前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井市の土砂災害

2009年12月04日 | Weblog
福井新聞・・・・・2006年7月、福井県福井市中野1丁目で2人が犠牲になった土砂災害で、遺族や住民ら10人が斜面の上にあるゴルフ場を経営するタケダ開発(本社同市三十八社町)を相手に、慰謝料など約1億8500万円の損害賠償を求めた訴訟の和解協議が2日、福井地裁であった。和解金額と支払い方法について双方が合意し、和解が成立する見通しとなった。

 遺族・住民側の代理人によると、9月30日に坪井宣幸裁判長が和解を勧告し、11月4日に同社側が和解金額を提示した。この日の協議で遺族・住民側が金額と支払い方法について同意した。

 遺族・住民側は、謝罪と今後の事故防止に向けた安全対策も求めており、3日午前9時半からの協議で和解案を詰める。和解金額は双方の代理人ともに明らかにしていない。

 これまでの訴訟で遺族・住民側は、ゴルフ場の排水管は亀裂が入り機能を失っているなどとして「安全性に瑕疵(かし)がある」と人災を主張。同社側は「土砂崩れは3日連続の記録的大雨が原因」とし、天災を主張していた。

 土砂崩れは2006年7月19日未明に発生。杉の木台団地の西側斜面が崩落して近隣住宅が全壊や一部損壊し、2人が死亡した。住民らは同年12月、同社に損害賠償などを求める民事調停を福井簡裁に申し立てたが、正式な損害賠償額の提示に至らず不成立に終わり、2007年10月に提訴していた。・・・・


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  当時、県議会議員だった私も、近くに住む南秀一県委員長とともに現場にかけつけ、家が1軒なくなった惨状に愕然とした。その後、地域のみなさんのご要望をお聞きしたり、県議会でもとりあげた。井上さとし参議院議員も現場を視察し、わたしたちも国との交渉でゴルフ場開発のあり方を取り上げた。
  行政は、民間の問題、という態度だった。
  しかし、住宅地を整備し、ゴルフ場開発を認めたのは行政だ。

  いろいろな経緯はあるが、和解にこぎつけることができて、良かったと思います。
  亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。


加藤周一さんが逝って1年

2009年12月03日 | Weblog
  昨日は生活保護の相談や、その他の相談に応じる活動。マスコミからは参議院選挙についての取材も。

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 先日の朝日新聞に、「著書で生き続ける加藤周一・・死去から1年 異例の売れ行き」との四ノ原編集委員の記事がでた。記事によると、刊行中の岩波の自選集も「このタイプの本としては異例の売れ行き」(岩波書店)。ちくま学芸文庫の「日本文学史序説」もこれまで7万部だが、半分近くはこの1年で売れたという。
 なぜ人気なのか。「先見性と主張や論点がぶれない。自由をことさら重んじた」と分析している。「声を聞けないのは悲しいが、世の諸事を考えるヒントは、確かにその著書の中にある」。

加藤周一は、「安保条約と知識人」で書いている。「われわれの自由が完全に奪われたあとでは、どういう抗議もできない。とすれば、自由の奪われてゆく過程のどこかに、抗議が必要であり、また可能であり、それによってやがて自由が全く失われるだろう過程の進行をくいとめることのできる決定的な時期があるはずだろう」と。

かつての自民党公明党政権による減税廃止や後期高齢者医療制度、障害者自立支援法など。こんどの民主党政権がやろうとしている扶養控除廃止などによる庶民増税。このような多くの国民が抗議の声をあげる市民生活への乱暴な介入に比べ、ささやかな議会報告のチラシ配り。なんら市民の財産や生活を侵害するものではない。ほとんどの人が抗議の声をあげないチラシ配り。たぶん、あの地域でも何十年にもわたり、何百回、何千回ととどけられてきたであろう各種のチラシ。

そのなかで、正々堂々と政策と議会の模様を情報提供している共産党のチラシだけを目の敵にして弾圧し、刑罰を課す。こういう日本に,司法に、国民的な抗議が必要な、決定的な時期ではないか。



加藤さんは以前のスタイルを打ち破って、晩年は9条の会の活動に力をそそいだ。そういう生き方も共感を広げているのだと思う。私も、座右としたいと思う。

国民の常識に反した最高裁判決、怒!

