monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

平重衡を花にたとえると

2010年05月05日 | 日本古典文学

 「平家花ぞろへ」より、平重衡を花にたとえている文章を抜き出します。(「室町時代物語集成12」角川書店)
 重衡は、千手の前との恋話が好き。

 我から、世のおぼえ、ことに思ひのままにうちほこり、入道殿にも又二位殿にもおぼえの子にてものし給へる。
 あかぬことなきを、ことさら人のため思ひやり深く、こころざま懐かしくなさけしくもてなし、見目(みめ)も例の一もとゆかりにや、いとよくて、うち笑ひたまへるなどこそ、ことに見まくほしけれ。
 ぼたんの花の、におひおほく咲きみだれたる、朝ぼらけに初ほととぎすの一こゑおとづれたるほどとや聞こえむ。

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