前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井県森林組合連合会と懇談

2009年12月18日 | Weblog
    昨日は、福井県森林組合連合会の坂東秀夫代表理事と懇談。私にとっては初めての体験。山田かずお参院予定候補、かねもと幸枝書記長とともに参加しました。

     共産党・志位委員長が先日の全国大会であいさつしましたが、「素晴らしいあいさつをいただきました」と言われました。
坂東さんからは、
● 値段が安く、所有者にしわよせが。木をだしてくれない問題ある。いい木材は高いため、住宅につかうところがなし。ギャップをうめていくことが必要。
● 生産から消費まで、1つのサイクルとして考え、どういうことが必要かを検討する組織をたちあげた。
● 行政の県産材を活用したリフォーム補助は、申請手続きが煩雑で手間賃のほうがかかる、などの課題がある。
● 現在、10数名が研修している。研修後は、各地の森林組合で仕事をしてもらうことになる。・・・・
    などの状況をお聞きしました。
 非常に丁寧に実情を教えていただきました。ありがとうございました。

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    志位委員長は大会でのあいさつの中で、林業が地場産業であり、低炭素社会にむけた大きな可能性をもった産業だと指摘。森林面積が日本の4割のドイツの林業は、自動車産業の雇用を上回る130万人の雇用を生み出していることを紹介し、「みなさんと知恵と力をあわせて、林業がもつ、こうしたすばらしい潜在力をひきだすことこそ政治の責任だ」とのべています。

    鳩山政権の「事業仕分け」では、里山エリアの間伐作業などをすすめる交付金が廃止の対象となりました。
わたしたちは、福井の農林漁業を守り、発展させるためにがんばっていきたいと思います。


井上ひさしさん、がんを公表。地上デジタル問題。

2009年12月17日 | Weblog
生活保護申請をお手伝いしてきた方から御礼の電話。ご家族の生活支援のお役にたてたのは喜びです。福井市役所の担当さんにもお世話になりました。



     読売・・・・劇作家の井上ひさしさん(75)が肺がんで闘病中であることが15日、分かった。同日、都内で行われた日本芸術院新会員の辞令伝達式に代理出席した家族が明らかにした。井上さんは10月末に肺がんが判明。11月上旬から抗がん剤治療を受けている。経過は良好で、治療が終了する来春には、新作戯曲の執筆を開始するという。・・・・・

   九条の会福井セミナーも「肺気腫」とのことで、大江健三郎さんと講師を交代されていました。「すばる」に掲載された、小林多喜二を描いた「虐殺」も読み応えのある力作です。舞台も観て見たいと思いました。
   ご快癒を祈ります。


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さて、このブログでも何度かとりあげてきた無謀な地上デジタル問題。総務省から現況の回答がとどきました。以下、総務省の回答。


● 平成21年9月末現在、福井県内のビル陰等の原因による受信障害対策共聴施設数は146施設。このうちデジタル対応済みが21施設、対応計画が確認されている施設が69施設。12月2日公表の「受信障害対策共聴ロードマップ」では平成23年3月までに合計92パーセントの135施設がデジタル対応済みとする目標を設定。平成23年7月24日のアナログ停波までに、関係各団体等と協力の上、全施設のデジタル化対応に取り組む予定。

● 平成21年12月現在、福井県内の新たな難視地区は勝山市の2地区、22世帯。


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わたしたちは、いまのアナログ放送をやめないで、と要請してきました。

新政権になっても強引な計画に変更はないようです。

この不況の時期に家計負担を強いて、また、大量の家電ゴミが発生しかねないエコに反するような計画です。

北陸新幹線、福井県議会の責任は

2009年12月16日 | Weblog
   昨日の地域訪問で、建設業の方と話し。「とにかく新政権が景気をどうしてくれるのか、さっぱりみえてこない。笹木議員と会ったがはっきりしない。まわりには職がない人が増えている。自分が当選すればいい、という政治家ではもうダメだ」と物凄い勢いで話されました。自民党ではダメ、との審判が民主党政権をつくったわけですが、その政権も頼りにならない、という空気が広がっているのを感じます。政治不信を拡大させないためにも、なにより暮らしと地域経済を立て直すためにも建設的野党のがんばりどころだと痛感します。

