花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

バリの休日・ライステラス

2009年02月18日 | バリ島紀行
「トゥガラランのライステラス」

ウブドから北へ約6.5km行くと、東側の渓谷に、緑のひだを幾重にも折り重ねたように美しい「ライステラス」(棚田)が広がっていました

ここではこれから田植えが行なわれるようですね。手前に萌黄色の苗代が見えています。

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ズーム画像をマウスオンでご覧下さい

バリ島では一年を通じて稲が育つため、2~3毛作で、何月が田植えで何月が収穫ということは決まっていないとか・・・
稲刈りと田植えが同時に見られる事もあるようです。


展望ポイントにはお土産屋さんやカフェが並んでいます。
車を止めた道路沿いには色鮮やかな木彫りの工芸品を売るお店も数多くありました。


物売りの人々も多く・・・
「品物が確かな物とは限らないので、買わないように」と、スーさんに言われていたので「ノー」と断り続けましたが、中国ほどしつこくはありませんでした。
ほとんどが女性で、荷物を頭の上に乗せている人が多く、そのバランスのよさと、逞しさに圧倒されました。

ライステラスを堪能してから、車で標高1500mの高原リゾートを目指します。


キンタマーニ高原まではおよそ一時間半、車窓からはのどかな田園風景が見られました。
時速80km以上の車の中から写した、ブレブレの画像が最後まで続きますがお許しください。

バリ人の家々に神や祖霊を祭るサンガ(祠)があるように、水田にもサンガがあります。
これは稲の神様や農業を司る神々のためのもの・・・
稲田に平等に水を引くスパッという水利組織が管理する小さな寺院といえるようです。


村を通った時、下校途中の小学生達の姿が見えました。みんなキチンとした制服を着ていますね。
スーさんのお話では「給食はなく、学校は午前中で終り」
午後からは伝統芸能などのお稽古事に通う子が多いそうです。


そしてやはり頭に荷物を乗せて歩いている女性が目につきます。
「背が伸びなくなるからと、最近の若い子は嫌がってしなくなりました」とスーさん。

主人は彼に「日本でも京都の大原女というお花を売る女性が、頭に乗せる姿で有名ですよ」と教えていました。


やがてキャベツやレタスなどの高原野菜の畑が目につくようになり、果物屋さんも多く見られるようになりました。
日本とは全然違う果物のレイアウトに思わず「車を徐行してぇ~!」と運転手さんに頼みました

下の段の右端に見えているのは、昔懐かしい「計り」でしょうか?



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バリの休日・ウブドへ(その2)

2009年02月16日 | バリ島紀行

バレンタインデー(土)の日はポカポカ陽気となり、各地で4月下旬の気温を記録したようですね。
小田原では26度の夏日だったそうです
我が街でも、日中散歩に出たら半袖姿の人が多く見られました。

畑の脇にたくさんの「フキノトウ」が顔を出していて・・・
今夜はそれを天ぷらにして、「春の香り」を楽しみました。

本来なら今日の日曜日は、山仲間と箱根にハイキングの予定でしたが・・・
Kさんからメールが入り、急遽仕事が入ったらしい
彼女も暮れに「ケァ・マネージャー」の国家試験に合格して、今まで以上に忙しくなったのでしょう。

私も帰国後すぐに仕事が続き流石に疲れました。
ハイキングが延期になって、ホッとしたような・・・
バリ島旅行モードからの、気持ちの切り替えのきっかけを失ったような・・・
余韻を引きずったまま、更にバリ島紀行は続きます。

 
                                

「モンキー・フォレスト」

ウブドでは、およそ200匹の野生サルが生息する保護区の森に案内されました。
「大きなネックレスやイヤリングは外してください。メガネもサルに盗られない様に気をつけて下さいね。そしてサルとは目を合わせないように・・・」とスーさんに言われ、私は耳元でユラユラ揺れる珊瑚のイヤリングを慌てて外しました。

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サルが棲む聖なる森の中には、見上げるばかりの「ガジュマル」の木がありました。
枝から垂れる「気根」が幹を覆うように垂れ下がっています。

