前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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意見聴取会、大飯原発の破砕帯問題は取り上げられず。もんじゅ、敦賀、美浜については厳しい意見

2012年07月04日 | Weblog
■時事・・・・もんじゅ、美浜の調査必要=破砕帯と断層、連動の恐れ-全原発で再検討へ・保安院

 日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)の原子炉建屋直下で、近くの活断層と連動する恐れのある「破砕帯」が見つかった問題で、経済産業省原子力安全・保安院は3日、専門家の意見聴取会を開いた。保安院は全国の原発敷地内の破砕帯について再調査の必要性を検討する方針を提示。特に、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(同)と関西電力美浜原発(同県美浜町)は敦賀原発と同様、連動の可能性が否定できないため調査が必要とした。
 保安院は、もんじゅと美浜原発、関電高浜原発(同県高浜町)の3施設について、「東北地方太平洋沖地震で得られた知見を踏まえると、従来の根拠だけでは活動性を否定しがたい」と指摘。中でも、もんじゅと美浜原発の破砕帯は活断層(白木-丹生断層)が直近にあるため、破砕帯と連動する可能性が否定できないとした。
 一方、再起動作業中の大飯原発(同県おおい町)は、その他の原発と同様、「従来の評価を見直す新たな知見はないが、情報収集は必要」と位置付けた。・・・・・・


    いま大きく問題になっている大飯原発敷地内の破砕帯問題。私も一般質問で取り上げましたが、福井県は「決着済み」との答弁を繰り返しています。
当然、昨日の意見聴取会でも議題になると情報がながれていましたので、傍聴に。ところが議題にならず。
   杉山委員が「今日の会議に大飯の資料が出されていないのは納得いかない。関西電力のデータは不適切だ。学術的に問題ある」と厳しく批判しました。
   保安院は「資料がそろえられるものから順次議論していただく。大飯については、当時の顧問会の資料、トレンチ図を入手した。関電にも言って、議事録などをそろえている」などと答えていました。
   大飯再稼動のスケジュールに影響をあたえることを避けたのか、と疑われても仕方ありません。今日、明日と福井県議会委員会が開かれるからか、とも・・・・(これは勘ぐりすぎか。)

    また、保安院は「破砕帯が直下にある場合、建物にどういう影響をあたえるのか、検討してほしい」とも述べていました。

     しかし、関電にしても、機構にしても説明の結論は、「変動地形上問題ない」などとの結論が繰り返されましたが、委員からは「サイト近傍の微小地震のモニタリングを」「規模の大きな破砕帯だけではなく、より新しい時代に動いたものはチェックを」「連続性がない、と切り捨てるのは問題」など厳しい意見が相次ぎました。

委員の先生が「これまでの反省をこめて」と述べながら電力事業者の調査結果を批判されていた姿勢が印象的でしたね。


    さらに、津波堆積物調査についても電力事業者の報告にたいして、「津波を否定できない」「標高は今のとは違うのでは」「もっと分析を細かくやれば海性のものがでてくる可能性がある」「奇異な感じの説明だ」などきびしい指摘が相次いでいました。