人生にはいくつかの岐路がある。受験。就職。結婚。その度に人は悩み、考え、選択する。その答えに正解はないし、不正解もない。同じ選択であっても、人によっては良い場合もあれば納得できない場合もある。またその選択が良かったのか悪かったのか選択直後に判る場合もあれば死ぬ直前になって分かるときもある。
しかし、一度選んだ選択は後戻り出来ない。失敗するか、成功するか、それは一つの賭けだ。
息子は大学受験で合格はしたものの進学せず浪人の道を選択した。親や周りの人はもったいないと思う。だが本人にとっては納得がいかなかったのだろう。
私のときも悩んだ。もっと良い大学にいきたい。納得のいく就職がしたい。しかし色々な情報を判断し現在の選択をした。人生とはすべてパーフェクトというわけにはいかない。妥協も必要だ。しかし悔いの残る妥協は良くない。ここが難しい。正解はないのだ。
今息子に言えることは、来年は今年と同じ過ちを繰り返すことなく、明確な意志を持って志望大学と学部を選択することだ。そして現在の気持ちを忘れることなく真剣に勉強に取り組んでもらいたい。1年後、今の選択が間違っていなかったと悔いの残らないようにするために。
それが人生の岐路に立った男の選択というものだ。