monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

立秋

2010年07月01日 | 日本古典文学-和歌-秋

禊すとあさきり捨てし程もなく今朝は夜寒に風吹きにけり(和泉式部続集)

御祓(みそぎ)せし昨日の瀬々の川波に秋立つ風や今日わたるらむ(玉葉和歌集)

秋立つと聞きつるからにわがやどの荻の葉風の吹きかはるらむ(千載和歌集)

秋来(き)ぬと袖にしらせて吹きそむる荻の上葉の風ぞ身にしむ(草庵集百首和歌)

にはかにも風のすずしくなりぬるか秋立つ日とはむべも云ひけり(後撰和歌集)

秋来(き)ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(古今和歌集)

昨日(きのふ)にも照る日の影はかはらぬにけふを秋とは風の告(つ)ぐらむ(沙玉集)

浅茅生(あさぢふ)の小野のしの原風そよぎ人知るらめや秋立ちぬとも(新続古今和歌集)

おのづから秋は来(き)にけり山里のくずはひかかる真木のふせ屋に(金葉和歌集)

浅茅原たままく葛の裏かぜのうらがなしかる秋は来にけり(後拾遺和歌集)

あききぬと聞くより袖に露ぞ置くことしもなかば過ぎぬと思へば(長秋詠藻)

 

コメント (1)
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