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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

クリスマスを国民の祝日に!

2007年12月06日 | 家・わたくしごと
 昨晩から、かみさんが玄関を片付けていたのだが、今日、家に帰ってみるとすっかりクリスマス・バージョンの玄関に変わっている。そうだよね。もうクリスマスまで3週間をきったのだし。
 大学生の頃、ひねくれ坊主だった私は、大多数の日本人がクリスマスという異教徒の祭りに踊らされるなんて、わが国が某ハンバーガー店に征服されたように、彼らの帝国主義の罠にはまるようなものだと思っていた。かなりの攘夷思想である。だからクリスマスに沸く周囲とは正反対な行動はとらなかったにしても、とりわけ同調して騒ぐようなこともなかった。
 まともな大人になってから、クリスマスは宗教行事ではなく、要は国民の暗黙の祝日なのだ、ということにやっと気づいた。インドネシアでは、イスラム教、キリスト教、ヒンドゥー教、仏教の重要な日は、信仰する宗教に関わりなく国民の祝日である。バリにいると、祝日なのに、バリ人自身もその祝日がなぜ休みなのかわからなかったりするが、たいていそんな祝日はヒンドゥー教以外の宗教にとって重要な日だったりする。要は、異教徒であれ、ちゃっかり休みを共有するわけだ。もちろん、インドネシアでもクリスマスは国民の祝日である。
 そんな体験をしているうちに、宗教にこだわることが馬鹿馬鹿しくなってきたのだろう。それどころか、なぜ日本国中がこんなに沸き立ち、山下達郎が「きっと君はこない・・・」と歌う《クリスマス・イヴ》が、国民的歌謡になっているにもかかわらず、日本はなぜクリスマス・イヴとクリスマスを国民の祝日にしないのだろうと思うようになってきた。祝日になれば、天皇誕生日から連休が続くし、あと数日働けば、再び正月休みではないか?日本では政教分離のルールに従っているわけだから、まあ、宗教的な祭日としてのクリスマスはないにしても、「贈与感謝の日」(これは、アメリカのサンクス・ギビング・デイとは明らかに趣旨が違うが)とかいう洒落た名前?をつけて、休みにできないものなのかな。