前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

沈まぬ太陽

2009年12月07日 | Weblog
   昨日は、地元の共産党支部の総会に参加しました。てづくりの「ぜんざい」も出されて、あったかい雰囲気の会合でした。最近、新しく共産党に入られたみなさんも参加。派遣ぎりで苦しむ方も、「派遣はなくし、雇用は正社員で」と発言し、パナソニックの派遣ぎりとたたかう河本猛さんの裁判の様子を報告されました。
  わたしも、「派遣ぎりの政治、最近も福井市内で医療費を払えないため病院にかかれず亡くなった方もいます。来年の参院選で日本共産党をおおきく伸ばしましょう」などとごあいさつしました。

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   先日、「沈まぬ太陽」を福井駅前の映画館で観た。途中で休憩がはいる長時間の映画、というのは観たことがないが、時間を感じさせない映画でした。

主人公の人間ドラマも感動だが、123便の墜落事故は、あまりに生々しく、民青時代にクーラーの無い暑い事務所でTVの前から動けなかった時を思い出した。
当時「圧力隔壁の破壊」という固定された原因で終わったが、その後のさまざまな調査分析によって疑問も呈されている。操縦室の音声は、事故発生時から墜落時までまるまるボイスレコーダーに記録され、市販もされた。わたしも購入したが、音声はクリアで、圧力隔壁の破壊による酸素マスク着用の形跡は感じられなかったし、途中から着用の会話も残されていた。

◆「緊急降下中です。ベルトをしめてください。マスクをつけてください。タバコは消してください」という客室アナウンスも聞こえる生々しい録音。
操縦室内の騒然としたやりとり、悲鳴。最後の対地接近警報と墜落音。

航空会社はこの映画を非難するのではなく、社員教育としても全員にみてもらうべきではないか、と思う。あ、是非、JR西日本や関西電力の方々にも観ていただきたいですね。

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向田邦子に「ヒコーキ」というエッセイがある。

友人の話として、・・・いざ離陸というのでプロペラが廻りだした時、「急用を思い出した。おろしてくれ」と1人の乗客が、力ずくで下りた。離陸後、その飛行機は墜落した。客は元戦闘機のパイロットだった。・・・

向田は書く。「いまでも離着陸のときは平静ではいられない。・・・散らかった部屋や抽斗のなかを片付けてから乗ろうかと思うのだが、いやいやあまり綺麗にすると、万一のことがあったとき、『やっぱりムシが知らせたんだね』などと言われそうで、ここは縁起をかついでそのままにしておこうと、わざと汚ないままで旅行に出たりしている・・」

向田のヒコーキ事故は、123便の4年前だった。