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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

内科医キャン先生のお言葉

2007年06月06日 | 那覇、沖縄
 去年の暮れから高血圧で毎朝、薬を飲み続けなくてはならなくなった。主治医はキャン先生である。この先生が真顔で、なかなか「うんちく」のある言葉を発する。本日は定期受診日であることから、先生のありがたいお言葉を賜るため総合病院に出かける。あまりにも短いながらも的を得た内容のお言葉であるため、以下に記録しておこう。

12月のキャン先生のお言葉
 「薬をやめられるかどうかは、あなたの努力にかかっています。」
  しかし今なお飲み続けているということは、私の努力が足りないのです。
1月のキャン先生のお言葉
 「人間ドックのときより体重は増えているし、これでは悪化です。あなたは医者である私を無視しています。」
 そんなことありません。今日はジーンズで体重を量ったからちょっと重いだけなんです。
2月のキャン先生のお言葉
 「受験がんばってください。」
 いいえ、私は大学の入試委員長であって、受験生ではありません。
4月キャン先生のお言葉
 「とっくに薬はなくなっているはずでしょう。あなたは薬をきちんと飲んでいませんね。」
 ごめんなさい先生。忘れちゃうんです。今はかみさんが百均で曜日が書かれた薬ケースを購入してくれたので、毎日飲んでいます。
6月(本日)のキャン先生のお言葉
 「体重が増えてますよ。(私の目を見ずに)ウーン・・・これじゃ良くなりませんね。」
 見捨てないで、先生・・・。

 キャン先生の短くありながらも端的なる指摘は、教員である私の理想である。短い言葉の中には厳しさが溢れる。しかし一時だけでも、私を「やる気」にさせてくれる。たとえば1週間だけは「次回は少し痩せるぞ」という気分になってしまう。残念なことにキャン先生の診察は2ヶ月に1度だけなのが問題なのだ。しかしキャン先生を持ち上げたところで私の病は良くなるわけはない。「月火水木金土日」と書かれた薬のケースを毎朝ぼんやり見つめながら、一生これを飲み続けるのかもしれないと思うたびに暗い気分になるのである。
 最後に・・・キャン先生のお言葉をもう一言。
 「毎日、通勤でバスの駅を一駅分歩くだけだって違うんですよ。万歩計をつけて毎日1万歩いてください。」
 万歩計は今、食卓机の箱の中で静かに眠っています。先生、ごめんなさい。今日から心を入れ替えます。明日天気になあれ!