想い続けることができれば、その想いはいつか成就する

その日その日感じたことを詩、エッセイ、短歌、日記でつづります。野菜も育ててます。

二刀流、一刀流から想う

2018年01月15日 | エッセイ
ゴディバ(GODIVA) ラッピングトリュフアソートMMH 9粒
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ゴディバ (GODIVA)

震災8年1月15日

 最近大谷選手のアメリカンリーグへの移籍が話題になっています。大谷選手はプロ野球史上初めてとなるいわゆる二刀流の投手です。何でも、一つの事を極めるのが従来の成功者となる道でした。しかし、彼だけは違いました。生存競争が厳しいプロ野球でピッチャーとバッターの両方で大活躍しています。投打の両方で10勝以上をあげているのです。

 普通投手だけでも難しいのに打者と両方で活躍したのですからアメリカからも声がかかるのも無理はありません。ダルビッシュの活躍するアメリカに大谷投手も新天地を求める事になりました。日本のプロ野球に取っては寂しい事ですが、国際化の時代において、もっと、広いステージで活躍できる時代です。やがて、アメリカかから大活躍の朗報が聞こえるようになるでしょう。

 大谷選手の二刀流を思いますと、ついに日本でもそういう天才が出てきたかという感じです。昔から「二兎を追う者は一兎も得ず。」といって二つを選択することはタブーとされていました。今、こうして大谷選手のような二つをこなす選手が出て来て、時代は変わっているなと思います。数十年前までは考えられない事でした。

 見方を変えて見れば二刀流とはいっても、同じ野球の中のことですし、広くとらえれば野球という中での二つの道を究めるわけですから、そういう意味では広く捉えて一刀流ではないかと思います。ですので、彼の中には打者や投手に共通する理念があるのでしょう。

 いいことだと思います。有り余る才能がどちらにしても開花するわけですので、今後も大いに活躍されんことを祈っています。いわゆる器用貧乏だけにはならないように願っています。

 彼ならきっと新しい時代を築いてくれるでしょう。最近の日本プロ野球のレベルも随分と向上したなと思います。今後の活躍に大いに期待をします。

 こうして、現代を紐解いて見ますと、マルチな時代になったんだなあという感を強く持ちます。深く深くもいいんですが、今の時代は何でも開かれている時代ですので、広く浅くそして、一つの事には深く専門的な知識を持つことが人生でも成功するのかなと思います。山の形でいえば、富士山型が良いのかなと思います。中心がしっかりしていて、裾野が広いのが富士山です。広く浅く、そして、専門は深く、そんな人材が求められる時代です。

 マルチメディア、マルチタスク、バイリンガル、トリリンガルなど二つ以上のことを表現する言葉もよく耳にする時代になりました。そして、白く黒かではなく、その両者はシームレスに繋がっているのです。

 自動車産業を見てもそのことはよく分かるでしょう。昔は自動車というと機会部品ばかり使われていました。今はどうでしょう。機会屋さんだけでは自動車は動きません。化学と電気の知識が必要です。それが、シームレスに繋がっているのが、分かります。電子部品と機械部品が混在しているのです。

 そうです。なかなか線引きが難しい時代です。それもそのはず、今の時代は居住の自由もありますし、何でもが複雑に絡み合い、影響しあっている時代だからです。必然的にマルチ人間になっていくのです。白か黒かでは無く、その中間の灰色もあるのです。しかも、灰色といっても、シームレスに白と黒に繋がる明度差がある灰色です。開かれた時代はこれが必然ではないでしょうか。

 開かれた世界でよかったと思います。江戸時代のように五人組を作らされ、士農工商の身分制度まであった時代とは違います。職業選択の自由、住所の移動の自由や言論の自由もある時代です。二刀流どころか、三刀流も近い将来話題に上るでしょう。そんな人も今に出て来るかもしれません。現に3か国語以上を話す人も沢山出て来ています。

 時代は確実に動いているのです。私たちは、この流れにどうやって乗ればいいのでしょうか。むずかしい時代になりました。

コメント
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