亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

本日が山場、ギリシャを巡る攻防

2015年02月20日 23時57分13秒 | 金市場

さて本日は開催自体も危ぶまれたユーロ圏財務相会合が、日本時間の午後11時から開かれている。開催を前にして、相変わらずギリシャ側からは、“歩み寄りはできる” 的な楽観的なコメントが流れ、一方のドイツなど北部欧州からは、まだまだ溝は埋まらないという内容の見方が流れていた。

本日、午前の段階では、ギリシャ側は、6ヵ月の融資延長申請をしつつ、「(EU、ECB、IMFによる管理)トロイカ」の存在を認めるかに見える書簡を出したとかで、妥協点を探り始めたようではあったが、ドイツは「現行の2次支援プログラムの延長以外は、審議の対象にならないとして、これを拒否。本日の会合にはドイツは参加するものの、妥結できないのではと懸念されている。

仮に交渉決裂となると、このところ預金引き出しが加速しているとされるだけに、その状況はさらに高まるものと見られる。ECBはギリシャ中銀に対し国内行に対する緊急流動性支援(ELA)は683億ユーロとの上限を設けている。今週増枠したばかりで、このニュースで欧州株は上がった。ただし、預金流出の結果、範囲を超えてしまうと2年前のキプロスのような資本規制(預金引き出し停止)の事態となる可能性がある。その面でもギリギリの交渉となりそうだ。

本日が、金曜日で明日から2日間休みというのも気になるポイント。いわゆる金月処理。事態が急変しても、明日は休みというわけだ。杞憂に終わるのが、これまでの市場の習いでは、ありのだが。金市場は、やや売り先行で推移した後に、会合の経緯を見守るようなホバリング状態。プラチナの下げ幅大きく、この水準で50ドルの開きが出てきた。やはり、こうした環境は金にはサポート要因となっている。

・・・・・財務相会合は、開始が遅れているようだ。。。


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