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朝日・・・前原誠司国土交通相は15日、整備新幹線についての新たな基本方針案を明らかにした。北陸新幹線金沢―福井間などの未着工区間に着手する条件として、安定財源確保などの5項目を挙げたほか、経営分離される並行在来線にJRが支援することなどを求めた。

 国交省の政務三役が同日午前、初の整備新幹線問題検討会議を開いて決めた。新規着工の条件は、前政権と同じ(1)安定財源確保(2)採算性(3)投資効果(4)JRの同意(5)並行在来線の経営分離について沿線自治体の同意、の5項目とした。ただ、並行在来線の維持負担が自治体の重荷になっている現状から、経営分離後もJRが支援するよう求める。また、建設や在来線維持にかかる地方負担の軽減策も検討していく、とした。

 今後、国交省の方針案をもとに与党や沿線自治体と協議し、2010年度以降、着工の可否を判断していく。 前原国交相は同日の閣議後の記者会見で「民間資金を活用した新幹線整備についても検討していきたい」と述べた。 ・・・・・・・

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   さて、またまた新幹線問題。
先日の福井県議会の議論では、「県が関西からの協力を得ていなかったことが問題だ」など県庁理事者への批判が噴出したという。しかし、新幹線を関西につなごうと考えれば、福井の利益だけを喧伝するのではなく、関西からも「はやくきてください」との声が必要なことは常識であり、10年以上前の県議会で私も当時の栗田知事に指摘した。

しかし、ほかに同調する議員も無く、県議会では新幹線ルート問題を「封印」して、逆に関西からの協力を得にくくした。共産党が昨年、「関西の議会に北陸新幹線の議論なし」と発表したら、あわてて大阪府議会で新幹線議連ができるようではお粗末。
したがって、県庁理事者を批判するだけでは、県議会議員のみなさんはすまないのである。M部長らが気の毒である。醜い八つ当たりと映る。

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   冒頭の朝日新聞の記事。
「経営分離後もJRが支援するよう求める」というが、JRの反発は必至だ。
これまでの区間との整合性もある。このようなハードルの高い条件をだしたところがミソか。

 新政権は「高速無料化」「CO2削減」と真っ向から矛盾する政策をだしているが、「高速無料化」は「新幹線計画」にとっては暗い影をおとすだろう。

障害者自立支援法・・・厚生労働省の回答

2009年12月15日 | Weblog
昨日は、朝の街頭宣伝。参議院福井選挙区候補として発表した「山田かずお」さんとともにおこないました。寒い中、山田さんはコートなしの背広姿。42歳の若さです。

さて、政府要望での厚生労働省の回答、今回は障害者自立支援法関係です。
わたしたちは、県内の障害者団体のみなさんとの懇談などをおこない、要望をお聞きし5月にも政府交渉をおこないました。
今回は、改めて、
● 「障害者施設にたいする報酬を日払い制から月払い制にもどす」ことや経費をきちんとみることを求めました。
厚生労働省の回答は、「連立政権合意にもとづき障害者自立支援法を廃止し、新たな総合的な制度をつくることとしており、今後、関係者の意見を踏まえながら報酬のあり方についても検討する」との回答。

また、事務経費については、「基本報酬には事務員配置の経費もふくまれている。4月には、プラス5.1パーセントの報酬改定をおこなった」との回答。

なんといっても自立支援法の問題点・・・応益負担の廃止、施設利用の日割り計算の見直し、が急務です。また、「会計事務は以前の倍以上に増えている」というのが施設の実態であり、5パーセント程度の改定では不十分ではないでしょうか。


さらに、
● 「知的障害者と身体障害者を同じ基準で障害程度区分認定をおこなうことは見直す」ようもとめました。
厚生労働省の回答は、「知的障害者や精神障害者が一次判定で低く判定される傾向があり、これまで二次判定事例の提供をおこなってきた。更なる見直しについては、制度全体の見直しの議論を踏まえながら検討する」と回答。

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障害者のみなさんは、緊急策として応益負担廃止の予算化、必要な支援を受けられる措置などを要求されています。「これを新政権が先送りするなら自公政権の政治と同じとしか映らない」との声あがっています。
後期高齢者廃止のように先送りすることは絶対に許されません。



