さて本日は開催自体も危ぶまれたユーロ圏財務相会合が、日本時間の午後11時から開かれている。開催を前にして、相変わらずギリシャ側からは、“歩み寄りはできる” 的な楽観的なコメントが流れ、一方のドイツなど北部欧州からは、まだまだ溝は埋まらないという内容の見方が流れていた。
本日、午前の段階では、ギリシャ側は、6ヵ月の融資延長申請をしつつ、「(EU、ECB、IMFによる管理)トロイカ」の存在を認めるかに見える書簡を出したとかで、妥協点を探り始めたようではあったが、ドイツは「現行の2次支援プログラムの延長以外は、審議の対象にならないとして、これを拒否。本日の会合にはドイツは参加するものの、妥結できないのではと懸念されている。
仮に交渉決裂となると、このところ預金引き出しが加速しているとされるだけに、その状況はさらに高まるものと見られる。ECBはギリシャ中銀に対し国内行に対する緊急流動性支援(ELA)は683億ユーロとの上限を設けている。今週増枠したばかりで、このニュースで欧州株は上がった。ただし、預金流出の結果、範囲を超えてしまうと2年前のキプロスのような資本規制(預金引き出し停止)の事態となる可能性がある。その面でもギリギリの交渉となりそうだ。
本日が、金曜日で明日から2日間休みというのも気になるポイント。いわゆる金月処理。事態が急変しても、明日は休みというわけだ。杞憂に終わるのが、これまでの市場の習いでは、ありのだが。金市場は、やや売り先行で推移した後に、会合の経緯を見守るようなホバリング状態。プラチナの下げ幅大きく、この水準で50ドルの開きが出てきた。やはり、こうした環境は金にはサポート要因となっている。
・・・・・財務相会合は、開始が遅れているようだ。。。