Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

木々はいつも緑

2007年12月17日 | 家・わたくしごと
 実家の傍には玉川上水が流れる。先月帰ったときにはちょうど紅葉だったと思いきや、今回は、クヌギやコナラの葉もだいぶ少なくなって、落ち葉で地面が埋まっている。この街に35年住んだはずなのに、沖縄に住み始めてからこういう風景に遭遇するたびに、別世界の光景を見るようで心が躍る。
 沖縄には基本的に本土に見られるような紅葉というものがない。「ない」と断言できる。今もなお、家から見える木々は青々と茂っているし、黄色くなって落ちる葉も、ひらひら落ちるというよりは、ボタッという感じだ。インドネシアでは、葉の色が変わって落ちるときは、その葉が「病気」だからだと言われた。もちろん葉は病気でなくてもいつかは落ちるものだが、季節ごとに一気に葉が消えてしまうようなことはない。沖縄もインドネシアも同じだ。
 沖縄に戻ってから子どもと二人で、高台から海が一望できる風呂に入りながら、「冬なのに」ではじまる川柳を考えた。
 冬なのに 山の景色は いつもあお(緑)
 そんな句を次々に読みながら二人で笑う。終わってみればどの句も、沖縄には冬が感じられないという内容のものばかりだった。最後に一句。
 冬なのに オーバー知らずに 速度違反 
 はい、ごめんなさい・・・。