国保問題、国の抜本的取り組みの強化を

2009年12月14日 | Weblog
     昨日は、朝は町内の公園の清掃活動。先週が雨だったので延期されていました。ある方とお話していたら「この秋のなめこの収穫は120キロ」と。びっくり。また自営業のみなさんからは、「景気は悪い。来年もだめだろう」と。世間話も明暗さまざまです。
    日中は街頭宣伝に。先に発表した参院予定候補「山田かずお」さんののぼりの登場です。最初は1ヶ所30分ぐらいしゃべって、これは長すぎる、と修正をかけました。車からも結構な手ふり。ありがとうございます。
夜は地域訪問活動。「息子の就職が決まらない」「娘が難病。新しい治療薬があるが保険適用になっていない」など各地で深刻な状況をお聞きしました。
自分になにができるか、政治はなにをすべきか、考えさせられる日々です。



さて、先日の政府交渉、厚生労働省の文書回答のつづきです。

保険証がとりあげられて医療がうけられない、こんな方が急増しています。
●わたしたちは、「保険証取り上げで収納率が向上しているのか、取り上げはやめるべき」と要求しました。
厚生労働省の回答です。「資格証明書の発行により収納率がどのような影響を受けているか調査はおこなっていない」「資格証明書交付事務等を通じて、保険者ができるだけ滞納者と接触する機会を確保し、納付相談。納付指導に努めることが収納確保につながる」とそっけない回答。

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国保会計の悪化、増税による滞納者急増と保険証をもたない方の急増の最大の要因は国の財政負担の削減です。みずからの責任を棚上げする態度はひどいものです。
しかしながら、この間の住民運動や日本共産党のたたかいにより、子どもの保険証は取り上げないこと、また、医療が必要な方には保険証を交付すること、などが実現してきました。
   しかし、このような「対症療法」ではなく、抜本的には憲法25条にもとづく国の予算の抜本的拡充で生存権を守ることが必要ではないでしょうか。


失業者の生活を支える行政を!

2009年12月13日 | Weblog
   昨日は共産党の会議、生活相談で弁護士と打ち合わせ、町内会合などでした。町内会合では、「裁判所のライトアップなどやる必要があるのか。税金の無駄遣いではないか」「新幹線は福井にこなくてもいいのではないか」「こども手当ては共産党はどう考えているのか」などさまざまなご意見やご質問をいただきました。ライトアップはみなさんのご意見はいかがでしょうか?



さて、先日の政府交渉の文書回答がとどきはじめました。順次紹介していきたいと思います。
● 「失業給付期間の延長を」と、わたしたちは要求。というのは、県内でも今年1万人程度が失業給付が打ち切られるとおもわれるからです。
厚生労働省の回答です。「給付日数を60日分延長した。本年4月から10月までで約34万人の受給者に対して延長した。なお、現状の受給状況を踏まえれば、全国延長給付の発動にまでは至っていない」

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   どういう現状をみているのでしょうか。
雇用保険法は、失業の悪化が「政令で定める基準」に該当する場合、厚生労働相は所定日数を超えて給付を行う措置(全国延長給付)を決定できると定めています。「基準」は閣議決定で変えられ、現行でもすべての受給資格者を対象に最大90日延長できます。
 政府は『財源が大変』だといいますが、小池参議院議員の質問に「2010年度末の積立金残高が4兆4000億円の見込み」と回答しています。
国民の金だ、いまこそ国民のために使え!の声を広げましょう。

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昨年来の「派遣ぎり」などのなかで住居を失う方が増えました。わたしたちは、雇用促進住宅や公営住宅の提供をもとめ一定実現させてきました。しかし、あらたな定職に付けない方も少なくなく、
● 入居者の生計事情に応じた入居期間の再延長措置をとるべき、と求めました。
厚生労働省の回答です。「緊急対策として6ヶ月の緊急一時入居を実施した。6ヶ月の契約満了時には、①家賃の滞納がないこと、②連帯保証人の確保がされていること、③敷金を納付することを条件に、通常の入居者と同様の2年間の契約を締結することも可能とし、これらの条件を満たせなくても6ヶ月間の再契約を締結することも可能としている」。

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政権がかわったのですから、全国で大問題となっている自民党公明党内閣の雇用促進住宅廃止という閣議決定そのものを変更し、抜本的に雇用促進住宅の有効活用にふみだすべきではないでしょうか。

