Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

きみも美ら海の仲間!

2007年12月19日 | 東京
 国分寺から那覇に戻る途中、立ち寄った吉祥寺駅で「沖縄」の文字を見て立ち止まった。「キレイな海に誘われて今日からきみも美ら海の仲間!」と書かれている。なかなか、いい感じのキャッチ・コピーである。特に最後の「きみも美ら海の仲間!」が気に入った。ちなみに「美ら」(ちゅら)というのは、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」で全国版となった沖縄の言葉で「美しい」を意味する。なので「美ら海水族館」は、「びらうみ」、「みらうみ」ではなく、「ちゅらうみ」となる。
 確かに沖縄の海はきれいだと思う。中部から北部に向かう途中の海は、真っ青、というよりも「エメラルドグリーン」であり、伊豆の海とは全く違う。もちろん海水もきれいなのだろうが、多分に砂が白いことも関係しているのだろう。伊豆の砂は「黒」である。
 しかし沖縄は今、「冬」である。ちょっと風でも吹けば、海岸はとっても寒い。夏は有料の海岸沿いの駐車場も今は来る人もなく「無料」であるところが多いし、さすがにこの季節にビーチ・パーティー(ビーチで開くバーベキュー・パーティー)もない。この季節に「キレイな海に誘われて」来るのは結構だが、絶対に「きみも美ら海の仲間」にはなれないはずだ。仲間になるためには海水に浸からなくてはならないのであれば、なおさらである。
 沖縄に戻ってから吉祥寺で撮影した写真を見ながらそんなことを考えていると、携帯が鳴った。明日、東京から沖縄に来る友人からの電話だった。
「沖縄って今、どんな気候なんですかね。半袖でも大丈夫ですか?」
 なんとタイムリーな電話だろう。まさに「この感覚」である。沖縄にやってくる多くの人々にとって、沖縄はいつでも「美ら海の仲間」になれる島なのだ。