福井新聞・・・・・2006年7月、福井県福井市中野1丁目で2人が犠牲になった土砂災害で、遺族や住民ら10人が斜面の上にあるゴルフ場を経営するタケダ開発(本社同市三十八社町)を相手に、慰謝料など約1億8500万円の損害賠償を求めた訴訟の和解協議が2日、福井地裁であった。和解金額と支払い方法について双方が合意し、和解が成立する見通しとなった。
遺族・住民側の代理人によると、9月30日に坪井宣幸裁判長が和解を勧告し、11月4日に同社側が和解金額を提示した。この日の協議で遺族・住民側が金額と支払い方法について同意した。
遺族・住民側は、謝罪と今後の事故防止に向けた安全対策も求めており、3日午前9時半からの協議で和解案を詰める。和解金額は双方の代理人ともに明らかにしていない。
これまでの訴訟で遺族・住民側は、ゴルフ場の排水管は亀裂が入り機能を失っているなどとして「安全性に瑕疵(かし)がある」と人災を主張。同社側は「土砂崩れは3日連続の記録的大雨が原因」とし、天災を主張していた。
土砂崩れは2006年7月19日未明に発生。杉の木台団地の西側斜面が崩落して近隣住宅が全壊や一部損壊し、2人が死亡した。住民らは同年12月、同社に損害賠償などを求める民事調停を福井簡裁に申し立てたが、正式な損害賠償額の提示に至らず不成立に終わり、2007年10月に提訴していた。・・・・
★
当時、県議会議員だった私も、近くに住む南秀一県委員長とともに現場にかけつけ、家が1軒なくなった惨状に愕然とした。その後、地域のみなさんのご要望をお聞きしたり、県議会でもとりあげた。井上さとし参議院議員も現場を視察し、わたしたちも国との交渉でゴルフ場開発のあり方を取り上げた。
行政は、民間の問題、という態度だった。
しかし、住宅地を整備し、ゴルフ場開発を認めたのは行政だ。
いろいろな経緯はあるが、和解にこぎつけることができて、良かったと思います。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
遺族・住民側の代理人によると、9月30日に坪井宣幸裁判長が和解を勧告し、11月4日に同社側が和解金額を提示した。この日の協議で遺族・住民側が金額と支払い方法について同意した。
遺族・住民側は、謝罪と今後の事故防止に向けた安全対策も求めており、3日午前9時半からの協議で和解案を詰める。和解金額は双方の代理人ともに明らかにしていない。
これまでの訴訟で遺族・住民側は、ゴルフ場の排水管は亀裂が入り機能を失っているなどとして「安全性に瑕疵(かし)がある」と人災を主張。同社側は「土砂崩れは3日連続の記録的大雨が原因」とし、天災を主張していた。
土砂崩れは2006年7月19日未明に発生。杉の木台団地の西側斜面が崩落して近隣住宅が全壊や一部損壊し、2人が死亡した。住民らは同年12月、同社に損害賠償などを求める民事調停を福井簡裁に申し立てたが、正式な損害賠償額の提示に至らず不成立に終わり、2007年10月に提訴していた。・・・・
★
当時、県議会議員だった私も、近くに住む南秀一県委員長とともに現場にかけつけ、家が1軒なくなった惨状に愕然とした。その後、地域のみなさんのご要望をお聞きしたり、県議会でもとりあげた。井上さとし参議院議員も現場を視察し、わたしたちも国との交渉でゴルフ場開発のあり方を取り上げた。
行政は、民間の問題、という態度だった。
しかし、住宅地を整備し、ゴルフ場開発を認めたのは行政だ。
いろいろな経緯はあるが、和解にこぎつけることができて、良かったと思います。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。