2009年12月02日 | Weblog
最高裁のビラ配布の上告棄却・有罪確定の判決には腹立たしいかぎりです。

赤旗には、市田書記局長の談話が載りました。

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日本共産党の市田忠義書記局長は30日、国会内で記者会見し、葛飾ビラ配布弾圧事件で被告の荒川庸生氏を有罪とした同日の最高裁判決について、「憲法の精神に照らして許されない、きわめて反動的な判決だ」と批判しました。

 市田氏は、「マンションの廊下や階段を通ることが生活の平穏を侵害する犯罪でないことは誰の目にも明らかだ。国民の常識に反した今回の判決は、自由と民主主義、人権の点から厳しく批判されなければならない」と強調。「マンションの管理組合がビラ配布の禁止を決めた事実はないし、そもそも憲法が保障する表現の自由を管理組合が禁止できるという考え方が誤っている」とのべました。

 また、この判決は国民の目、耳、口をふさぐものであり、他の分野に広がらないよう世論を喚起していく必要があると指摘。「政治的立場を問わず、こういうことが許されていいのかと警鐘乱打し、世論を広げたい」とのべました。

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福井などでは、「共有部分」どころか、敷地内に立ち入らないとチラシを入れられない家も多数あります。日常的に、広告物や宣伝雑誌などが配布され、選挙時期には各党・候補者のチラシも配られます。

これらすべてダメだ、とやりかねないのが、今回の判決の異常さでしょう。

ネット上では、「共産党でなければ有罪にならなかった」とかの意見も公開されていますが、自民党や民主党、あるいは営業活動に許されて共産党に許されないチラシ配り弾圧こそ憲法違反の不当弾圧です。

また、このような「空気」が広がれば、かつてのように、「最初は共産党が弾圧された。わたしは共産党でないから黙っていた」。
そのうち、「民主主義者や宗教者も弾圧された。しかし、もう遅かった」。という歴史を繰り返しかねません。

12月8日に、被告の僧侶・荒川氏が来福し国民救援会の集会が開かれます。大勢の県民のみなさんが参加し、民主主義を守るつどいとして成功させようではありませんか。
12月8日 午後7時から 福井県教育センターにて。

ああ12月

2009年12月01日 | Weblog
   今年も12月を迎えました。さあ選挙だ、さあ選挙だ、と迎えた年でした。一年のしめくくりの月。しかも日本共産党にとっては、1月の党大会を迎える、また参議院議員選挙を迎えるわけですから、いっそう頑張らなくては、と思います。

   さて先日、古本屋で260円で買った新日本新書「ふるさとの祭」。1971年刊。そういえば新日本出版社はここ何年も新書をだしていませんね。出版界では、新書や文庫がブームのようですが・・・。

    その本の12月の項。・・多くの地方では12月6,7,8日に「誓文払い」つまり正札とか罪ほろぼしの廉売といった大売出しをします。戦後しばらくの間は、誓文払いの日程はほぼきまっていましたが、だんだんと日程は延長されて、いまでは大メーカーの進出で、歳末ぎりぎりまで、大蔵出しだの出血大売出しだのと、庶民のふところはしぼれるだけしぼられています。もう嘘はつきませんという商人道徳などは、大メーカーにとっては、馬の耳に風ほどでもありません。・・・

   まあ、365日、24時間、しぼられているのがいまの国民かもしれない。なにしろ消費税はかからぬところはない。大売出し、といっても消費税はとられている。鳩山内閣も、政治資金問題で「黒い鳩」となってきたが、財源問題も「事業仕分け」などで追いつかないとなってくると早晩、消費税増税がでてくることになる。国民の出血をおさえなくてはなりません。

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   先の本のつづき・・・30日にはたいていの地方で正月餅をつきます。29日は「苦が餅」といって、この日の餅は苦いといってほとんどの地方ではつきません。昔陰陽師などの流布したごへいかつぎですが、一度沁みこんだ観念が、いかにぬき難いものであるかを痛感させられます・・・・・。

    たしかに私の故郷でも30日に餅をつく家が多いようだ。我が家でもたいていそうして、親戚などに配るのが慣例となっている。一人暮らしの方にもお分けする。31日について配るのも慌しいし、元旦の雑煮にも「ちかい」ということで、30日というのは合理的なものかな、とも思うのだが。
 以前、私が議員になる前、当時の知事がちょうど餅つきの最中にやってきて、「おろしもち」を食べた、と母から聞いたことがある。
つきたての餅の「おろしもち」は最高の贅沢ですからね。朝食ぬきで、のぞみますね。胃袋が餅をよびます。