震災6年10月26日
この時期になると、我が家の渋柿が真っ赤に色づきます。風情があり見ているだけで、心がいやされます。この赤、もっと言えば、朱色と言うのでしょうか、日本にはこの色がもっとたくさんあったように記憶しています。色には色々ありますが、朱色は日本の中心の色ではないかと最近思うようになりました。
赤にも臙脂色(えんじいろ)茜色など微妙に色合いの違う赤があります。赤・朱・紅・赫・緋等が赤の個別の色を感じで表現しているようです。日本人の情緒の豊かさを表しているのだと思います。(赤ばかりではありません。緑にも色々あります。野菜を育てていてつくずく日本人の色の豊かさそれに寄せる感性には感心いたします。)
私のうちでは渋柿が赤みを帯びると秋が来ます。それを見るのが楽しみの一つでもあります。四季折々自然は微妙にその姿を変えていきます。まさに、諸行は無常だなと思わずにはいられません。
朱色を想い浮かべていますと、平安神宮や伏見稲荷大社等にもふんだんにその色が使われているのに気づきます。牛若丸と弁慶で有名な五条大橋にもそんな色だったと記憶しています。
また、巫女さんの緋袴にも出てきます。正式には緋色というようですが…。
昔からの言葉にもたくさんその色の言葉が出てきます。朱雀門、朱子学、御朱印船、朱筆、朱墨、朱に交われば赤くなるです。このような自然に恵まれた日本に生まれて感謝する毎日です。