Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

トップ・ガン

2007年12月10日 | 那覇、沖縄
 日曜日、航空自衛隊那覇基地のエアフェスタに出かけた。現在、何かとお騒がせの自衛隊であるが、だからこそ、きっと有り余るほどのサービスがあるんじゃないだろうか?などとあさましい期待を持ちつつ出かけたのであった。
 那覇基地は那覇空港に隣接している。空港は軍民共用なので当たり前である。普段はターミナルから見ることのない滑走路だが、基地の航空基地に入るとすぐ目の前が滑走路で、ANAやJALの民間機がすぐ手に届きそうな場所で離発着しているのに驚く。それと同じぐらい、ものすごく上等な望遠カメラを持つ航空マニアがあまりにも多いのにも驚愕する。鉄道マニア(鉄ちゃん)が持つカメラと比べると著しくレベルが違う気がする。
 ちょうどブルーインパルスの展示飛行が始まる時間で、滑走路にはものすごい見物人が集まっている。ちょっと隙間から覗くと、パイロットが乗り込むところである。五台の飛行機の前には整備士がもう微動だにせずにバシッと立っている。パイロットへの敬礼も「スマート」である。とにかく、一言でいえば皆「格好いい」のだ。もうその様子を見るだけでも感動的である。トム・クルーズ出演の「トップ・ガン」の実物を見ているような気分でドキドキする。しかも自衛隊もなかなかで、背景には「トップ・ガン」のサントラ風の音楽をかけているのである。結構、自衛隊は演出好きである。
 飛行も当然のごとく「すごい」の一言につきたが、正直、飛行よりも、あの整備士とパイロットの俊敏で、かつ揃った動きに感動してしまったのだ。あの俊敏性があれば、彼らは絶対バリのガムランがうまくなるはずである。リズムなどずれるはずがない。こんな風景を見ていると、自衛隊の飛行機のエンジンの納入をめぐっては、背広を着た役人が世間を賑わせているが、制服を着て現場を預かる人間とは全く無関係な話であるような気がしてきた。やっぱり、上に立つ人間は現場が見えなくなったらだめなんだな。でもこれって、どの組織にもいえるはずだよな・・・。