「胎内の動き知るころ骨がつき」鶴彬(つるあきら)

2009年12月12日 | Weblog
   先日、福井県教育センターで反戦川柳を詠んだ鶴彬(つるあきら)の映画を観ました。以前にもこのブログで紹介し、楽しみにしていました。また、福井市で研究されていた松原氏の遺稿も読む機会があり、映画で描かれた「周辺」の人物描写にもはいりこむことができましたね。

  映画は彼の川柳とその生まれる背景、まわりの人たちとの葛藤やふれあい、特高警察などを見事に描き、「あのような時代を繰り返させてはいけない」との思いが深く残りました。
「胎内の動き知るころ骨がつき」・・・あまりに凄い表現に震えました。
 今後、福井県内でも多くのみなさんに観ていただきたいと思います。

  試写会の後は、友人と一杯。川柳研究家・松原氏の遺稿を提供していただいたお店で。「お父さんは、本当は鶴彬のことだけをもっと書きたかったの。だけど、編集がそれを認めず、あのような体裁になったのよ」とお聞きしました。

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  以下、映画の公式サイトからの引用です。多くの方に知っていただきたいと思います。


・・・・「暁を抱いて闇にゐる蕾」「手と足をもいだ丸太にしてかへし」など数多くの鋭い反戦川柳を詠んだ鶴彬(つるあきら)は、石川県高松に生まれ、本名は喜多一二(きたかつじ)といいます。

「暴風と海の恋を見ましたか」というロマンチックな句をつくっていた少年が、社会運動の高まりのなかで成長し、19歳でナップ(全日本無産者芸術連盟)高松支部を結成。反戦句をつくって戦争反対を貫くとともに、21歳で金沢歩兵第七連隊に入営すると、日本共産青年同盟の機関紙『無産青年』をもちこむなど反戦活動をし、治安維持法違反で懲役2年の刑に。

日本が中国に全面的な侵略戦争を始めた37年には「万歳とあげて行った手を大陸へおいて来た」「高梁の実りへ戦車と靴の鋲」「屍のゐないニュース映画で勇ましい」などの作品を発表します。その直後にふたたび治安維持法違反で、東京の野方署に留置され、翌年、赤痢に感染、勾留を解かれないまま病院で亡くなります。特高に虐殺された小林多喜二と同じ年の享年29歳でした。出身地の高松町には「枯れ芝よ!団結をして春を待つ」の句碑が建っており、『鶴彬を顕彰する会』もつくられています。

『鶴彬全集』を復刻した澤地久枝さんはインタビューにこう語っています。「一番最後の句が『胎内の動き知るころ骨がつき』というのもすごいことです。身ごもった赤ちゃんの胎動がわかって生まれてくる日を予告していたというのに、父親は戦死してその遺骨が届く。子は父を失い母は夫を失う。戦争をみごとに突いた句です。日中戦争が激しくなった1938年9月14日に息を引き取った青年は、最後まで反戦の筋を通して死んでいきました。ずいぶん痛ましい、しかしみごとな人生だと思います。」

警察病院で燃え尽きた鶴彬の遺骨は、ふる里高松へ帰ることなく、兄孝雄さんの手により、岩手県盛岡市の光照寺で手厚く葬られました。・・・・・・

参議院福井選挙区の候補者発表・山田かずおさん

2009年12月11日 | Weblog
   昨日は、来年夏の参議院議員選挙福井選挙区の候補者発表をおこないました。
山田かずおさん。42歳。前回につづいて参議院には2度目の出馬です。三国町で議員を3期11年間つとめました。

   県政記者クラブでの記者会見では、私が司会をつとめ、南県委員長が、総選挙をふまえた参議院議員選挙の取り組みを説明し、山田さんを発表。山田さんが、決意と政策を述べました。
   マスコミのみなさんからは、「総選挙では建設的野党、と訴えましたが、参議院選挙での立ち位置はどうなりますか」「新幹線は以前は凍結とは言っていなかったと思いますが、なぜ凍結ですか」「消費税についてはどう考えますか」「得票目標は」など様々な質問がだされました。

