monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

荻の上風

2010年07月03日 | 日本古典文学-和歌-秋

世をいとふすみかは人に知られねど荻の葉かぜはたづねきにけり(新勅撰和歌集)

いつしかと荻の葉むけの片寄りにそそや秋ぞと風もきこゆる(新古今和歌集)

ここにのみあはれやとまる秋風の荻のうへこす夕ぐれの宿(風雅和歌集)

秋はただものをこそ思へ露かかる荻のうへ吹く風につけても(新古今和歌集)

をぎの葉のすゑこす風のおとよりぞ秋のふけゆくことは知らるる(女四宮歌合)

荻の葉にすゑこす風のこたへずは秋のあはれを何に知らまし(嘉元百首)

コメント
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