マウスオンで「藤(ラタン)」もご覧下さい
他の木に絡まっているラタンを初めて見ましたが、籐は竹でも木でもありません。
ヤシ科のつる性の植物で、東南アジアやインドなどの、熱帯から亜熱帯にかけてのジャングルに生息しているそうです。
軽くてしなやかで堅牢性がある為、家具の材料として使われていますね。

私は「藤」という字に惑わされて、あのお花の藤と同種類の植物から「籐家具」は出来ていると思っていましたが・・・


森の中を歩いて行くと、サルの姿はすぐに見えてきます。
ここに棲んでいるのは日本で言う「オナガザル」のようでした。


入り口ではエサ用のバナナを売っていて、その他にも係員がお芋をあげていましたから・・・
以前行った「伊豆の波勝崎のお猿さん」と比べると、ここのおサルさんたちはとても穏やかに感じました。

仲睦まじく毛づくろいをしていたり、母ザルが赤ちゃんザルの世話をしていたり・・・
微笑ましい光景に癒されますね。
non_nonさんのソースをお借りして纏めましたので、小さな画像にマウスオンしてご覧下さい
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森の中には死者の寺「ダラム・アグン・バダントゥガル寺院」もありました。
人間様は足を布で覆い、腰に黄色い三尺を巻かなくては中に入れませんが、おサルさんたちは自由に出入りしていましたね


森の前からウブドの目抜き通りが続いていましたが、残念ながら散策する時間はなくて、車の中からの見学となりました。
こちらは中心地にある「王宮」


町のあちこちに「絵画」を売る店がありました。
ウブドスタイルの絵とは異なる、現代絵画が多い感じですね。


そして石の彫刻が「これでもか!」という感じで街道沿いのお店に並んでいました。

スーさんが「ライステラスを見たいですか?」と聞いてきました。
ガイドブックに載っていた「棚田」の風景が頭に浮かびます。
「見たい!」と答えると「今日はこれから二つのお寺の見学がありますが、一つはやめてライステラスを見に行きましょう」と・・・
何組かの旅行者が一緒だったら、きっと意見が割れるだろうな~と思いました。

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バリの休日・ウブドへ(その1)

2009年02月11日 | バリ島紀行

この画像はヒンズー教の神話に登場する神鳥「ガルーダ」で、仏教でいう迦楼羅あるいは金翅鳥のことだそうです。
ワシの頭、人間の胴体と手足、背に翼をもった姿であらわされていて、バリでもあちこちで見られました。
インドネシアの国営航空会社の名前にも使われていますね。

私たちは2月1日の午前11時、成田発のガルーダ・インドネシア航空「バリ島・デンバサール」行きの直行便に乗り込みました。
飛行時間はおよそ7時間半・・・
現地時間の夕方5時半過ぎに、無事ランディングしました。日本との時差は1時間です。

飛行機から降りたとたん、むっとするような暑い湿気が襲ってきました。
着込んでいたセーターを脱ぎ、ポロシャツ一枚で「バリ島」に入国です。
ビザ取得代1人10$を払って預けていた荷物を受け取り、到着ロビーに出ると、各旅行会社の札を持ったガイドさん7~8人が迎えてくれました。

私たちはJTBの現地ガイド「スータマ」さんに案内されて、両替所で2万円分をルピアに替えて、空港から車で20分のところにあるヌサドゥア地区に向かいます。
(円もドルも使えるので、ルピアは飲み物代くらいで良いそうです)
ええっ~~、お客さんは我々2人だけ


ヌサドゥア地区に入る時にゲートがあり、金属探知機でのセキュリティーチェックがあります。
そして、宿泊ホテルの門にもゲートがあり、同じような検査が・・・
更に車から降りた入り口でも持ち物検査があります
画面の一番左端にある四角いゲートを必ず通らないといけません。
バリでは過去2回、爆弾テロがあり、当局が神経をとがらせてる様子がよく分りました。

チェックインはガイドさんがやってくれたので、とても気楽です
諸々の説明を受けて部屋に入りました。


こちらはインドネシア風焼き飯「ナシ・ゴレン」です
目玉焼きと海老せんべいが上に乗っていて、鳥の唐揚げと「サテ」という焼き鳥のような物が添えてありました。

「夕食にシーフード料理は如何ですか?良い所にご案内しますよ」と、ガイドのスータマさんが言ってくれましたが・・・
この日は朝の6時前に我が家を出て、車で成田まで行き、その後の長い長い道中があったので流石に疲れました。
ホテルから、旅行会社のサービス特典の食事券を一枚づつ渡されたので、それを利用してレストランで食べた夕食がこちらです。
サラダとビールを追加していただきました。
これにパンもついているのですから、お腹が破裂しそうになりました。