   県内でも、「民主党の比例代表候補の名刺で組合幹部がまわっている」「公明党もつじ立ちをやり、ポスターはりや訪問活動をやっている」「自民党の業界候補が県内を挨拶回りした。別の候補も県内各地で集会を開催している」など比例代表選挙を軸に激しい宣伝組織戦が早くもはじまっています。

    日本共産党は、市田書記局長を先頭に5名の比例代表を発表。福井県では、愛知県名古屋市中村区にお住まいで、派遣ぎりなどの相談活動の先頭にたってこられた「かわえ明美」さんを参議院におくるために東海・北陸信越地域の共産党の一員として力をあわせることになりました。かわえさんは、先日の私たちの政府交渉にも終日参加され、政府を鋭く追及しました。

    比例のかわえさん、福井選挙区の山田さん。ベストメンバーです。
後期高齢者医療制度廃止の先送り、庶民増税、基地問題でのアメリカ追随、解釈改憲すすめかねない国会改革・・・「危うい姿」をあらわにしてきている民主党政権。建設的野党を国会で大きくすることが、国民の利益を守る道です。みなさん、お力をお貸しください。

北陸新幹線をめぐって。朝日新聞記者。

2009年12月10日 | Weblog
昨日は、福井県革新懇の例会で新幹線問題を討議。あわら市の橋川先生とわたしが、報告しました。
わたしは、
① 北陸新幹線福井延伸をめぐる新しい情勢(新政権の態度、新潟県の態度、財源の各県の思惑の違い)
② 県内の動向。県政、県議会。とくに、民主党について。
③ マスコミ報道の特徴
④ 共産党の「福井延伸は凍結を。財政は地域の公共交通支援に」という政策が生きる情勢、についてお話しました。

討論では、「工事は欲しい、しかし運行して欲しくない、が本音か」「福井の経済界は公共事業が目的で、あとのことは真剣に考えていないのでは」「新幹線が福井まできて、第三セクターになれば、越美北線もJRは経営しないのではないか。福井市や大野市はどう考えているのか」「関西のどこにつながるのかわからないのに、関西経済界は力が入らない」「仮に、福井までくれば、特急列車はなくなるのではないか。直流電化でむすべばいいが」「県民の声を聞く活動をおこなう必要があるのではないか」など活発に意見が交わされました。

また、11月25日に「暮らしと地域を支える鉄道の充実をめざす新潟県連絡会」が新潟県知事におこなった申し入れも紹介されました。
申し入れの内容は
① 国に対して、新たな情勢に応えられない自民党政権時代の政府・与党合意を見直して、真に並行在来線存続の見通しが立つ「新たな制度設計をする」ようつよく働きかけられたい。
② 「並行在来線経営の(県域を超えた)一本化」について、長野県などとの協議をはじめられたい。

長大な並行在来線問題はマスコミでも「長野―金沢でも250キロにもなり、経営の一体感や連続性を持たせにくい。県ごとに会社をつくった場合、列車を相互に乗り入れる交渉は複雑」と指摘されています。

JRのノウハウをすべての面で第三セクターがひきつぐのは容易ではないでしょう。新政権のもとで、並行在来線のJRからの経営分離、という方針を見直すことが必要ではないか、と思います。

国土交通省は「第二の国鉄にはできない」と私たちに回答してきたが、地方自治体が新幹線建設費負担とJR資産の取得・第三セクター経営では「第二の国鉄」となってしまいます。
公共交通政策で、国の無責任な政治は見直されるべきです。


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 昨日の朝日新聞4面には公明党と共産党についての署名記事が載っていた。山田明宏記者。記憶に間違いなければ、敦賀出身。亡くなったお父さんは私たちといっしょに活動した共産党の元市会議員・山田興宗氏だ。
 記事の内容についていろいろ言いたいことはあるが、よす。ただ、松本清張が「仲裁」した共産党と創価学会の協定にまでふれてあったのは少し驚いた。いまでは、双方の若い世代は知らないであろうし、わたしも入党後に、「歴史」として知ったにすぎない。はじめから辱められた「協定」。それは歴史に葬られた。協定を「裏切った」創価学会はその後、自民党政治を支え、延命し、平和と国民の福祉・暮らしをおおきく傷つける側に立ったことも「歴史」として次の世代に語られていくだろう。

