国際政治の舞台が結構あわただしくなってきた。まずヨーロッパ。報道されているようにEU首脳会議は結束を示す場でなく英国が自らのプレゼンスをアピールする場になった。フランス国民投票での憲法条約否決を節にした新たな流れを自らに引き寄せようとするものだろう。英国は元々今回の会議で予算案をまとめようという気はなかったと思われる。かなり引っ張った挙句、独仏の譲歩を引き出した上で妥協をはかり英国の歩み寄りでEU分裂は避けられたということになるのではないか。タイミング良く7月からEU議長国となる順番が巡ってくるのは、ブレア首相の“星の強さ”というところか。国連安保理常任理事国の増枠を巡って米国案が飛び出したのも、“ここぞ”というものだろう。日本ともう一国のみ認めようという提案で、一国はインドでドイツについては反対という露骨なものだった。イラクを巡る遺恨というよりもむしろ弱ったところ(EU)を叩いておこうという覇権を巡る争いに見える。最貧国債務免除での方針変更も同じ流れと思う。
アジアでは日中、日韓間での摩擦の高まり。この地域でのプレゼンスをめぐる“つばぜり合い”もあるが、こちらはむしろ先方の国内事情といったところか。そのやり方が結果的に国民感情を逆撫でするものであればあるほど、こちらの気持ちを“固まらせる”。
その意味で気になる番組が今夜放送される。NHK、BSの「日韓の課題 いま語りたい(19:10~21:00)」と題するディベート番組だ。なぜ気になるのかというと、このタイミングで行なわれることと、番組自体がどのような構成になるのかという点だ。というのも6月17日まで受付が行われていた視聴者からの投稿を見る限りでは、「相手の国に親しみを感じるか、感じないか」という質問に対し、圧倒的に「感じない」に傾いており、実際に投稿内容にも過激なものも多い。これをどう捌(さば)くのか。韓流ブームなどとはまったく無縁の生活をしてきたが軽視できなくなってきた。「投稿を読む」以外にもデータファイルにある親近感の経年変化にも注目あれ。次回の内閣府の調査は結果が激変するのだろうか。
アジアでは日中、日韓間での摩擦の高まり。この地域でのプレゼンスをめぐる“つばぜり合い”もあるが、こちらはむしろ先方の国内事情といったところか。そのやり方が結果的に国民感情を逆撫でするものであればあるほど、こちらの気持ちを“固まらせる”。
その意味で気になる番組が今夜放送される。NHK、BSの「日韓の課題 いま語りたい(19:10~21:00)」と題するディベート番組だ。なぜ気になるのかというと、このタイミングで行なわれることと、番組自体がどのような構成になるのかという点だ。というのも6月17日まで受付が行われていた視聴者からの投稿を見る限りでは、「相手の国に親しみを感じるか、感じないか」という質問に対し、圧倒的に「感じない」に傾いており、実際に投稿内容にも過激なものも多い。これをどう捌(さば)くのか。韓流ブームなどとはまったく無縁の生活をしてきたが軽視できなくなってきた。「投稿を読む」以外にもデータファイルにある親近感の経年変化にも注目あれ。次回の内閣府の調査は結果が激変するのだろうか。