                                     
                  
一夜明けた翌日はビッシリと観光スケジュールが詰まっています。
8時半にスーさん(と呼ぶ事にしました)が迎えに来てくれました。
やはりドライバーさんとスーさんと私たち二人だけで、贅沢なハイヤー観光のようですね。


最初は「芸術の町・ウブド」に向かいます。
デンバサールの街に出ると、バイクの洪水に巻き込まれてしまいました。
ひゃ~~!怖い!

「バリには電車がないので移動はほとんどがバイクです。ボクもそうです。」とスーさんは言いますが・・・
右からも左からもバイクが割り込んできて、お互い交通道徳なんてなきに等しい走り方
「とてもパースのようにレンタカーを借りて、自分達で運転しようなんて思えないね」
我ら夫婦は後ろの席で慌ててシートベルトを締めました。

ウブドの街はヌサドゥアから車で一時間20分のところにありますが・・・
途中「雑貨のお店」と「銀細工のお店」に寄りながら行きました。

「ネカ美術館」

絵画収集家として知られるネカ氏が所蔵していた、インドネシア人画家やバリに住んでいた西欧人画家の絵画を展示した美術館です。
大きな「ガルーダ」が出迎えてくれました。


1908年にバリの王朝を滅ぼしたオランダは、1920年代にオランダ汽船会社がバリへの航路を就航させました。
それ以後バリ島は西欧人が多く訪れる観光地となるのですが、バリ独特の文化に魅せられて長く住み着く人々が出てきました。


もっとも知られているのがドイツ人画家のウォルター・シュピースで、彼はオランダ人画家のルドルフ・ボネと共にウブドで土地の皇族や絵描きと交流し、遠近法や西欧の絵の具を持ち込みました。
こうして興ったのが「ウブド・スタイル」と呼ばれている絵なのだそうです。


回廊から眺める「庭」も素晴らしい そしてここにも「ガルーダ」がいましたね。


中庭には「アヒル」がいて・・・
綺麗なお花も咲いていました。マウスオンでご覧下さい

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スーさんにお花の名前を聞いたら、二種類とも「バナナ」の仲間だそうです。


六つの展示館で構成された館内に飾られている絵は、どれも名作と呼ばれているものばかりだそうです。
そして建物と、その入り口やドァーの装飾も見事でした。


美術館の外には広いオープンロビーがあり、お茶することもできます。
そこからは緑豊かな渓谷が見渡せて・・・
南国の珍しい花々も見られました。


時々雨が落ちていたようですが、私たちの行動時に傘を広げる事はありませんでした。

ウブドの街はお洒落なお店やホテルが並んでいて、絵を売るお店もたくさんありました。
ここで一泊するのも良いかもしれません。
海辺の風景とは全然違う、山あいの「軽井沢」のような感じの町でした。




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バリの休日・無事帰国

2009年02月08日 | バリ島紀行

2月1日から一週間、インドネシアの「バリ島」に滞在し、7日の土曜日無事に帰ってきました。
留守中、ブログ仲間の皆様からたくさんのコメントを戴きましたが、お返事が帰国後となり申し訳ありませんでした
あちらでは、ホテルや飛行場でインターネットを見ることが出来ましたが、日本語のローマ字入力の方法がよく分らずコメントが出来ませんでした。お恥ずかしい限りです


前回も記しましたが、毎年2月に西オーストラリア州のパースに通っていた私たち夫婦・・・
2月の声を聞くと「暖かいところに出かけたい」と、体の奥から叫び声が聞こえるようでした。

西オーストラリアの海によく似た感じの「フィジー」や「ニューカレドニア」行きなどを考えましたが・・・
「俺達のような中高年には、名所旧跡の多いバリ島の方が適している」という主人の意見に従いました。

