土曜の午後、三の丸芸術ホールで行われた「食品文化都市の魅力」と題したシンポジウムに行ってきた。
構成は定石の基調講演とパネルディスカッションの2部構成。
基調講演では、俳優の阿藤快さんが映画やテレビの収録の際に旅した日本各地のうまい話があり、個人的には最後に話した「間人町(たいざまち)」の話が心に残った。
そもそも地名が読めない。人間の逆と覚えるしかない。名前の起こりは、「聖徳太子の生母・間人(はしうど)皇后が蘇我氏と物部氏との争乱を避けて丹後の当地に身を寄せ、のちに当地を去るに当たって自らの名をこの地に贈った。しかし、住民は「はしうど」と呼び捨てにすることを畏れ多く思い、皇后が退座(たいざ)したのに因み間人を「たいざ」と読み替えた」と伝承が残っているらしい。
ところで、ここで獲れる「間人カニ」が美味いらしい。特にカニ味噌。お湯に入れると花が咲くようになると話していた。
次はパネルディスカッション。館林市長、正田醤油前社長、ケーキさん女性経営者、勝沼の醸造責任者のパネリストに加え、コーディネーターは上毛新聞の子安東毛総局長。
話の展開は、本地域への食品産業の集積に始まり、最後にはまちづくりでまとめ上げるというストーリーだが、やや焦点がボケた感じもした。女性や県外者からの視点で市長に突っ込みを入れているのはいいのだが、落しどころが明確でない。
まあコーディネーターも大変というところか。
この話の中では、地場産の食材で醤油を作ってほしいとか、無農薬にこだわってほしいとかの提言があった。私も基本的には賛成だが、しかし現実は厳しい。私の知人は「分福うどん」を経営しいたが、特徴は、館林産小麦100%、しかも無漂白。しかし経営は厳しく、結局会社は閉鎖してしまった。
ところで、今回のシンポジウムは地元の食品関係の企業が協賛したこともありプレゼントがあった。ちなみに私はサントリー利根川ビール工場のプレモルとダノンのエビアンである。ほかにも缶コーヒーやブルドッグソースに人もいた。