かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

信号が難しい

2019年12月04日 21時42分51秒 | みゆみゆとの生活
夕方、そうちゃんとビデオ屋さんまでお散歩した。
大声は時々出るので周りから振り返られることはあるけど、まあそれくらいは平気。
手を離していても同じペースで歩いてくれるのがありがたい。
畑にみかんが成っていて、それを横目で見ながら通り過ぎられたことに成長を感じた。
前に、直接食べようと走って行きかけて歩道で組伏せたことがあったので。(あのときは大変だった。)

信号は、「赤は止まる、青は渡る」ということはわかってそうなんだけど、全く見ずに赤信号を渡りそうになることがあって今日も危なかった。
すかさず止めて、聞く。
「そうちゃん、信号何色?」
「あお」
横向いてる…。
確かにそっちは青ですけども。

信号、意外に難易度高い。

学校祭で泣いた話

2019年12月03日 10時42分47秒 | みゆみゆとの生活
学校祭には外部の方もたくさん来られていました。
私は土曜日は一日中PTAカフェにいたので、そちらに寄ってくれた方とは言葉を交わすことができました。
旧知の支援者さんを捕まえて、ここぞとばかりに今の悩み事を聞いてもらったりもしました。(すみません。)

そうちゃんが小さい頃お世話になった方にお会いできるのは、嬉しいもの。
こんなに大きくなりました、こんなに成長しました、と実物を見てもらえる。
これは障がいのある子ならではの喜びの一つかもしれない。
普通の枠の子にとっては、保育園や小学校時代にお世話になった先生に会える機会なんて、ほとんどないと思う。
覚えられてないし。(あ、みゆみゆはおしゃべりだったから割と印象深い子かも、だけど。)

さて、その土曜日のこと。
Pカフェでアタフタしていたら、二人の若い女性が声を掛けてくれた。
「そうちゃんのお母さん、お久しぶりです。」
おお。保育園年長時代~小学校6年生までお世話になった児童デイのスタッフさん達だ。
「そうちゃんに会えなくて寂しいです。2年前のそうちゃんが最後の日、寂しくて泣けちゃったんですよ。」
話しながらも目が潤みそうになる。あったかい人だ。
一人の方は確か、学生さんでアルバイトから入ったと言われていたはず。
超多動で一瞬も目が離せず、机の上に乗る、脱走しようとする、気に入らないと壁を蹴る、ひっくり返ってパニックで泣き叫ぶ・・・
ニコニコして、ダーダーによだれ垂らしてた(小1までスタイしてた)。
そんな小さい頃から、可愛がってくださっていました。
「久々に会えるの、楽しみにしてきたんです。教室の方見てきますね~。」と去って行かれた。

うれしいな。
懐かしさと感謝の思いを噛みしめながら、Pカフェにいそしむ。
余談だけど、私はお金の計算が苦手である。
それがまた、極端に苦手なのだと今回改めて知った。
商品の代金を受け取っておつり渡すだけなのに、こうも時間かかるものかね・・・。
人が並ぶとさらに焦って間違えそうになる。
あと、元々わかってたことだけど、人の顔と名前が異常に覚えられない。
さすがに長い付き合いの人はいいけど、最近出会った方は名前が出て来ず、混乱と申し訳なさでいっぱいに。
ただ覚えられないだけじゃなく、顔の見分け自体がたぶん先天的に苦手と思われる。

PTA役員さんや、来場者さん、いろんな人と話をして楽しみながら、
自分の苦手な部分と向き合って、軽く落ち込む。

午後、朝会ったデイのスタッフさん達に廊下でばったり再会。
「お母さん、さっきそうちゃんに会ってきました。
 私を見つけて50メートルくらい向こうからバーッて走ってきてくれたんです。
 タッチしたりして・・・。2年も会ってなかったのに覚えてるんだーって、ほんとに嬉しくて。」
うるうる。私も一緒にうるうる。
「そのあと、先生が遠くから手を振って呼び戻されて、そしたらそうちゃん、すぐにそっちに帰って行ったんです。
 もう、私たちそれに感動しちゃって。すごい、そうちゃん戻れるんだ―って。
 前はそういう時戻れなかったから。こんなに成長したんだって思いました。」
泣く。

「小さい頃関わった子どもが、覚えていて駆け寄ってきてくれた」ことよりも、
「先生のところにちゃんと戻って行けた」ことに感動して泣いてくれる、支援者さん。
こんな方々にお世話になってきたから「今」があるのね、と思える。
そうちゃんの笑顔が今も失われないのは、偶然じゃない。積み重ねなんだ。
そんな風に考えたら、無我夢中で子育てしてた頃を思い出して胸が熱くなった。

今も時々、あきらめたくなるほどしんどいこともあるけど、頑張ろう。
10年後には、また違うそうちゃんが待っていてくれることを信じて。


学校祭とクリスマス会と

2019年12月01日 21時23分10秒 | みゆみゆとの生活
金、土と二日間、そうちゃんの学校の学校祭がありました。
中学2年生は、「はらぺこ殿と家来達」という演題で、体育館のステージで劇をしました。
そうちゃんは、せっかく育てた稲を食べてしまう雀の役。
セリフは一言。
「たべちゃうもんね」

本番は羽ばたきながら出てきて、センターマイクにフラフラと近寄り…。
無言。まあまあの時間が経過。
「たべ…」だけ言ったかな?というタイミングで、次の動きに移りました。
ふむ。
上出来。

終了後の記念写真では、少しホッとしたような顔してたよ。

雀、かわいい。
衣装も音響も小道具も、先生方がよく工夫してくれていました。

そしてそして、今日は

クリスマス会。
毎年参加させてもらっていますが、今年は去年より更に落ち着いて過ごせたよ。

踊らないけど立ってる。

走り回って帰りたがり、滞在時間30分くらいだった頃(ほんの2年前まで)が懐かしい。
成長するもんだなー。

この3日間、たくさんの人と話して、そうちゃんの成長を見てもらうこともできた。
PTAのお仕事したり、みゆみゆを修学旅行に送り出したり、合間にそうちゃんとプール行ってカシガシ泳いだり、力一杯な週末だった。
明日はゆっくり…できるかな?