前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

北陸新幹線、福井県議会の責任は

2009年12月16日 | Weblog
   昨日の地域訪問で、建設業の方と話し。「とにかく新政権が景気をどうしてくれるのか、さっぱりみえてこない。笹木議員と会ったがはっきりしない。まわりには職がない人が増えている。自分が当選すればいい、という政治家ではもうダメだ」と物凄い勢いで話されました。自民党ではダメ、との審判が民主党政権をつくったわけですが、その政権も頼りにならない、という空気が広がっているのを感じます。政治不信を拡大させないためにも、なにより暮らしと地域経済を立て直すためにも建設的野党のがんばりどころだと痛感します。

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朝日・・・前原誠司国土交通相は15日、整備新幹線についての新たな基本方針案を明らかにした。北陸新幹線金沢―福井間などの未着工区間に着手する条件として、安定財源確保などの5項目を挙げたほか、経営分離される並行在来線にJRが支援することなどを求めた。

 国交省の政務三役が同日午前、初の整備新幹線問題検討会議を開いて決めた。新規着工の条件は、前政権と同じ(1)安定財源確保(2)採算性(3)投資効果(4)JRの同意(5)並行在来線の経営分離について沿線自治体の同意、の5項目とした。ただ、並行在来線の維持負担が自治体の重荷になっている現状から、経営分離後もJRが支援するよう求める。また、建設や在来線維持にかかる地方負担の軽減策も検討していく、とした。

 今後、国交省の方針案をもとに与党や沿線自治体と協議し、2010年度以降、着工の可否を判断していく。 前原国交相は同日の閣議後の記者会見で「民間資金を活用した新幹線整備についても検討していきたい」と述べた。 ・・・・・・・

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   さて、またまた新幹線問題。
先日の福井県議会の議論では、「県が関西からの協力を得ていなかったことが問題だ」など県庁理事者への批判が噴出したという。しかし、新幹線を関西につなごうと考えれば、福井の利益だけを喧伝するのではなく、関西からも「はやくきてください」との声が必要なことは常識であり、10年以上前の県議会で私も当時の栗田知事に指摘した。

しかし、ほかに同調する議員も無く、県議会では新幹線ルート問題を「封印」して、逆に関西からの協力を得にくくした。共産党が昨年、「関西の議会に北陸新幹線の議論なし」と発表したら、あわてて大阪府議会で新幹線議連ができるようではお粗末。
したがって、県庁理事者を批判するだけでは、県議会議員のみなさんはすまないのである。M部長らが気の毒である。醜い八つ当たりと映る。

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   冒頭の朝日新聞の記事。
「経営分離後もJRが支援するよう求める」というが、JRの反発は必至だ。
これまでの区間との整合性もある。このようなハードルの高い条件をだしたところがミソか。

 新政権は「高速無料化」「CO2削減」と真っ向から矛盾する政策をだしているが、「高速無料化」は「新幹線計画」にとっては暗い影をおとすだろう。