付近にいるのを確認。
あーー!と言ってる間に彼は赤信号の交差点を通過。
とぼとぼ歩きになっていたので、追い付けるかも?と体力振り絞って走る。
ふと、こちらを振り向いたそうちゃん。
ニマッと笑って、加速。
なんと、加速。

そこからは完全に鬼ごっこ状態に。
私が走ると、「かーちゃん きてくれてるー!」と嬉しくなるのか、走って逃げる。
私の姿が見えないと、普通にブラブラ歩く。

途中から作戦変更し、足音を極力立てずに早足で追って、曲がり角では走って距離を詰めることにした。
見失ったら110番と思うけど、意外に見失わない。
鍵も携帯も持ってないのに、家からはどんどん離れていく。

角に車のディーラーがある大きな交差点も、徒歩で渡りました。
幹線道路の車を全て止めたおかげで、盛大にクラクション鳴らされてた。
けど、そうちゃんに声を掛けたり駆け寄ったりしようもんならすぐ走られてかえって危険そうだったので、見守ることしかできず。
私は歩道橋を全力で走って少しでも距離を詰める作戦に。

結局、ラーメン屋さん手前のファミマで捕まえることができた。
やれやれ。
ちょうど横の路地からバス停仲間の親子が現れて。
付いて行ってこのままバスに乗せることに。

計3.5キロほど移動して、なんとかバス停に着いた。
バスの先生に「脱走してましたー。あとで靴とカバンを学校に届けますー。」と報告。
先生も運転手さんも、ビックリでした。
バスに手を振って送り出したら、今度は徒歩で家に帰宅。

朝から1時間10分、距離にして約5キロ。
帰宅して急いで洗濯を干し、学校へ。
いい運動になった、では済まされないハードな朝でした。

実は今日、夕方にも脱走されてそれは警察が出た。
その件についてはまた今度。
とりあえず眠い。
おやすみなさい。