前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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17万人集会をうけて政府交渉をおこないました。保安院意見聴取会、大飯断層調査を求める意見相次ぐ

2012年07月18日 | Weblog
     一昨日の17万人も参加した「さようなら原発」集会をうけて、昨日はさっそく政府交渉をおこないました。
     共産党の近畿と北信越・福井の合同です。藤野比例候補、かねもと1区、やまもと3区候補をはじめ議員団が参加しました。
国会議員も市田書記局長が激励あいさつ、井上、こくた、山下、宮本の各議員が参加しました。

    「国会事故調査委員会の報告のうけとめは」との質問に、「微細な損傷があったかもわからないが、耐震性は確保されていた。いま、解析上の評価を東電に求めている。それをふまえて保安院としても評価する」と。けっきょく、福島事故の分析、教訓をいかさないままの再稼動ありきだったことが浮き彫りに。

    また、エネルギーシナリオの意見聴取会、「なぜ原発の最大の立地地域である福井県で開催しないのか」との問いに、「把握していない」と。
まじめに立地地域の将来を考えているのか。

    大飯原発のF-6断層の調査を求めたことにたいし、「活動可能性調査はすんでいる。新たな知見ではない。安易な安全神話には陥らないようにする。今日も意見聴取会で議論する」と回答。

その意見聴取会で、これまでの国の対応がひっくりかえる厳しい意見が専門家から集中しました。


■時事・・・・再調査求める声続出=大飯原発の断層、保安院は「検討」-意見聴取会で専門家ら

 関西電力大飯原発(福井県おおい町)敷地内に活断層がある可能性が指摘された問題について、経済産業省原子力安全・保安院の専門家意見聴取会が17日開かれ、専門家から「関電が提出した資料は不十分で、再調査すべきだ」との声が続出した。
 保安院は「専門家の意見として極めて重いと考える。しっかり受け止めて対応方針を検討して決めたい」と述べた。
 保安院は当初、今月3日の意見聴取会で大飯原発の敷地内断層の問題を取り上げる予定だったが、関電の資料提出が遅れ延期されていた。
 関電は1985年の3、4号機設置許可申請時に行った掘削調査の写真などを提出したが、専門家は「スケッチに間違いがある」「全体像が分からない」などと不備を指摘。「活断層を否定する資料はほとんどなく、現地調査をすべきだ」との声が続出した。・・・・・・・



   さいわい傍聴が認められたため、政府交渉を中座し、傍聴へ。傍聴席はいっぱいです。
   専門家のみなさんからは、「資料が不備な点がいっぱいある。現地調査をやるべきだ」「今日だされた写真では全体像がわからない」「活断層でない、と否定する資料はない。調査すべきだ」「これ以上説得力ある資料がでてくることは期待できない。そのなかで判断もできない。きちんと調査すべき」などなど厳しい意見が相次ぎました。

   保安院の黒木審議官は「専門家の意見として重たい。規制庁として速やかに対応方針の検討をおこなう」と述べました。

当然でしょう。国や保安院の対応が遅すぎるのです。


   大飯再稼動の安全問題に不信が広がる材料が増えました。まずは、4号機の再稼動は延期すべきではないでしょうか。