6日間連泊したホテルは「ヌサドゥア」地区にある巨大リゾートホテル「グランド・ハイアット・バリ」
どこまでも続くプライベートビーチに驚かされました


「バリ島」は今雨期なので、連日スコールのような雨が降り、オーストラリアで見たような真っ青な海は到底無理でしたが・・・
それでも太陽は毎日必ず顔を見せましたので、晴れたら海辺に出てノンビリしました。
6~7年ほど前から、プールでのアクアエクササイズをしていますので、水着はたくさん持っている私・・・
でも、欧米の若い女性たちの紐のようなビキニを見たら、私の水着姿などとても披露できるものではありません
上にTシャツを着てちょこっと海に浸かりました。


それでもここまで来たなら是非泳がねばと、家族連れの多いプールに行く事の方が多かったですね
オーストラリアのようなピカピカの強烈な陽射しではなかったのでつい油断してしまい、顔と手足が陽に焼けてしまいました。
主人などは背中や首が真っ赤になって「ヒリヒリするうぅ~」とわめいていましたよ。

バリ島にはオージーたちもたくさん来ていると聞いていますが、プールサイドで各国の人々を観察するのも楽しい時間でした。


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憧れのデッキチェアーに寝転び上空を見上げると、パースでよく見た「プルメリア」のお花が青い空に映えていました。
マウスオンで白いプルメリアもご覧下さい



緑豊かな広大な敷地内には、珍しい実がたくさん見られました。
そしてそれらをついばむ野鳥達の姿も


全648室が4つのブロックに分れ、8つのレストラン&バーや大小6つのプールを有し、自然の野鳥も生息できる大型ホテルです。
最初の頃は、自分たちの部屋に戻れず迷子になったほどでした


お腹が空けばレストランでお食事を楽しみ・・・


喉が渇けば、オープンロビーで心地よい涼風を感じながらのお茶も楽しめます。


周りの池に咲き誇るスイレンのお花が心を癒してくれました。


眠くなればあちこちにある東屋風の一角でお昼寝タイム
これぞ真のリゾートホテルライフの楽しみ方なのでしょうが・・・
私たちにも全く自由な2日間がありましたが、貧乏性の私はそこまでくつろぐ事はできなくて、カメラを片手にウロウロと歩き回っていました。


斑入りの葉っぱが珍しい赤いハイビスカス
「フリルのある花びらや長いシベが、我が家のハイビスカスと全然違うわね」


白いハイビスカスによく似たお花も見られました。楚々としていて美しい


お隣のビラのエリアにまで足を伸ばして、ヒンズー教のお寺の入り口に多く見られる「門」を見てきました。

インドネシアは9割以上がイスラム教徒の国ですが、ここバリ島は古来の祖霊信仰に仏教やヒンズー教が混じり合った独特の宗教だそうです。
この「バリヒンズー教」は一つの村に少なくとも8つの寺院があり、一般家庭の庭にも神や祖霊に捧げる祠が建っています。


こちらはホテルの入り口にあった「像」
悪霊のご機嫌を損ねないためのものなのでしょうか???


私たちは30度の暑さの中、ホテルの外のショッピングモールや公園にも歩いて出かけました。
有名な高級ホテルが点在する「ヌサドゥア」地区でも、大きなロータリーには必ずこのような石塔や石像などが見られました。
四辻は呪力の強い場所といわれ、悪霊を鎮めるための魔除けの意味があるようです。

今しみじみと6日間滞在した「バリ島」を思い返してみると、優雅なホテルライフの記憶よりも、観光で廻ったオリエンタルな雰囲気のヒンズー教寺院、そして狭い道路を走る凄まじいバイクの群れ、そのすぐ横をうろつく犬達・・・
数多くの伝統工芸品や雑貨類、そして懐かしい棚田の緑・・・
雑多なそれらはまさにアジアの原風景そのもので、とても印象的でした。

今回は芸術の村「ウブド」や「キンタマーニ高原」観光、バリ舞踊鑑賞などの他に、飛行機で一時間半のジャカルタまで飛び、世界遺産の「ボロブドゥール遺跡」と「プランバナン寺院群」も見てきました。
次回からはそれら一つ一つの紹介記事となる予定ですので、宜しくお付き合い願います。
興味のない方はスルーしてくださいね。

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