阿須波(あすは)の神/宮(みや)
(天平勝寳七歳乙未二月相替遣筑紫諸國防人等歌)
庭中の阿須波の神に小柴さし我れは斎はむ帰り来までに
(にはなかの,あすはのかみに,こしばさし,あれはいははむ,かへりくまでに)
右一首帳丁若麻續部諸人
(万葉集~バージニア大学HPより)
たのむそよ-あすはのみやに-さすしはの-しはしかほとも-みねはこひしき
(文保百首_定為・ 03075~日文研HPより)
悔離別 俊頼
今さらにいもかへさめやいちじるきあすはの宮にこ柴さすとも
(和歌一字抄~新編国歌大観5)
九月尽
庭中のあすはいつしか神無月よしいつはりて秋はとどまれ
万葉に
庭中のあすはの神にこしばさし我はいははむかへりくるまで
旅にたつ人、かまの神を庭にまつりて、めぐりに小柴がきをするなり、あしへの神と申すべきを、歌には、
あすはとよむ、竈神のあたりは人のありきしげければ、足辺の神とかけり
(雲玉集~新編国歌大観8)