   山田興宗さんが生きていれば、新聞を手に、日本酒をやりながら、おおきく目と口を開き、大きなジェスチャーと声で、「評論」しただろうに。



言論弾圧事件支援福井県集会。荒川庸生氏が報告。

2009年12月09日 | Weblog
  昨日は、日本国民救援会福井県本部が主催した「12.8言論弾圧事件支援福井県集会」。東京葛飾区で議会報告などのビラをマンションに配り、不当弾圧をうけ、先日最高裁で上告棄却・東京高裁の罰金5万円の有罪判決が維持された僧侶の荒川庸生氏が来福し講演されました。

私も参加しあいさつ。
「憲法の精神に反する反動的な判決で、許されません。こんなしょうもない最高裁判決を空洞化させましょう。そのために、おおいにビラを配りたたかいましょう」などとあいさつさせていただきました。

荒川さんは、「上告棄却の主文が間違っている、と訂正申し入れをおこなっています。」とのべ5年間の経過を話されました。
判決について、「まったく形式論の判決だ。具体的な内容を書けば矛盾がでてくるからではないか」と話し、今後について、「市民常識、国連人権規約委員会を舞台にがんばりたい。日本政府が個人通報制度を批准したら、第一号として国連にもちこみたい。最高裁判決を機能させないたたかいです。私もビラ配りを再開します。ビラを配りつづけましょう」と訴え、大きな拍手をうけました。

荒川さんは、真宗大谷派の僧侶。「大谷派は95年に不戦決議をあげています。わたしのビラ配りは不戦決議の実践です」とも語られました。

また、不当に逮捕拘留された際、取調べの刑事から「あんたの寺もこれで終わりだ」と言われたことを紹介。「住職頑張れ、と裁判闘争を門徒のみなさんが支えてくれました」と語りました。

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    大変な苦しみ・悩みがあったと思いますが、ひょうひょうとユーモアも交えて語られた荒川さん。本当にお疲れ様でした。また、国連を舞台に新たなたたかいに踏み出される心意気。私たちも福井の地で、連帯して頑張ります。





JR採用差別の解決を!エコノミスト論

2009年12月08日 | Weblog
   昨日は、「12.7JR採用差別事件の早期解決を求める!福井県集会」に参加し、あいさつさせていただきました。

   門司の闘争団から西本団長がかけつけ、報告をおこないました。
「分割民営の際に200人が自殺に追い込まれた」「1049名のうち59名が死去し、闘病中の者も多い「わたしたちの要求は、雇用、年金の回復、そして解決金です」と。お話をお聞きし、23年間のたたかいのDVDも観て、胸がつまりました。

 わたしもあいさつで、今年2月の集会には当時の民主党・鳩山幹事長も参加し、「この問題は人道的な立場から政治的に解決をさせていこうではないか」と訴えていることを紹介し、いまこそ国民的世論と運動を盛り上げ、約束を果たさせよう、と訴えました。
 帰りには、支援物販の博多ラーメンを買いました。

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ちょっと前の日経にエコノミスト前編集長、ビル・エモット氏のインタビューが載っていた。

● 予算編成では、公共事業から福祉重視への転換を。理由は、①低所得層の人々は政府から受け取るお金を全額使い切る可能性が高く、景気の下支えに有効。②日本社会の格差が広がりすぎ、福祉政策が必要。OECDで貧困層が拡大しているのは日本だけ。最低賃金も最低レベル。かつて平等社会だった日本が英国以上の格差社会になったのは劇的変化。
● 格差が広がった理由は、橋本政権ではじまった非正規雇用の弾力化。賃金が低く低福祉で、法的にも守られない非正規雇用やパートを容認した。短期的には有益な改革だったが、長期的にはマイナスの方が大きかった。
● 歴史問題に真摯に対応すればアジア地域で友人が増え、日本のパワーとなる。鳩山首相が歴史問題に取り組むことは一見、中国に譲歩しているように見えるかもしれないが、対中外交で日本の立場を強める。自民党は歴史問題に取り組むことは弱さの表れだととらえがちだが、それは過ちだ。

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  なかなかすっきりして、筋の通った議論ですね。英国のエコノミストがこのような議論ができるわけですから、日本のエコノミストも頑張ってほしいですね。

