monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

初秋風

2010年07月02日 | 日本古典文学-和歌-秋

露むすぶ今朝もあふぎは置きやらで我が手よりなる秋のはつ風(延文百首)

今朝はしも思ひもあへず吹きかへてむべ袖すずし秋の初風(嘉元百首)

足引の山した露のおきそめてまだ色そめぬ秋のはつ風(宝治百首)

白露はまだおきあへぬうたた寝の袖におどろく秋のはつかぜ(宝治百首)

玉にぬくつゆはこぼれて武蔵野のくさの葉むすぶ秋の初風(新勅撰和歌集)