前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井豪雨の悪夢を思いだす。被災者の皆様にお見舞い申し上げます。越前市に調査にはいりました。

2012年07月22日 | Weblog
   大雨被害にあわれた越前市、あわら市、坂井市などの被災地・被災者の皆様にお見舞い申し上げます。

   昨日は、きゅうきょ予定を変更し、とくに大雨被害のひどかった越前市へ、共産党南越地区委員会の菅原義信地区委員長(鯖江市議)とともに調査にはいりました。
    余川町、桧尾谷町、大滝町などをみてまわりますと、「九州の被害をテレビで見ていて、ひどいね~、と言っていたが同じことになった」「2004年の福井豪雨の時でも、少し水がつくぐらいだったが、今回は福井豪雨以上だ」「福井豪雨後に県が砂防堰堤や河川改修などやったが、効果なかった」など各地で被害の状況をお聞きしました。
とくに被害が集中した大滝地区では各地からボランティアのみなさんも駆けつけてこられ、家屋にはいりこんだ泥のかきだしや、家財道具の搬出など、「福井豪雨の再現」をみる思いでした。和紙の産地だけに、外に積まれた泥まみれの和紙をみるのが痛々しい。
 
    創業元治元年(1864年)の寿喜娘酒造も大きな被害。酒造りの作業場が徹底的に泥になられています。タンクも傾いています。出荷目前だった酒瓶もやられています。再開には数か月はかかるのでは、と作業されていた方もおっしゃっていました。
    ひとりひとりの生活の再建、和紙や酒造など産業の再建、がんばっていただきたいと思います。
    ただ、今回は福井豪雨のように「激甚災害指定」とはならないでしょうから、行政としては復興を支援する資金の手当てが大きな課題となるでしょう。ここは、越前市はもちろん、福井県も最優先での取り組みが求められます。

    現地では、同僚の細川、玉村、仲倉の各県議会議員ともお会いしました。地元議員として奮闘されています。また県選出の国会議員の方々も調査に入っていました。
かつて福井豪雨の時、当時の美山町長が視察にきた国会議員にむかって、「たくさんの国会議員さんに来ていただいています。お一人、1億円期待しています」と本気のまなざしでおっしゃっていたことを思い出しました。
    福井県関係の国会議員は9名と史上最多なわけですから、美山町長の言い方なら9億円ぐらい国から引き出してきてよ、ということになるのでしょう。

     現地調査の後、越前市役所の災害対策本部に立ち寄り、会議を傍聴。奈良市長や、新任の山内副市長にお見舞いを申し上げました。
帰りには酒屋に立ち寄り、寿喜娘酒造さんのお酒を「支援の意味で」購入しました。
被災地の皆様の復興を心から願います。
日本共産党としてもそのためにがんばります。

以下、報道です。

■福井新聞・・・嶺北で2日続け大雨、浸水被害 坂井市などで1時間百ミリ超

(2012年7月21日午後7時53分)
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 21日の福井県は、前日に引き続き大気の状態が不安定となり、嶺北を中心に未明から激しい雨となった。あわら市や坂井市、越前市では1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、前日から被害が出ていた越前市を中心に合計284棟が床上・床下浸水した。旧今立町では越前和紙の産地に多大な被害が出た。

 福井地方気象台によると、20日の猛烈な雨は夜に入りおさまったものの、21日未明から再び強く降り出した。レーダーによる解析では、午前3時半までの1時間に坂井市付近で100ミリの雨を記録。越前市余川でも96ミリ、あわら市金津でも95ミリ降った。県内では20日、3年ぶりに記録的短時間大雨情報が出されたが、21日午前にも相次いで出された。
 地上の雨量計による観測でも、坂井市三国で1時間に42・5ミリと7月の観測史上最大。福井市では午前9時すぎまでに30・5ミリを記録した。

 県のまとめでは、降り始めから21日午後2時までの総雨量は、越前市余川で242ミリ、あわら市市姫で208ミリ、同市馬場で190ミリに達した。

 前日からの雨で、越前市では43棟が床上浸水、164棟が床下浸水。越前和紙の事業所でも浸水が相次ぎ、約60事業所のうち3分の1で被害が出た。2日間にわたり集中豪雨に見舞われた越前市東部では、住民が家屋内の汚泥の撤去など後片付けに追われた。市内外からボランティアも駆けつけ、支援に当たった。

 あわら市では6棟が床上、57棟が床下浸水。坂井市では1棟が床上、13棟が床下浸水した。

 道路も、大野市でも国道158号が冠水し一時通行止めとなるなど、県道を含め通行止めや片側交互通行が相次いだ。鉄道はJR越美北線が一時運転を見合わせるなど一部で乱れた。
 河川は福井市河増、同原目の荒川で一時、避難判断水位を超えた。

 県は21日午前、西川知事をトップとする対策会議を開催。職員を現地に派遣するなど対応に追われた。激しい雨は昼すぎにはおさまり、同気象台は午後1時までに県内全ての大雨、洪水警報を解除した。

 22日は嶺北、嶺南とも曇りところにより雨の予想。気圧配置は21日と大きく変わらず、嶺北を中心に明け方から朝にかけ雨雲が発達し、警報レベルの雨となる可能性がある。・・・・・・・