   福井県の経済界にはこのような骨太の議論をする経済人はいるのでしょうか。派遣社員活用など目先の利益や、「新幹線、道路、原発」など従来型の大型公共事業を行政とともに推進する、原発にしても廃炉問題や核廃棄物問題など強力なマイナス面に対する策も無く「よいしょ」で「当面のパンくい競争」みたいな発想では困ったものです。


沈まぬ太陽

2009年12月07日 | Weblog
   昨日は、地元の共産党支部の総会に参加しました。てづくりの「ぜんざい」も出されて、あったかい雰囲気の会合でした。最近、新しく共産党に入られたみなさんも参加。派遣ぎりで苦しむ方も、「派遣はなくし、雇用は正社員で」と発言し、パナソニックの派遣ぎりとたたかう河本猛さんの裁判の様子を報告されました。
  わたしも、「派遣ぎりの政治、最近も福井市内で医療費を払えないため病院にかかれず亡くなった方もいます。来年の参院選で日本共産党をおおきく伸ばしましょう」などとごあいさつしました。

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   先日、「沈まぬ太陽」を福井駅前の映画館で観た。途中で休憩がはいる長時間の映画、というのは観たことがないが、時間を感じさせない映画でした。

主人公の人間ドラマも感動だが、123便の墜落事故は、あまりに生々しく、民青時代にクーラーの無い暑い事務所でTVの前から動けなかった時を思い出した。
当時「圧力隔壁の破壊」という固定された原因で終わったが、その後のさまざまな調査分析によって疑問も呈されている。操縦室の音声は、事故発生時から墜落時までまるまるボイスレコーダーに記録され、市販もされた。わたしも購入したが、音声はクリアで、圧力隔壁の破壊による酸素マスク着用の形跡は感じられなかったし、途中から着用の会話も残されていた。

◆「緊急降下中です。ベルトをしめてください。マスクをつけてください。タバコは消してください」という客室アナウンスも聞こえる生々しい録音。
操縦室内の騒然としたやりとり、悲鳴。最後の対地接近警報と墜落音。

航空会社はこの映画を非難するのではなく、社員教育としても全員にみてもらうべきではないか、と思う。あ、是非、JR西日本や関西電力の方々にも観ていただきたいですね。

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向田邦子に「ヒコーキ」というエッセイがある。

友人の話として、・・・いざ離陸というのでプロペラが廻りだした時、「急用を思い出した。おろしてくれ」と1人の乗客が、力ずくで下りた。離陸後、その飛行機は墜落した。客は元戦闘機のパイロットだった。・・・

向田は書く。「いまでも離着陸のときは平静ではいられない。・・・散らかった部屋や抽斗のなかを片付けてから乗ろうかと思うのだが、いやいやあまり綺麗にすると、万一のことがあったとき、『やっぱりムシが知らせたんだね』などと言われそうで、ここは縁起をかついでそのままにしておこうと、わざと汚ないままで旅行に出たりしている・・」

向田のヒコーキ事故は、123便の4年前だった。


吉岡吉典元参院議員を偲ぶ

2009年12月06日 | Weblog
昨日は日中は会合。夜は中京大学の同窓会に出席。会合では、「福井市の布施田橋があぶない。公共事業予算をこういう安全確保にこそまわしてほしい」「足羽川ダムは、池田町の幹部も、県庁職員も批判的だ。とめてほしい」「福井市内でも若い方の孤独死が。世界的な医療費無料化を日本でも」など、さまざまなご意見をお聞きしました。大学の同窓会では、「新幹線は必要ですか」「次はがんばってなど」激励をいただきました。

  さて、井上さとし参議院議員のHPより・・・

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    ・・・3月に急逝された吉岡吉典元参院議員を「偲ぶ会」に参加。その人柄と、業績のなせる業でしょう。驚くほど幅広い皆さんが参加されているのと同時に困難な時代から奮闘されてきた党の大先輩たちもたくさん参加されました。

 献杯前の挨拶には、長年の友人の方々や市田書記局長とともに柳井・元外務事務次官、平野・元民主党参院議員、石堂・元参議院事務次長なども立たれました。それぞれに、共通するのは吉岡さんが勉強家であり理論家であると同時に心遣いがあり、誰からも信頼された人柄だったこと。

