亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

9月の米雇用統計は悪くなかった

2019年10月04日 22時12分56秒 | 金市場
米9月の雇用統計が先ほど発表された。今週発表されたISM製造業及び非製造業景況指数の内訳の雇用指数の数字の悪化、ADP全米雇用報告での雇用者増加数の低下にも関わらず、それほどの悪化は見られなかった。NFPつまり非農業部門の雇用者数の増加は市場予想14万5000人増に対し13万6000人の増加となった。予想は下回ったものの、下振れというほどではない。失業率も3,7%の前月比変わらずに対し3.5%に低下。自分が就きたい仕事に就けず、やむなくパートタイマーなどになっている人たちを含めた広義の失業率も8月の7.2%から9月は6.9%に低下していた。2000年12月以来の低水準とされる。ちょうどITバブルで沸いていたころの数字。しかし、給料の上昇は鈍い。平均時給は前年同月比で+3%超を維持してきたが、+2.9%となった。予想は+3.2%だった。それぞれの結果は、強弱まちまちだが、総じて悪くはない。

ドルは買われ、債券は売られ利回りは上昇。リスクオンの中で金も売られている。チャートは現地時間の午前8時34分時点のもの。株式も先物は上げているので、普通に読めばNY金は1500ドル割れだろうが、この後開いてくる株式市場などがどの程度反応するかにもよる。

さらに米東部時間14時(日本時間明朝3時)に予定されている講演で、この結果判明後のパウエルFRB議長がどう語るか。内容を待ちましょ。


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