 政策の面でも、議会運営の面でも、道理を尽くし筋を通しつつ、相手の意見を良く聞いて解決策を見出す姿勢は立場を超えて厚い信頼を集めていたことが実感される「つどい」でした。

 会場で頂いたA4の冊子には、「偲ぶ言葉」が掲載されていましたが、その部分だけでなんと72ページ。一体、何人分の言葉でしょうか。しかもその一つひとつに吉岡さんとの交流が書かれています。人数とともにその人脈の幅の広さにも圧倒されます。

 挨拶の中でも「偲ぶ言葉」の中でも、居酒屋での話や、吉岡さんに手料理を振舞われた話がたくさんでてきます。私も何度かご一緒しましたが、新しく見つけた資料のこと、広く深い人脈の中での会話の内容など実に楽しげに語られたことを思い出します。・・・・

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   福井の共産党にとっても、節目節目に吉岡さんには来福いただいてお話をしていただきましたね。

   講演会のあと、食事をごいっしょしたこともありますが、「秘蔵」のお話がいっぱい。
こちらは、おいしいお酒を飲みながら、吉岡さんの話を聞く役。引退される時には、時の外務大臣からも「吉岡さんが辞められると勉強ができなくなります。」と「慰留」されたエピソードもお聞きしました。

  赤旗仲間で、かねもと幸枝さんとは懇意にされ、衆院選にあたって、自民党で右派の稲田議員の分析もしていただきましたね。

   まだまだ、語り、書いていただきたかったと思います。

原発「もんじゅ」の運転再開はやめよ

2009年12月05日 | Weblog
   昨日は、原発「もんじゅ」の運転再開反対の県への申し入れに参加しました。申し入れは、原子力発電に反対する福井県民会議、原子力資料情報室などがおこなったもの。

   県民会議の田嶋公人代表委員が西川知事あての要請文を読み上げました。応対した櫻本宏・原子力安全対策課長は「国の審査があり、県も独自に審査している。原子力研究開発機構の追認ではなく、国としてきちんと審査している。最近の内閣府の調査でも原子力への信頼が高まっている。再開については、県民の民意にてらして判断していきたい。民意は県議会の判断」などと答えました。

   わたしもふくめて、「内閣府の調査を言うが、県として原発問題での県民意識調査をやったことがない。もんじゅ再開やプルサーマルについて県民へのアンケート調査を実施すべき」「かつて耐震問題でおこなったような公開の討論会を県主催でやるべき」「核燃料リサイクルは破綻している。もんじゅ再開はやめるべき」など要請をおこないました。

   課長は「県議会が民意」といいますが、これまでもんじゅ改造工事やプルサーマルを了解してきた県議会です。曇りない目で民意を汲みつくして判断できるでしょうか。最近の新幹線つくれ、の意見書が全会一致であげられたことからも、民意を汲みつくす議会であるか、疑問です。
 

温暖化対策を考える懇談会

2009年12月04日 | Weblog
12月3日、環境カウンセラーの由田昭治さんを講師に「温暖化対策・自然エネルギーを考える」懇談会が、福井地区革新懇主催で開かれ参加しました。

由田氏は、「よくどのエネルギーが安いか、とコストの比較がされるが、国の資料では太陽光発電では金利を加えているが、水力・火力には加えていない。原子力は将来の廃棄物対策のコストがふくまれていない」と、国などの試算を批判しました。

また、「エネルギー効率は、ガスが56パーセント、電気はロスが多く29パーセント。電気のほうがガスより2倍の二酸化炭素をだす」「太陽熱温水器はいいものだが、あまり普及していない。30万円ぐらいで、あまり儲からないからか」などと述べました。
 そして、日本の廃棄食品は3000万人分の食料に該当することなどを紹介し、「快適のレベルを少し下げると、未来は明るい」とよびかけました。


  会場では、ケーキとコーヒー、蜜柑が配られ講師の話を聞き、熱心に意見交換がされました。
  高額の太陽光発電よりも、安価な太陽熱温水器の普及など、行政も企業ももっと工夫すればいいと思いましたね。
  また、深夜営業、24時間営業が増えていますが、「光害」対策などの観点から、営業規制はできないまでも、ネオンや照明を加減して省エネルギーに誘導する施策も必要ではないか、と思います。